今日の出来事(2022年4月25日) 知床観光船事故 「『行くな』と言ったのに…」

知床観光船事故 「『行くな』と言ったのに…」

地図_ウトロ漁港・カシュニの滝.png

23日午前10時ごろ、観光船「KAZU 1(19トン)」が斜里町のウトロ港を出港した。子ども2人を含む乗客24人と船長と甲板員それぞれ1人のあわせて26人が乗っていて、知床半島の先端にある知床岬で折り返し、午後1時にウトロの港に戻る予定だった。

この観光船とは別の運航会社の男性が記者団の取材に応じた。男性は「海が荒れるのが分かっていたので、『行くな』と言った。なぜ行ってしまったのかと思う」と話した。

また地元の漁協の組合長も取材に応じ、観光船が出港する前、船長に対し、「波が高くなるから出港しない方がいいと忠告したが、出て行ってしまった」と当時の状況を証言した。

異変があったのは、出港からおよそ3時間後。午後1時13分、観光船から無線で連絡を受けた別の運航会社が海上保安庁に救助を要請した。「『カシュニの滝』付近で沈みかかっている。浸水している」という内容だった。

午後1時18分、この船から直接、「船首が浸水している。エンジンが使えない。救助を頼む」と海上保安庁に118番通報があった。午後2時55分には、観光船の運航会社から、「KAZU 1から『船が30度ほど傾いている』と午後2時ごろの連絡を最後に連絡が途絶えている」と海上保安庁に連絡があった。

気象台によると、事故当時、周辺の海域の波の高さは3メートルで、強風と波浪の注意報が出ていた。以前、知床の観光船の船員だった男性によると、現場のカシュニの滝付近について「潮の流れが速いほか、暗礁があり危険な場所だ」と話しる。

カシュニの滝

仏大統領選 マクロン氏再選 ルペン氏破る

フランス大統領選の決選投票が24日、投開票され、中道の現職、エマニュエル・マクロン大統領(44)が極右「国民連合」のマリーヌ・ルペン候補(53)を破り、再選を確実にした。ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、有権者は国内政治の安定を重視し、マクロン氏に政権を託した。

決選投票は、前回2017年と同じ顔合わせ。大統領の任期は5年。仏内務省発表の開票結果によると、マクロン氏の得票率は58.5%。ルペン氏が41.5%。66.1%のマクロン氏が33.9%のルペン氏をダブルスコアで破った前回よりも差が縮まった。投票率は71.99%で、前回17年の決選投票の74.56%を下回った。

マクロン氏は24日夜、パリのシンボル・エッフェル塔があるシャン・ド・マルス公園で「今後5年間、我が国の大統領としての信任をいただいた」と勝利宣言。「みんなの大統領になる。他陣営に投票した人の怒りや対立(の解消)も私の仕事だ」と決意を述べた。

再選を決め演説のために登壇したマクロン大統領=24日、フランス・パリ

国連5大国の拒否権に説明責任 リヒテンシュタイン提案に賛同広がる

国連安全保障理事会で拒否権を使った常任理事国に、国連総会(193カ国)での説明責任を求める決議案が26日、総会で採決にかけられる。拒否権の行使をためらわせるほどの効果はないとみられるが、専門家は「道義的な圧力になりうる」と意義を語る。

この決議案は、拒否権行使から10日以内に総会を開く▽行使国に優先的に演説させる▽総会開催の72時間前までに安保理に拒否権行使についての「特別報告書」の提出を求める――というもの。ただ、実際に説明するかは行使国に委ねられ、義務ではない。

決議案作りを主導したリヒテンシュタインのウェナウェザー国連大使によると、20日までに59カ国が強い賛意を示す「共同提案国」になり、米国や日本も名を連ねた。

東京メトロ、全路線で10円値上げへ バリアフリー化で23年から

東京メトロは25日、駅のバリアフリー化を進めるため、2023年3月ごろから全路線の運賃を一律10円引き上げると発表した。値上げは、消費増税時を除くと約28年ぶりとなる。バリアフリー整備にかかる費用を、運賃に上乗せできる国の制度を活用する。通勤定期は1カ月で370円、3カ月で1050~1060円、6カ月で1990~2千円加算される。通学定期は対象外という。

JR東日本もこの制度を活用し、23年春から首都圏の主要路線の普通運賃を10円値上げする計画だ。

東京メトロ バリアフリー化対応で値上げへ 2023年春から

東京で新たに3141人の感染確認 前週月曜日を338人下回る

東京都は25日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに3141人確認されたと発表した。前週の月曜日(3479人)を338人下回った。新たに5人の死亡も確認された。

【1年前の今日の出来事】 2021年4月25日