2022年4月13日 今日の出来事

マリウポリ市長、民間人死者「約2.1万人」の恐れ

マリウポリ死者、約2.1万人の恐れ ロシアの侵攻後

ロシア軍が包囲を続けるウクライナ南東部の要衝マリウポリのボイチェンコ市長は12日、同市での民間人の死者が「1万人以上に達し、最悪で2万人を超える可能性がある」と述べた。ただ、正確な死者数を把握することは困難とした。

ウクライナ_親露派支配地域、進軍地域、制圧地域

20年ぶりの円安水準 一時、1ドル=126円台まで下落

13日の東京外国為替市場で円売り・ドル買いが進み、一時1ドル=126円台を付け、約20年ぶりの円安水準まで下落した。インフレに対応するため、米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを加速するとの観測が高まり、低金利環境が続く日本の円を売って運用に有利なドルを買う動きが広がった。

円相場は3月上旬まで1ドル=115円前後で推移していた。しかし、FRBが事実上のゼロ金利政策を解除し、3年3カ月ぶりの利上げに踏み切って以降、金融緩和方針を維持する日銀との方針の違いが際立ち、日米金利差の拡大が意識されて円安が急速に進んだ。

銀歯8%値上げへ ウクライナ侵攻でロシアが産地のパラジウム高騰

厚生労働省は13日、歯科治療で用いられる銀歯の材料の公定価格を特例的に緊急改定し、5月から約8%引き上げることを決めた。素材となる希少金属「パラジウム」が、主要産地・ロシアのウクライナ侵攻による供給不安で価格が高騰しているため。ロシアはパラジウムの世界の生産量の4割を占める。同日の中央社会保険医療協議会(中医協、厚労相の諮問機関)で了承された。

銀歯治療は公的医療保険の対象。銀歯の公定価格は4月に改定された際、1グラム当たり3149円だったが、5月からは8.38%増の3413円となる。治療内容で異なるが、奥歯1本を銀歯治療した場合は、患者の窓口負担(3割)は180円程度の値上げになるという。

9県の感染者が第6波超える 3大都市圏以外での急増目立つ

新型コロナウイルス対策を厚生労働省に助言する専門家組織(アドバイザリーボード)は13日、会合を開き、感染が再拡大して、東日本や九州の9県で「第6波」を超える新規感染者数を記録したとの分析を明らかにした。3大都市圏以外の地域での急増が目立ち、地域差が大きくなっている。

12日までの1週間でみると、新規感染者数が第6波のピークを超えたのは岩手、秋田、福島、新潟、長野、愛媛、大分、宮崎、鹿児島の9県。

前週と比べると、大きく増えたのは岩手県1.50倍、宮崎県1.36倍、長崎県1.33倍、和歌山県1.31倍など。減ったのは富山県0.78倍、滋賀県0.88倍、群馬県0.91倍など。3大都市圏では東京都1.01倍、大阪府1.12倍、愛知県1.05倍で、大阪と愛知は横ばいから微増に転じた。

台風1号、強い勢力で小笠原諸島へ 15日中に最接近の見通し

大型で強い台風1号は13日、フィリピンの東の海上を北寄りに進んだ。強い勢力を維持したまま、15日中に東京・小笠原諸島に最接近する見通し。気象庁によると、その後は日本の南から東の海上を進み、16日までに温帯低気圧に変わる見込み。

台風1号は13日午後6時現在、フィリピンの東の海上を時速約15キロで北東に進んだ。中心気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40m、最大瞬間風速は60m。中心から半径130キロ以内は風速25m以上の暴風域。

13日(水)午後3時現在の台風1号の位置と予想進路

長岡花火大会、3年ぶり開催決定 市長「今こそ平和へ祈り発信」

新潟県長岡市の伝統行事「長岡まつり大花火大会」について、主催する長岡花火財団と同市は13日、3年ぶりに通常規模で開催すると発表した。

コロナ禍で2年連続中止したが、例年通り8月2、3日の2日間実施。磯田達伸市長は、ロシア軍のウクライナ侵攻やコロナ禍を踏まえ「今こそ長岡から世界へ向けて平和への祈り、コロナからの復興のメッセージを発信したい」と述べた。

大花火大会は日本三大花火の一つで、1945(昭和20)年の長岡空襲の犠牲者を慰霊し、復興と平和への祈りなどが込められた伝統行事。中越地震(2004年)の復興祈願花火「フェニックス」がフィナーレを飾ることでも知られる。

2019年には観覧者が過去最多の108万人を記録したが、20年はコロナ禍のため戦後初の中止に。21年も同様に中止し、場所や日にちを分散して花火を打ち上げた。

【1年前の今日の出来事】 2021年4月13日