2023年2月10日 今日の出来事

トルコ・シリア地震、死者2万人超 東日本大震災の犠牲上回る

FNNプライムオンライン

トルコ南部を震源に6日発生したトルコ・シリア地震の死者数が9日、2万1000人を超えた。2011年に起きた東日本大震災の死者・行方不明者の総数1万8423人(22年3月時点、災害関連死を除く)を上回り、11年以降の自然災害では死者が最多となった。トルコとシリアでは捜索活動が続いており、今後も死者は増える見通し。

ロイター通信によると死者数は、トルコが1万8342人▽シリアのアサド政権支配地域が1347人▽シリア北西部の反体制派勢力支配地域が2030人――で計2万1719人。シリア反体制派支配地域の死者数は、民間ボランティア組織「シリア民間防衛隊」(通称・ホワイトヘルメッツ)の発表に基づく。

内閣府の防災白書(22年版)によると、21世紀の自然災害で死者・行方不明者が2万人以上だったのは、スマトラ沖大地震22万6000人以上(04年)▽ハイチでの地震22万2600人(10年)▽ミャンマーでのサイクロン13万8400人(08年)▽中国・四川大地震8万7500人(08年)――など7件。

日銀総裁に植田和男氏を起用へ、学識者は戦後初 副総裁は氷見野、内田両氏

政府は10日、4月8日に任期が切れる日銀の黒田東彦総裁(78)の後任に、経済学者で元日銀審議委員の植田和男氏(71)を起用する方針を固めた。14日に国会へ人事案を提示し、衆参両院の同意を経て就任する。学識者の総裁は戦後初。

副総裁には、日銀で金融政策を担当する内田真一理事(60)と、前金融庁長官の氷見野良三氏(62)を起用する方針だ。正副総裁とも任期は5年。

植田氏はマクロ経済学や金融論が専門。東大経済学部教授などを経て1998年から2005年にかけて日銀審議委員を務め、当時の速水優、福井俊彦両総裁のもとでゼロ金利政策や量的緩和といった金融緩和策の導入や解除を巡る理論的支柱となった。政府は、当時としては異例だった金融緩和策に関わった植田氏の経験や実績を評価したとみられる。

日銀総裁に植田和男氏起用へ 戦後初の経済学者出身

日銀新総裁人事方針伝わり円高・ドル安に 緩和見直し観測広がる

10日の東京外国為替市場は、岸田文雄首相が日銀の新総裁に植田和男氏を起用する人事を固めたことが伝わると円が買われ、一時1ドル=129円台まで2円近く円高・ドル安が進んだ。黒田東彦総裁の主導した大規模な金融緩和が見直されるとの観測が広がった。

債券市場では、長期金利の指標である10年物国債の利回りが一時0.500%に上昇。日銀が上限とする0.5%台を付けるのは1月18日以来、約3週間ぶりとなる。

政府、GX基本方針を閣議決定 原発推進へ政策転換

政府は10日、脱炭素社会への移行を進めるグリーントランスフォーメーション(GX)に向けた基本方針を閣議決定した。脱炭素化とエネルギーの安定供給を目的に、次世代原発へのリプレース(建て替え)の推進や、既存原発の60年超の運転を認める方針を正式に決めた。

東京電力福島第1原発事故後、政府は原発の新増設とリプレースを「想定していない」との姿勢を続けていたが、原発を長期的に活用する方針に転換した。今回の政策変更を盛り込んだ原子力基本法、原子炉等規制法、電気事業法などの関連改正法案を今国会に提出する。

「次世代原発」「60年超運転」盛り込んだGX基本方針を閣議決定

高速有料、2115年まで延長 改正法案閣議決定「改修費確保」

政府は10日、高速道路の料金徴収期限を2065年から2115年まで延長することを柱とした道路整備特別措置法など関連法改正案を閣議決定した。老朽化した橋やトンネルの改修のほか、高速道4車線化の費用を確保するため。料金徴収が半永久的に続くことになるが、斉藤鉄夫国土交通相は記者会見で「財源を確保しなければ老朽化に対応できない」と理解を求めた。

