2023年5月29日 今日の出来事

北朝鮮、31日以降ミサイル発射 「衛星」と通報、南西諸島通過か

北朝鮮は29日、「人工衛星」を31日午前0時から6月11日午前0時の間に打ち上げると日本政府にメールで通報した。事実上の弾道ミサイル発射に当たり、政府は沖縄県の石垣島など南西諸島の領空・領域を通過する可能性があるとみて警戒・監視体制を強化。迎撃に備え、浜田靖一防衛相は自衛隊法に基づく破壊措置命令を発出した。

岸田文雄首相は首相官邸で記者団に「『衛星』と称したとしても、弾道ミサイル技術を用いた発射は(国連)安全保障理事会決議違反で、国民の安全に関わる重大な問題だ」と指摘。「情報収集、警戒監視に全力を挙げるとともに、日米、日米韓で緊密な連携を図りたい」と強調した。

北朝鮮による「衛星」打ち上げは、2016年2月の「光明星4号」以来。北朝鮮から日本の海上保安庁への通報によると、発射されたミサイルの破片や一部は黄海、東シナ海、フィリピン・ルソン島東部の海域に落下する可能性がある。

トルコ大統領選で現職エルドアン氏が3選 野党統一候補との決選投票制す

28日投開票のトルコ大統領選の決選投票で、選挙管理委員会は同日深夜、エルドアン大統領(69)が過半数を獲得して再選したと発表した。首相時代の2003年からトルコを率いるエルドアン氏が接戦を制し、政権がさらに長期化することで、強権体制と保守化が一層進みそうだ。

選管によると、開票率99.43%で、エルドアン氏の得票率が52.14%、最大野党「共和人民党(CHP)」党首で野党6党の統一候補クルチダルオール氏(74)は47.86%を得票した。投票率は85.7%で第1回投票から3.1ポイント下がった。

エルドアン政権はさらに5年続き、権威主義的な政治体制が強まる可能性が高い。政府を批判する個人やメディアの摘発や、テロ対策名目での少数派クルド人の取り締まり強化などが危惧されている。

現職・エルドアン氏が再選 トルコ大統領選

岸田首相の長男、翔太郎秘書官を更迭 公邸内の不適切行動に批判

政府は29日、首相公邸内で親族と記念写真を撮るなど不適切な行動が批判された岸田文雄首相の長男の翔太郎首相秘書官(政務担当)が6月1日付で辞職し、後任に山本高義元首相秘書官を充てる人事を発表した。事実上の首相による更迭となる。6月21日の今国会会期末が迫り、重要法案の審議が残っている中、政権運営へのダメージ回避を図ったとみられる。

26日の参院予算委員会では、立憲民主党の田名部匡代氏が「公私混同がはなはだしい」と追及。首相は「公邸内には迎賓機能や執務機能を有する公的なスペースがあり、不適切な行動だった」と陳謝し、本人に厳重注意したと説明した。更迭は否定していた。

ただ、与党からも「大変遺憾だ」(公明党の石井啓一幹事長)などと批判が出ており、更迭が不可避な情勢となった。

東証、一時600円超高 33年ぶり、バブル崩壊後の最高値を更新

週明け29日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅続伸し、前週末終値からの上げ幅は一時600円を超えた。取引時間中として23日に付けたバブル経済崩壊後の最高値(3万1352円53銭)を更新し、1990年7月26日以来約33年ぶりの高値となった。米連邦政府の債務上限問題でバイデン政権と共和党が合意に達したことを好感し、買いが膨らんだ。

バイデン政権と野党共和党が懸案だった債務上限問題で合意したことでデフォルト(債務不履行)に対する懸念が和らぎ、幅広い銘柄に買いが広がった。

外国為替市場で円相場が一時1ドル=140円台後半に下落し円安ドル高が進行したことも、輸出関連銘柄を中心に収益改善につながるとして追い風となった。半導体の需要が増えるとの期待から半導体製造の関連銘柄も値上がりし、平均株価を押し上げた。

九州北部、四国、中国、近畿、東海で梅雨入り…気象庁

気象庁はきょう午前11時頃、山口県を含む九州北部と四国、中国、近畿、東海のあわせて5つの地方で「梅雨入りしたとみられる」と発表した。いずれも、平年と比べ、1週間程度早い梅雨入り。

また、去年と比べると、近畿、東海地方は16日、九州北部と中国地方、四国地方は13日、それぞれ早い梅雨入りとなっている。

近畿地方と東海地方の梅雨入りが5月となるのは、2013年以来10年ぶり。

各地の梅雨入り/梅雨明け日

【1年前の今日の出来事】 2022年5月29日