2022年3月15日 今日の出来事

【ロシア政府系テレビの生放送中に女性乱入し「戦争反対」】

政府系テレビで「戦争反対」 生放送中に女性乱入―ロシア

ロシア政府系テレビ生放送中に抗議「戦争反対」

ロシアの政府系テレビ「第1チャンネル」の14日夜(日本時間15未明)のニュース番組の生放送中、ロシアのウクライナ軍事侵攻をめぐり「戦争反対」「プロパガンダを信じるな」といったメッセージを掲げた女性が乱入した。独立系メディアによると、女性は第1チャンネルの編集スタッフで、警察に連行された。

その後、インターネット上には女性の動画による声明が公開された。父がウクライナ人で母がロシア人というこの女性は「ウクライナで起きていることは犯罪で、ロシアは侵略国だ」と述べ、侵略の責任はプーチン大統領にあると非難。「長年にわたってクレムリン(大統領府)のプロパガンダに関与してきたことを深く恥じている」と告白した。

中国がロシアを支援すれば「重大な結果」 米、高官会談で警告
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と中国の外交担当トップの楊潔篪(ようけつち)共産党政治局員が14日、ローマで約7時間会談した。米ホワイトハウスのサキ報道官によると、サリバン氏は楊氏に対し、ウクライナに侵攻するロシアを中国が支援した場合、「重大な結果が伴う」と警告した。

米政府高官は会談後、記者団に「米国は対露支援への懸念を中国に直接伝えている」と語った。サリバン氏は楊氏との会談で、対露制裁に関して米国と同盟国が結束していることを強調したという。

中国はロシアの軍事行動を「侵攻」と呼ぶことを避け、ロシアの北大西洋条約機構(NATO)の東方不拡大の主張に理解を示すなど、ロシア寄りの立場を取ってきた。英紙フィナンシャル・タイムズは13日、米政府当局者の話として、ロシアが侵攻開始後、中国に軍装備品などの提供を求めたと報じている。

【英とEU、ロシアの「最恵国待遇」を撤廃 日本も米欧と歩調を合わせる】

英とEU、ロシアの「最恵国待遇」を撤廃 高級品輸出を禁止
欧州連合(EU)各国は15日、ウクライナに侵攻したロシアに対する新たな制裁として、ロシアからの輸入品への関税を低く抑える優遇措置を適用する「最恵国待遇」をロシアに与えないことで合意した。鉄鋼製品のロシアからの輸入禁止措置や、高級車や宝飾品などぜいたく品の輸出禁止でもまとまった。英政府も15日、ロシアを最恵国待遇から外すと発表した。ロシアから輸入するウオッカには35%の追加関税をかける。高級品の輸出を禁止することも決めた。

政府、対露制裁で300品目輸出禁止 半導体など 米欧と歩調合わせ
政府は15日、ロシアへの経済制裁として半導体や通信機器など約300品目の物品や技術の輸出を、18日から原則禁止にすると発表した。一般の民生品を含め、ロシアの軍事力につながる物資の提供を止めて打撃を与える狙い。ベラルーシにも同様の対応を取る。貿易規制を強化している主要7カ国(G7)に歩調を合わせ、プーチン政権へのさらなる締め付けを図る。

【3回目接種 2月末までに88%】

3回目接種率 全国の高齢者施設で95%に 目標の2月末は88%
後藤茂之厚生労働相は15日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を同日までに終える予定の高齢者施設は全国で95%に達したと発表した。接種完了の目標時期としていた2月末までに終えたのは88%だった。2月末に接種が完了した施設を都道府県別で見ると、新潟73%▽大阪76%▽東京77%――などが低かった。

全国で新たに5万781人感染確認 前週火曜から3000人減
新型コロナウイルスの感染者は15日、全国で新たに5万781人確認された。前週の火曜日から約3000人減少した。188人が死亡し、重症者は前日から5人減って1170人。

【女性の自殺者、2年連続増加】

女性の自殺者、2年連続増加
2021年の女性の自殺者数が7068人(前年比42人増)に上り、2年連続で増加したことが15日、警察庁の自殺統計(確定値)に基づく厚生労働省のまとめで分かった。男性は1万3939人(同116人減)で12年連続減。全体は2万1007人で前年より74人減ったものの、新型コロナウイルス流行前の19年より838人多く、高止まりとなっている。

梅香る秩父鉄道 「SLパレオエクスプレス」が試運転

梅香る秩父鉄道、「SLパレオエクスプレス」が試運転

秩父鉄道の「SLパレオエクスプレス」の運行再開に向けた試運転が14日始まり、蒸気機関車(SL)のC58形363号機が客車を引いて走った。梅の花が咲く沿線では待ちかねた鉄道ファンが撮影していた。SLパレオは1988年から運転。22年は19日から12月4日まで土日曜、祝日を中心に熊谷(埼玉県熊谷市)―三峰口(秩父市)駅間を往復する。定期点検のため、1月中旬から運休していた。

【1年前の今日の出来事】 2021年3月15日