2024年9月5日 今日の出来事

ベラルーシで日本人拘束 「情報機関員」と国営放送

ベラルーシで日本人拘束 「情報機関員」と国営放送

ロシアの同盟国ベラルーシの国営放送は4日、同国で「日本の情報機関員の男が拘束された」と報じた。5日に放送する特別番組で詳しく伝えるとした。日本政府関係者は5日、拘束されたのは、ベラルーシ南東部ゴメリ州にあるゴメリ国立大で日本語教師として働いていたとされる中西雅敏さんだと明らかにした。

番組の予告映像では「ナカニシ・マサトシ」と名乗り「私の活動はベラルーシにとって危険だった可能性がある」と、ロシア語で話している。

政治に翻弄される日鉄のUSスチール買収 同盟国でも「安保上懸念」

政治に翻弄される日鉄のUSスチール買収 同盟国でも「安保上懸念」

バイデン米政権が日本製鉄によるUSスチール買収計画を阻止する見通しとなった。「国家安全保障上の懸念」が表向きの理由になるとみられるが、同盟関係にある日米両国の企業合併に何の問題があるか合理的な説明は難しい。激しいグローバル競争の勝ち残りを目指す日米企業が、11月に大統領選を控えた米国の政治に翻弄(ほんろう)される展開になった。

景気低迷、米9地区に拡大 一段の鈍化浮き彫り…FRB報告

景気低迷、米9地区に拡大 一段の鈍化浮き彫り―FRB報告

米連邦準備制度理事会(FRB)が4日発表した全米12地区の連銀景況報告(ベージュブック)では、9地区で経済活動の横ばいや落ち込みが示された。7月の前回報告の5地区から増え、一段の景気鈍化が浮き彫りとなった。

景気のわずかな拡大を報告したのは、3地区にとどまった。今後数カ月の景気見通しについては、横ばいか若干の改善を予想する声が多かったが、3地区は小幅な悪化を見込んだ。

米英EU、「AI条約」に署名 日本は見合わせ…欧州評議会

米英EU、「AI条約」に署名 日本は見合わせ―欧州評議会

人工知能(AI)に関する初の国際条約の署名式典が5日、バルト3国リトアニアの首都ビリニュスで開かれ、米英、欧州連合(EU)など10カ国・機関が署名した。条約は5カ国の批准を経て発効する。

生成AIの国際的なルール作りの枠組み「広島AIプロセス」を推進する日本は条約策定の議論にオブザーバー参加したが、5日の署名は見合わせた。政府関係者は「条約の内容を精査し、締結の是非を検討していきたい」とコメントした。

条約は英独仏など46カ国が加盟する欧州評議会(本部・仏ストラスブール)が5月に採択。AIが人権や民主主義、法の支配といった基本的価値を損なわないよう、締約国の義務を明記している。欧州以外の非加盟国も批准できる。

小惑星りゅうぐうの水に「塩分」 鉱物保存寄与か、海洋機構

小惑星りゅうぐうの水に「塩分」 鉱物保存寄与か、海洋機構

探査機はやぶさ2が小惑星りゅうぐうで採取した砂から、かつて存在した水に含まれていた成分を調べたところ、ナトリウムやマグネシウムなどの「塩分」が多かったことが分かったと、海洋研究開発機構(海洋機構)や九州大などの研究チームが5日、英科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」に発表した。これらの塩分が、りゅうぐうの鉱物や、さまざまな有機物の保存に役立った可能性がある。

海洋機構の吉村寿紘副主任研究員は「宇宙空間に飛散しかねない揮発性の物質が残った理由と言える」と話している。成分の割合も分かり、地球誕生以前の太陽系の物質や、地球の海水の成り立ちを調べる上で重要な知見になるという。