広い範囲で黄砂を観測 13日まで影響注意…気象庁
中国大陸で大規模な砂嵐が発生した影響で、日本列島では12日、北海道から九州までの日本海側を中心とした広い範囲で黄砂が観測された。13日も影響が続くと見込まれ、気象庁は注意を呼び掛けた。
気象庁によると、水平方向の見通し距離が松江市で5キロ、鳥取市で7キロになるなど、広い範囲で10キロ未満に。8キロだった福岡市では、遠くのビルなどがかすんで見えた。
北日本(北海道と東北)から西日本では13日にかけて黄砂の影響が継続。広い範囲で見通し距離が10キロ未満となり、所によっては5キロ未満となる見込み。
22年度企業物価、過去最高 9.3%上昇、原材料高で 3月は伸び鈍化…日銀
日銀が12日発表した2022年度の国内企業物価指数(速報値、20年平均=100)は117.0となり、前年度比9.3%上昇した。
上昇は2年連続で、指数、伸び率ともに過去最高。エネルギーや原材料価格の高騰を背景に、コスト上昇分を価格転嫁する動きが進んだ。
企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格を示す。分野別では、電力・都市ガス・水道が37.6%の大幅上昇。このほか、鉄鋼が23.8%、金属製品が12.1%、化学製品が8.6%、飲食料品が6.7%それぞれ上昇した。
円安による輸入物価の伸びは緩やかになりつつあるが、資源や原材料価格の上昇に伴うコストを反映させる動きが幅広い分野で見られた。
3月の国内企業物価指数は119.4となり、前年同月比7.2%上昇した。25カ月連続のプラス。物価上昇は続いているものの、政府の物価高対策などで伸び率は2月から鈍化した。
カジノ誕生へ IR候補地、14日に大阪認定へ 長崎、今回は見送り
政府が、大阪府・市が提出したカジノを含む統合型リゾート(IR)の区域整備計画の認定申請を認めることが12日、明らかになった。14日にもIR推進本部(本部長・岸田文雄首相)の会合を開いて関係閣僚の意見を聞き、国土交通相が最終的に決定する。大阪府・市は2029年秋~冬の開業を目指しており、認定されれば日本初のIRとなる。同じく認定を申請している長崎県の計画については、今回の認定は見送る。
大阪府・市の計画は大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)が予定地で、カジノ運営大手の米MGMリゾーツ・インターナショナルやオリックスなどが出資する「大阪IR株式会社」がカジノ施設やホテルなどの運営を担う。カジノや三つのホテル(客室数計2500室)、最大6000人以上収容の国際会議場や展示施設などを建設する。初期投資額は1兆800億円。
年間売り上げは5200億円を想定しており、そのうちカジノが約8割を占める見通し。大阪府・市は開業後、年間約1兆1400億円の経済効果と年間約9.3万人の雇用創出を見込んでいる。
コロナ死者数、都道府県報告終了 5類移行後、人口統計で把握
厚生労働省は12日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを5類に移行後、都道府県ごとの死者数の報告と公表は原則として終了し「人口動態統計」により推移を把握する方針を感染症部会に示し、大筋で了承された。専門家から示された課題を今後検証する。厚労省によると、全ての死者数の公表までに2カ月程度、新型コロナを含めた死因別死者数の公表までには5カ月程度かかる見通しになる。
そのため都道府県ごとの死者数の報告を終了した後も、一部自治体から収集を続け、例年の水準をどれだけ上回ったかを示す「超過死亡」を1カ月以内に把握するとした。
新規感染者数は指定された「定点医療機関」のみが報告する定点調査に切り替わる。国立感染症研究所が集計して週1回発表する。入院者と重症者の人数の把握も定点調査となる。いずれも厚労省や自治体による毎日の公表はなくなる見込み。
全国で新たに1万176人感染 前週より500人増 新型コロナ
厚生労働省は12日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で1万176人確認されたと発表した。前週の水曜日より約500人増えた。1万人を超えたのは3月8日以来、約1カ月ぶり。死者は32人だった。
主な都道府県の新規感染者数は、北海道642人▽東京都1334人▽愛知県500人▽大阪府670人▽福岡県342人。
<新型コロナ・12日>東京都で新たに1334人感染、1人死亡
東京都は12日、新型コロナウイルスの新たな感染者1334人と70代女性の死亡を確認したと発表した。1週間平均の新規感染者数は、12日時点で1105.9人で、前の週に比べて117.8%。
【1年前の今日の出来事】 2022年4月12日