倒壊の恐れ、傾いた9階建てマンションの解体開始 余震400回超える 台湾地震
倒壊の恐れ、傾いた9階建てマンションの解体開始 余震400回超える 台湾地震
台湾東部沖地震で大きく傾いた花蓮市中心部のマンションについて、台湾当局は5日午前、解体作業に着手した。花蓮市では同日未明にも震度4の揺れを観測するなど余震が400回以上続いており、倒壊の恐れがあると判断した。
地元消防当局によると、地震での死者は計10人、負傷者は約1100人。18人と連絡が取れておらず、著名な観光地、太魯閣(タロコ)渓谷では交通が寸断され、約700人が孤立している。
米国の3月就業者30万3千人増で市場予想上回る 失業率は3・8%に改善
米国の3月就業者30万3千人増で市場予想上回る 失業率は3・8%に改善
米労働省が5日発表した3月の雇用統計(速報、季節調整済み)によると、景気動向を敏感に示す非農業部門の就業者数は前月から30万3千人増えた。市場予想の20万人を上回った。失業率は3・8%で、前月の3・9%から改善した。
金融市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が6月に利下げに踏み切るとの見方が優勢となっている。ただ、堅調な雇用情勢は物価高につながるとの懸念があり、FRBは雇用と物価の動向を慎重に見極める方針を示している。
花々の共演楽しんで 造幣局で「桜の通り抜け」始まる 大阪
大阪の春の風物詩「桜の通り抜け」が5日、大阪市北区の造幣局で始まった。午前10時の開門とともに待ちわびた花見客が訪れ、色鮮やかな桜を楽しんだ。現在は全体で3割弱が咲いており、11日まで開催される。
今年は造幣局南門から北門までの約560メートルに、八重桜を中心とした141品種340本が並ぶ。「今年の花」に選ばれた「大手毬(おおてまり)」は枝の先に花が密集して咲き、手まりのように咲きそろうという。造幣局によると、2007年と並び戦後最も早い開催となった。
日本初、水素・バイオ燃料船 ゼロエミッション航行に成功
日本財団は4日、日本初の水素燃料電池を搭載した洋上風車作業船「HANARIA(ハナリア)」で、二酸化炭素(CO2)を排出しないゼロエミッション運航の実証実験に成功したと発表した。洋上風力発電施設への作業員の輸送などで活用する。
航空機をイメージしたデザインのハナリアは、20トン以上の船舶では日本初となる水素とバイオディーゼル燃料のハイブリッド船。全長33メートル、全幅10メートル、重さ248トンで定員約100人。商船三井グループなどが出資する「MOTENA―Sea(モテナシー)」(東京)などが開発した。
23年度地域おこし協力隊員、過去最多の7200人に 地方移住に関心
23年度地域おこし協力隊員、過去最多の7200人に 地方移住に関心
総務省は5日、2023年度に活動した「地域おこし協力隊」の隊員数が過去最多の7200人(前年度比753人増)だったと発表した。取り組み自治体数も過去最多の1164団体(同48団体増)に増えた。新型コロナウイルスの感染拡大で高まった地方移住への関心が、23年5月のコロナの「5類」移行後も継続している傾向が見て取れる。
活動中の隊員数は、18~20年度は5500人前後で横ばいだったが、21年度は6015人、22年度には6447人に増えていた。
「新電力」119社が倒産・撤退 資源高に新拠出金、低料金維持できず
「新電力」119社が倒産・撤退 資源高に新拠出金、低料金維持できず
電力小売りの自由化で参入した「新電力」の倒産や事業撤退が加速している。帝国データバンクの調査によると、2021年4月に事業者登録のあった706社のうち、2割弱の119社が今年3月までに倒産したか事業撤退した。資源価格高騰で電力の調達コストが上昇したのに加え、今年度から始まった「容量拠出金」の負担などが影響したとみられる。
新電力の多くは日本卸電力取引所から電力を調達し、顧客の企業や家庭に販売している。帝国データバンクによると、撤退が87社、倒産・廃業が32社だった。