【ウクライナ関連 新宿で「ストップ・プーチン」 ロシアのオリガルヒ「反戦の声」】
「止まれ、戦争もプーチンも」 在日ウクライナ人らが新宿でデモ
「戦争をやめよう、プーチンを止めよう――」。東京都新宿区のJR新宿駅南口では20日、ロシアのウクライナ侵攻に反対する在日ウクライナ人や若い日本人らが、3連休で街行く人々に、ウクライナへの支援を訴えた。呼びかけたのは、侵攻を受けて活動を始めた在日ウクライナ人や日本人らによる団体「SWUジャパン」。集まった約100人は、ウクライナ国旗や「ストップ プーチン」「NO WAR」「ロシアは人殺しをやめて」――などと書かれた手作りのボードなどを掲げ、ウクライナの人々から届いたロシア侵攻に苦しむメッセージを読み上げていった。参加者には若者や女性の姿も目立った。
日本に3年滞在しているITエンジニアのウクライナ人男性(38)は、「ロシアは市民が生活している地域も攻撃している。ウクライナ人は決してロシアに降伏しない。日本の人にはウクライナで起きていることを知ってほしいし、プーチンを止められるよう助けてほしい」と話した。
モスクワ出身のロシア人で日本の大学で研究員を務めるブリズガロフ・ピョートルさん(49)は「ウクライナを応援したくて参加しました」と話し、日本の人々には「プーチンを止めないと戦争は終わらない。ウクライナを支援する一方で、プーチン政権に圧力をかけてほしい。具体的にはプーチンを支援する財閥などの資産を押さえるなどの措置が一番有効だと思う」と語った。
「戦争は答えにならぬ」 ロシアの大富豪・オリガルヒ、反戦の声次々
ロシアのウクライナ侵攻に対して一部のロシアの大富豪が戦争の早期終結を求め声を上げた。「オリガルヒ」と呼ばれ、政権を支えてきた経営者たちだ。
最初に反戦を訴えたのは、ロンドンとロシアを行き来し、金融や保険、小売りなどを展開してきたミハイル・フリードマン氏だ。米国や欧州連合(EU)が経済制裁対象としたロシア第4位の金融機関アルファ銀行の会長でもある。資産は155億ドル(約1.8兆円)とも言われている。
他の紛争地で食べられてきたウクライナ小麦 世界の飢餓、悪化危惧
ロシア軍の侵攻が、世界の人道危機をさらに悪化させる――。世界食糧計画(WFP)でウクライナを担当するアビール・エテファ上席広報官は、穀倉地帯のウクライナが侵攻されたことで、WFPが同国産の小麦を配給する中東のシリアなどに影響を与えると指摘。「ウクライナだけでなく、他の紛争国の市民のことも忘れないでほしい」と訴えた。
米農務省によると、2021~22年度の小麦輸出量はロシアは約3200万トン、ウクライナは約2000万トンの見通しで、両国だけで世界の約3割を占める。紛争が長期化した場合、小麦の生産や輸出の先行きは見通せない。WFPは世界で飢餓に苦しむ約1億人に食料支援を実施しているが、小麦の半分以上をウクライナからの調達に頼っている。現在は従来と異なり、他国から食料を調達し、ウクライナに届けている状況だ。侵攻の影響で小麦の値段は最大5割上昇したほか、世界的にエネルギー価格も高騰している。
400人避難の学校爆撃か マリウポリで市街戦激化―ロシア攻勢
ロシア軍はウクライナ各地で20日も攻撃を続け、包囲している南東部マリウポリでは市街戦が一段と激化した。ウクライナのメディアによると、19日には約400人が避難していた可能性があるマリウポリ市内の学校がロシア軍の爆撃を受けた。ロシア軍が16日に空爆した市内の劇場でも、数百人が地下に閉じ込められているとされるが、激しい砲撃がやまず救出作業は難航している。
【北朝鮮 黄海へロケット砲】
北朝鮮、黄海へロケット砲か 軍事挑発の度合い高めている可能性
韓国軍合同参謀本部の関係者は20日、北朝鮮が黄海に向けて、ロケット砲と推定される射撃を実施したと明らかにした。保守系の朝鮮日報や聯合ニュースによると、北朝鮮軍は中部平安南道で、20日午前7時20分ごろから約1時間にわたって、ロケット砲計4発を発射。韓国軍は事前に北朝鮮軍の動きを把握しており、その狙いを分析中だという。
北朝鮮は、今年に入ってからミサイル発射を繰り返している。金正恩朝鮮労働党総書記の祖父、金日成主席の生誕110周年を迎える「太陽節」を4月15日に控える中、軍事挑発の度合いを高めている可能性がある。
【東京で桜開花】
東京で桜開花 平年より4日早い開花発表
今日20日、東京・靖国神社の桜が開花したと発表された。平年より4日早く、昨年より6日遅い開花の発表だ。今年は17日に開花発表のあった福岡、18日の宮崎、19日の高知と佐賀、20日の熊本に次いで、全国で6番目のソメイヨシノ開花の発表となった。
国内感染3万9659人 前週比1万人超減―新型コロナ
国内では20日、新たに3万9659人の新型コロナウイルス感染が確認された。前週の日曜日より1万1285人少なく、2日連続で前週の同じ曜日を1万人超下回った。重症者は前日比28人減の955人で、死者は66人確認された。東京都では、新たに6502人の感染が判明。前週の日曜と比べ1629人減少した。
地震で脱線の東北新幹線、撤去作業始まる 作業は2週間の見通し
宮城、福島両県で16日夜に最大震度6強を観測した地震で脱線した東北新幹線の車両を現場から撤去する作業が20日に始まった。先頭から順に1両ずつ、ジャッキで持ち上げてレール上に戻していく予定。JR東日本によると、少なくとも2週間ほどかかる見通しだ。車両はその後、自走もしくはけん引車を使って、新幹線総合車両センター(宮城県利府町)に移動させるという。
【1年前の今日の出来事】 2021年3月20日