今日の出来事(2022年5月1日) 救援物資輸送へ空自機出発 ウクライナ避難民支援

アゾフ大隊幹部「製鉄所から女性と子ども20人退避」…ロシアが短時間の停戦に応じる

ロシア軍が封鎖を続けるウクライナ南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所で籠城するウクライナの武装組織「アゾフ大隊」幹部は4月30日、SNSを通じ、製鉄所から女性や子ども約20人が退避したことを明らかにした。

製鉄所への攻撃を続ける露軍が短期間の戦闘停止に応じたと説明した。露軍が製鉄所の攻略に手こずり、民間人の退避に一定の協力を始めた可能性がある。露国防省は、退避した人数は45人と説明している。

マリウポリの市長は英BBCに対し、製鉄所の地下施設には民間人約1000人がおり、このうち約600人は負傷していると説明した。退避が進むかどうかが焦点となる。

ウクライナ南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所

救援物資輸送へ空自機出発 ウクライナ避難民支援

ウクライナ避難民への人道救援物資の輸送任務に当たる航空自衛隊の第1便となるC2輸送機1機が1日、埼玉県の空自入間基地を出発した。アラブ首長国連邦(UAE)で物資を積み、その後ポーランドに向かう。

輸送は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の要請を受け、国連平和維持活動(PKO)協力法に基づき実施。人道的な国際救援活動として自衛隊機が物資を輸送するのは、2003年のイラクからの避難民支援以来で、今回が6度目。

自衛隊機による輸送は6月末まで週1便ペースで行う予定。UAEでUNHCRが保有する毛布やシート、キッチンセットなどを積載し、多くの避難民が暮らすポーランドやルーマニアに運ぶ。

日越首脳、核使用反対で一致 主権・領土一体性を尊重

ベトナムを訪問中の岸田文雄首相は1日午前(日本時間同)、首都ハノイでファム・ミン・チン首相と会談した。ロシアによるウクライナ侵攻に関し、主権や領土の一体性尊重の重要性を確認。核兵器使用を示唆する発言をしたプーチン大統領を念頭に、大量破壊兵器による威嚇や使用に反対することでも一致した。

両首脳は会談で即時停戦と人道支援の重要性を確認。岸田首相は共同記者発表で「いかなる地域でも力による現状変更は認められない」と強調した。チン首相は「関係者による平和解決のための対話促進を求める」と述べるとともに、ウクライナへの人道支援として50万米ドルを拠出すると表明した。

東・南シナ海への海洋進出を進める中国に関しては、岸田首相が「ベトナムは『自由で開かれたインド太平洋』実現の要となる重要なパートナーだ」と強調。両首脳は、力による一方的な現状変更は認められないとの認識を共有した。

歓迎式典に臨む岸田首相(右)とベトナムのファム・ミン・チン首相(1日、ハノイ)

モンゴルに対ロ連帯促す 林外相

林芳正外相は1日、モンゴルの首都ウランバートルでバトツェツェグ外相と会談した。林氏はウクライナに侵攻したロシアと関係が深いモンゴルに対し、「(侵攻は)国際秩序の根幹を揺るがす深刻な事態で、国際社会の連帯が強く求められている」と対ロシア包囲網へ協力を促した。両氏は北朝鮮による拉致問題や核・ミサイル開発への対応で連携していくことも確認した。

全国で新たに2万6960人の感染確認 栃木で女児死亡 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染者は1日、全国で新たに2万6960人確認された。前週の日曜日より約1万1600人減少した。死者は34人、重症者は165人だった。

栃木県は10歳未満の女児の死亡を発表した。基礎疾患はなくワクチンは未接種だった。陽性判明後、自宅で療養していたものの容体が急変。救急搬送後の4月29日に死亡したという。

東京で新たに3161人感染 前週より1775人減 新型コロナ
東京都は1日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに3161人確認されたと発表した。前週の日曜日(4936人)を1775人下回った。新たに6人の死亡も確認された。

初夏の風物詩「納涼床」始まる 3年ぶり 京都・鴨川

京都市中心部の鴨川沿いで1日、初夏の風物詩「納涼床(ゆか)」が始まった。新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が出ていない営業開始は3年ぶりで、川面を眺めながら飲食を楽しむ観光客らでにぎわった。

京都鴨川納涼床協同組合によると、今年は85店が床の開設を申請。川沿いにやぐらを組んで座敷を設け、ほとんどが初日から営業を始めた。納涼床の営業は、例年通り9月末までを予定している。

初夏の風物詩「納涼床」始まる 3年ぶり 京都・鴨川

【1年前の今日の出来事】 2021年5月1日