2023年1月20日 今日の出来事

北日本、日本海側は猛吹雪に要警戒 週明けは寒気で大雪の恐れ

北日本の日本海側を中心に21日にかけて雪を伴った非常に強い風が吹き、海は大しけになるとして、気象庁は20日、猛吹雪による交通障害や暴風、高波に警戒を呼びかけた。24日ごろから26日ごろにかけては日本列島上空に今季一番の寒気が流入して気温が低下。北日本から西日本の日本海側を中心に大雪になる恐れがあるという。

気象庁によると、前線を伴った発達中の低気圧が日本海を東に進んでいる。低気圧は20日夜から21日未明にかけて北日本を通過する見込みで、低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、北日本の上空約5000メートルには氷点下33度以下の寒気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となる所がある。

首相、新型コロナ「5類」へ引き下げ検討指示 インフルと同等に

岸田文雄首相は20日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けについて、今春に現在の「2類相当」から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」へ引き下げることを検討するよう、加藤勝信厚生労働相ら関係閣僚に指示した。屋内でのマスク着用の在り方や、ワクチン接種などの公費負担が大幅に見直される。3年に及ぶコロナ禍からの社会経済活動の正常化に向けて、大きな転換点を迎えた。

厚労省は23日に開く審議会の感染症部会で、移行に向けた議論を本格化させる。引き下げの具体的な時期は、感染症部会での議論や自治体の周知・準備期間などを踏まえて決定する。23日の部会では、位置付け変更に伴う論点整理を行う。

感染症法の2類相当と5類ではどのような違いがあるのか

物価高、食料やエネルギー以外でも 12月の消費者物価4%上昇

総務省が20日発表した2022年12月の全国消費者物価指数(20年=100、変動の大きい生鮮食品を除く)は104.1となり、前年同月に比べ4.0%上昇した。上昇率は消費税の導入時や税率引き上げ時を上回り、第2次石油危機に伴う物価上昇が続いていた1981年12月(4.0%)以来、41年ぶりの高水準となった。

政府・日銀が物価安定目標に掲げる「2%」の2倍の水準で、9カ月連続で目標を上回った。原材料価格の高騰などにより食料品を中心に値上げが相次いだことが影響した。上昇は16カ月連続で、伸び率は前月の22年11月(3.7%)から拡大した。

分野別では、生鮮食品を除く食料は前年同月比7.4%上昇し、76年8月以来46年4カ月ぶりの水準となった。品目別では食用油(33.6%)▽外食のハンバーガー(17.9%)▽炭酸飲料(15.9%)▽牛乳(9.9%)――など幅広い商品で値上がりした。鳥インフルエンザの影響もあり、鶏卵が7.8%上昇した。

ロシアのウクライナ侵攻による資源高を背景に、エネルギーの上昇率は15.2%と前月(13.3%)から拡大し、15カ月連続の2ケタの伸びで推移。全体を押し上げる要因となった。中でも都市ガス代(33.3%)と電気代(21.3%)の上昇が目立った。

全国消費者物価指数の動き

公的年金、0.6%目減り…続く値上がり、年金頼みの高齢者に痛手

来年度の公的年金の支給額は3年ぶりの増額改定となったものの、物価高騰などに追いつかず、実質的には0.6%目減りすることになった。

長期的に年金財政を維持し、将来世代の支給水準を一定程度確保するため、年金額を抑制する「マクロ経済スライド」が適用されるためだが、食料品や光熱費などの値上がりが続く中、年金頼みの高齢者にとってはさらなる痛手となりそうだ。

来年度から年金額はこう変わる

米グーグルも大規模人員削減 1万2000人

米アルファベット傘下のグーグルは20日、約1万2000人の人員削減を実施すると発表した。米国内外の幅広い部門が対象となる。米IT大手では、景気後退懸念の高まりを背景にコスト削減や事業見直しの動きが広がっている。

自殺者数2万1584人、2年ぶり増 男性は13年ぶり増 22年

厚生労働省は20日、2022年の国内の自殺者数が、速報値で2万1584人だったと発表した。2年ぶりの増加で、前年の確定値に比べ577人増えた。男性の自殺者は13年ぶりに増加に転じた。

近年の自殺者数は03年の3万4427人をピークに減少傾向だったが、新型コロナウイルスの流行が始まった20年に増加に転じた。21年は微減したが再び増えた。厚労省は「著名人の自殺を伝える報道が影響した可能性がある」としている。

男女別では男性が1万4543人(前年比604人増)で、女性は3年ぶりの減少で7041人(同27人減)。月別では、著名人の自殺が相次いだ5月が最多で2164人(同299人増)だった。

小中高生の自殺者数は1~11月で441人に上った。年間で過去2番目に多かった21年の473人に次ぐ多さになった。職業別では、前年同期と比べて最も増加したのは年金や雇用保険などで暮らす無職の人で705人増え、5347人。失業者の自殺は457人増えて1038人だった。健康問題を原因や動機に挙げたのは1万1125人で最も多く、家庭問題が4214人と続いた。

確定値は毎年3月に発表され、速報値から200人前後増える可能性がある。

年間自殺者数の推移

アメリカザリガニとミドリガメの放出禁止、6月から 違反で懲役も

政府は20日、生態系などに悪影響を与えているアメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)について、野外に放出することを原則禁止する改正外来生物法の施行令を閣議決定した。施行は6月1日。

違反すると、3年以下の懲役または300万円以下の罰金、法人の場合は1億円以下の罰金が科される。ペットとしての飼育は引き続き認められる。

環境省によると、アメリカザリガニの飼育数(推計)は、約65万世帯で約540万匹(20年時点)、アカミミガメは約110万世帯で約160万匹(19年時点)。アメリカザリガニの寿命は4~5年、アカミミガメは20~40年ほどで、最後まで責任を持って飼う「終生飼養」が原則だが、飼い続けられない場合には新たな飼い主を探し、やむを得ない場合には、冷凍するなどして殺処分するよう呼びかけている。

外来種のアメリカザリガニ(左)とミドリガメ(右)

全国で新たに8万2614人感染 死者は425人 新型コロナ

厚生労働省は20日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で8万2614人確認されたと発表した。死者は425人だった。

主な都道府県の新規感染者数は、北海道1863人▽東京都6603人▽愛知県5647人▽大阪府5826人▽福岡県3906人――など。

【1年前の今日の出来事】 2022年1月20日