ウクライナから貨物船出航 黒海南進、ロシアの警告無視
ウクライナのクブラコフ・インフラ相は16日、黒海に面する南部オデッサの港から貨物船1隻が出航したと発表した。貨物船は17日時点でルーマニア領海内を南進し、トルコのイスタンブールに向かっている。穀物輸出合意の延長を拒否したロシアが黒海を航行する船舶への攻撃を警告する中、ウクライナ側はこれを無視して出航させた形だ。
合意失効後、オデッサの港から貨物船が出航したのはこれが初めて。貨物船は食料を含む3万トン以上の積み荷を搭載している。
イタリア「一帯一路」の離脱検討 貿易赤字拡大で欧米回帰
イタリアが中国の巨大経済圏構想「一帯一路」からの離脱を検討している。先進7カ国(G7)唯一の参画国だが、期待に反して貿易赤字が拡大し、中国の専制主義への警戒感も高まる。離脱手続きを取らない限り両国の合意は来年3月に更新される。メローニ首相は年内に離脱の是非を決める考えだ。イタリアの専門家は同国が欧米との関係重視に回帰したと指摘する。
2019年3月、コンテ元政権は一帯一路に参画した。経済回復のきっかけにしたい考えで、貿易拠点のトリエステ、ジェノバ両港のインフラ整備に中国企業が加わることなどで合意した。コンテ政権幹部は中国との「貿易収支の均衡を取り戻す」と意気込んだ。
しかし、中国からの輸入額は19年の317億ユーロ(約5兆円)から22年には575億ユーロへと大幅に増えたのに対し、中国への同時期の輸出額は130億ユーロから164億ユーロと微増にとどまった。
メローニ氏は7月下旬に「一帯一路がなくても中国と良好な関係を築ける」と指摘。近く中国を訪れた上で、離脱の是非を判断する。
ひとり親世帯の4割「夏休み中は1日2食」悲痛な声も 支援団体調査
ひとり親世帯の支援団体によるアンケートで、この夏休み中、子どもの食事回数が「1日2食」という家庭が回答者の約4割に上った。また、約8割が「電気代節約のためエアコンの使用を控えようと思う」と答えるなど、過酷な状況が明らかになった。
調査したのは、認定NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」(東京都)。団体のメールマガジンに登録している会員のうち、20歳以下の子がいるひとり親世帯を対象に、8月2~6日にインターネットで実施し、684人から回答を得た。
回答者の7月の就労収入は平均12万4000円。家族全員の1カ月分の食費について、最も多かった回答は「2万~3万円」だった。
「昨日子どもは何食食べたか」という質問に対し、「3食」は54.9%にとどまり、「2食」が40.2%を占めた。「1食」という回答も3.8%あった。
台風7号、北海道の西の海上で温帯低気圧に 土砂災害など注意を
台風7号は17日午後3時、北海道の西の海上で温帯低気圧に変わった。18日にかけて、宗谷海峡付近を通ってオホーツク海に進む見込みで、気象庁は北海道で暴風や高波に警戒を呼びかけた。
西日本から北日本で17日も暖かく湿った空気が流れ込み、大雨が降った所があった。これまでの雨で地盤が緩んでいる地域があるとして、気象庁は引き続き、土砂災害や河川の増水に注意を呼びかけている。
台風7号は8日に発生。発達しながら本州に近づき、15日朝、和歌山・潮岬付近に上陸して近畿を縦断した。台風の日本上陸は今年初だった。
【1年前の今日の出来事】 2022年8月17日