内閣・議長不信任案を否決 与党反対、立民に同調広がらず―衆院
立憲民主党が提出した岸田内閣と細田博之衆院議長に対する2本の不信任決議案は9日の衆院本会議で採決され、いずれも反対多数で否決された。議長不信任案は自民、公明両党が反対。内閣不信任案は自公両党に加え、日本維新の会、国民民主党なども反対した。賛成は統一会派を組む立民、社民両党と、同調した共産党にとどまった。
県民割、期限延長 対象は全国に拡大へ 「GoTo」再開は先送り
政府は、都道府県が実施主体の住民向け旅行割引策「県民割」について、旅行先の範囲を現在の地域ブロックから全国に拡大する調整に入った。6月末までとしている期限も延長する。一方、国の観光支援策トラベル」の再開は先送りする。
「県民割」は、「GoToトラベル」の代替策として県内住民向けに自治体が実施。当初は都道府県内の旅行に限定していたが、昨年11月には隣接県への旅行も対象とした。4月1日からは全国を6ブロックに分け、その域内での旅行まで対象を拡大。実施する自治体に対し、国が費用を補助している。
県民割は実施の可否や旅行先の対象を自治体が判断できるため、感染の実情に合った対応がしやすいという。一方、全国一律で行われる「GoToトラベル」については「アクセルを踏むには早い」(政府関係者)として再開が見送られる。
ANA国内線、羽田発着便をコロナ前の水準に JALも7月から
全日本空輸は9日、羽田空港を発着する国内線の便数を7月から、コロナ禍前の水準に戻すと発表した。2020年3月以降、大型連休などをのぞいて初めて通常の運航態勢となる。日本航空も同様の計画を立てていて、国内線の回復が鮮明になってきた。
全日空は7~8月、臨時便を含む羽田の発着便を計2万3830便計画する。19年同時期の2万3475便より、発着枠が増えた分、若干上回った。国内線全体の旅客数はコロナ禍前の6割程度に戻っていて、7~8月は8割まで回復すると見込んでいる。
食品ロス、522万トンと最少に コロナ下で外食が減って…
まだ食べられるのに捨てられる「食品ロス」が、2020年度は国内で522万トンにとどまり、統計開始の12年度以来最少となった。消費者庁などが推計値を9日発表した。コロナ下の外食需要減が影響したと分析している。
前年度から48万トン(8%)減り、削減幅は過去最大だった。ロス量全体のうち、食品産業が出す事業系ロス量は農水省推計で275万トンで、前年度より34万トン(11%)減。各家庭が出す家庭系ロス量は環境省推計で247万トンで、前年度より14万トン(5%)減だった。
米国でオスプレイが墜落 4人死亡 核物質積載と誤情報も
米カリフォルニア州南部の砂漠で8日、米海兵隊の輸送機MV22オスプレイが墜落し、4人が死亡した。ロサンゼルス・タイムズ紙電子版などが報じた。駆け付けた救急隊員から当初、機内に核物質があるとの情報が寄せられたが、米軍は誤った情報だとして否定した。
同機は第3海兵航空団の所属で、計5人が搭乗していた。残る1人の容体は不明。墜落現場はサンディエゴの東約200キロの地点で、米軍が事故原因を調べている。
オスプレイは主翼両端のプロペラの角度を変えることでヘリコプターのような垂直離着陸と、固定翼機並みの速度での長距離飛行が可能な輸送機。
国内感染、累計900万人 新たに1万6813人―新型コロナ
国内では9日、新たに1万6813人の新型コロナウイルス感染が確認され、累計の感染者数が900万人を超えた。重症者は前日比2人減の77人、死者は23人だった。
東京で新たに1876人感染 前週を459人下回る 新型コロナ
東京都は9日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1876人確認されたと発表した。前週の木曜日(2335人)を459人下回った。新たに4人の死亡も確認された。
【1年前の今日の出来事】 2021年6月9日