補正予算案が審議入り 予備費補充など2.7兆円
2022年度補正予算案は25日午後、衆院本会議で鈴木俊一財務相の財政演説と各党の代表質問を行い、審議入りした。23日の日米首脳会談で岸田文雄首相が表明した「防衛費の相当な増額」や、新型コロナウイルス対策などをめぐって議論が交わされる。
補正予算案は25日午前に国会へ提出。物価高を受けた「総合緊急対策」の財源の裏付けとなる。一般会計の歳出総額は2兆7009億円で、全額を赤字国債で賄う。既に緊急対策の財源の一部に充てた予備費を補充するため計1兆5200億円を計上。コロナ対策の予備費は、使途を原油高・物価高対策にも拡大する。
タマネギ急騰→家計を直撃 天候不順・供給乱れ、価格2.2倍 中国産も入荷減、我慢続く?
天候不順で食卓に欠かせないタマネギの価格高騰が続いている。農林水産省が24日発表した全国平均小売価格は過去5年の平均値の2.2倍となった。
タマネギの平均小売価格は昨年末から3月中旬にかけ平年の1.6倍程度で推移してきたが、4月下旬には2倍以上に高騰した。農水省が24日に発表した「食品価格動向調査」によると、16~18日のタマネギの小売価格は1キロ550円と、平年比の2.21倍だ。
知床 観光船 耐久性あるベルト使用し26日にも再びつり上げへ
北海道 知床半島沖で観光船が沈没した事故で24日、作業船で運ばれる途中に落下した船体をつり上げるため、水中ロボットを使った準備作業が行われた。26日にも船体を再びつり上げて作業船の上に引き揚げる予定だ。
知床半島の沖合で観光船「KAZU 1」が沈没した事故で、船体は23日、沈没現場の深さおよそ120メートルの海底からつり上げられ、海中につられた状態のままサルベージ会社の作業船で運ばれていたが、24日、斜里町のウトロ港からおよそ11キロ西の沖合で落下した。
船体は深さおよそ180メートルの海底に船底を下にした状態で沈んでいるのが確認され、船首付近の手すりが外れている以外には大きな損傷はないということだ。
北朝鮮、「戦術核」能力を誇示か ICBM含めた3発発射
防衛省は25日、北朝鮮が午前5時59分ごろと午前6時42分ごろ、北朝鮮西岸付近から弾道ミサイル1発ずつを日本海に向けて発射したと発表した。韓国軍合同参謀本部は午前6時37分ごろにも弾道ミサイル1発を発射したと発表し、発射本数は計3本とみられる。韓国大統領府の金泰孝(キムテヒョ)国家安保室第1次長は1発目のミサイルは複数の核弾頭を搭載できるとみられる新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」で、2、3発目も核弾頭を搭載できる短距離弾道ミサイルとの見方を示した。
防衛省によると、いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下したと推定される。被害情報は確認されていない。韓国軍の発表によると、発射場所はいずれも平壌の順安(スナン)付近。北朝鮮の弾道ミサイル発射は今月12日以来。ロケット砲などを含めると今年17回目の発射となった。
「今後の重要なパートナー」日本2位 中国と逆転 対日世論調査
外務省は25日、東南アジア諸国連合(ASEAN)で1月に実施した「対日世論調査」の結果を公表した。主要20カ国・地域(G20)の中で今後重要なパートナーとなる国などを選ぶ質問(複数回答可)では、日本を選んだのは前回比8ポイント減の43%で、中国(48%)に次ぐ2位となった。前回調査(2019年11月)は日本が51%でトップで、中国は48%で2位だった。
調査はインターネットと訪問面接を併用し、現地の18~59歳の2700人を対象に実施した。戦後の日本の平和国家としての歩みについては、計88%が「大いに評価する」「ある程度評価する」と回答。日本の世界経済の安定と発展への貢献については計90%が「非常に重要な役割を果たしている」「やや重要な役割を果たしている」と回答した。
全国で新たに3万5190人感染確認 前週水曜から7000人減
新型コロナウイルスの感染者は25日、全国で新たに3万5190人確認された。前週の水曜日から約7000人減った。死者は43人、重症者は103人だった。
東京で新たに3929人感染 前週水曜から400人減 新型コロナ
東京都は25日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに3929人確認されたと発表した。前週の水曜日(4355人)から約400人減少した。新たに8人の死亡も確認された。
【1年前の今日の出来事】 2021年5月25日