2005年の道路公団民営化に伴い、政府は50年までの料金徴収で建設費を回収し、高速道を無料開放する方針を決定。だが、12年に起きた中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故を受け、老朽化対策費を賄うため期限を65年に延長していた。

マスク着用緩和は3月13日 屋内外問わず 学校は4月1日から

政府は10日、新型コロナウイルス感染症対策でのマスク着用ルールを、3月13日に緩和すると決めた。屋内外を問わず、着用するかどうかは個人の判断に委ねることになる。感染を広げないため、高齢者施設の訪問時や通勤ラッシュで混雑した電車内などを「着用が効果的な場面」として例示。学校では4月1日から、着用を求めないことを基本とする。

岸田文雄首相と加藤勝信厚生労働相ら関係閣僚が10日午後、首相官邸で協議して確認した。同日開かれる政府新型コロナ感染症対策本部で正式決定する。

“マスク着用”3月13日から緩和へ

関東甲信、内陸中心に大雪 交通障害に警戒…気象庁

発達した低気圧の影響で10日、各地で雪が降った。気象庁は東京23区と多摩地域、埼玉県(秩父地方を除く)などに大雪警報を出した。東京23区への大雪警報は2022年1月6日以来。10日夕までに東京都心での積雪は確認されなかった。関東甲信地方では沿岸部でピークを過ぎつつあるが、11日明け方にかけて雪が降り続くとみられる。

気象庁によると、24時間の降雪量(午後5時現在)は、長野県松本市23センチ▽甲府市20センチ▽さいたま市5センチ――など。最高気温は、東京3.5度▽横浜市4.3度▽さいたま市2.1度――と冷え込んだ。

11日午後6時までの24時間に予想される降雪量は多いところで、関東北部の山地と甲信で20センチ▽関東北部の平地で10センチ▽箱根から多摩・秩父地方で7センチ▽関東南部の平地で3センチ――となっている。

医療機関外での死者898人が新型コロナ感染 1月も高水準 警察庁

全国の警察が医療機関以外で体調が悪化するなどして死亡が確認された遺体を調べたところ、今年1月は898人が新型コロナウイルスに感染していたことが警察庁への取材で判明した。1カ月当たりの人数として過去最多だった昨年12月(901人)とほぼ同じ高水準が続いている。

都道府県別では、東京125人▽兵庫72人▽大阪55人▽千葉53人▽神奈川51人――の順に多かった。発見場所別では、自宅や高齢者施設などの「自宅等」が838人、それ以外の「外出先」が60人。年代別では、80代(343人)が最多で、70代(202人)、90代(166人)が続いた。

全国で新たに2万8615人確認 死者は192人 新型コロナ

厚生労働省は10日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で2万8615人確認されたと発表した。前週の金曜日より約1万1000人減った。死者は192人だった。

主な都道府県の新規感染者数は、北海道956人▽東京都1922人▽愛知県1797人▽大阪府1934人▽福岡県1334人――など。

<新型コロナ・10日>東京都で1922人感染、14人死亡

東京都は10日、新型コロナウイルスの新たな感染者1922人と死者14人を確認したと発表した。1週間平均の新規感染者数は、10日時点で2317.4人で、前の週に比べて64.7%。

<新型コロナ・10日>東京都で1922人感染

【王将戦】羽生善治九段が藤井聡太王将に快勝し2勝2敗タイ

将棋の第72期ALSOK杯王将戦7番勝負第4局が9、10の両日、東京都立川市「SORANO HOTEL」で行われ、藤井聡太王将(竜王・王位・叡王・棋聖=20)が挑戦者で先手の羽生善治九段(52)に107手で敗れた。対戦成績は2勝2敗となった。

藤井が7番勝負のタイトル戦で2勝2敗のタイスコアに並ばれたのは初めて。第5局は25日から島根県大田市「さんべ荘」で行われる。

羽生善治九段が2勝目 藤井聡太王将との“世紀のタイトル戦”は大混戦!2勝2敗のタイに

【1年前の今日の出来事】 2022年2月10日