2021年11月2日

枝野氏「私の力不足」引責辞意 立憲代表選、小川淳也氏ら出馬意欲
立憲民主党の枝野幸男代表は2日の執行役員会で、衆院選敗北の責任を取って代表を辞任する意向を表明した。枝野氏は「新しい代表のもと、新しい体制を構えて来年の参院選や次の政権選択選挙に向かわなければならないと決断した」と述べた。立憲は10日にも召集される特別国会の最終日に枝野氏辞任を決定し、年内に代表選を実施する。小川淳也元総務政務官(50)が立候補に意欲を示し、党内では他の議員の出馬も取り沙汰されている。

立憲は衆院選で公示前の110議席から96議席に減らし、平野博文代表代行兼選対委員長、辻元清美副代表らも落選するなど大敗。立憲、国民民主、共産、れいわ新選組、社民の野党5党が213小選挙区で候補者を一本化したが、議席が伸びなかった。

岸田首相、バイデン米大統領と初の対面「会談」 同盟強化を確認
岸田文雄首相は2日、訪問先の英グラスゴーで、バイデン米大統領と短時間会談した。10月に就任した首相にとって、初めての対面での会談となった。両首脳は日米同盟の更なる強化方針を確認。「自由で開かれたインド太平洋」実現に向け、日米で引き続き緊密に連携していくことで一致した。日本政府によると、地域情勢や気候変動問題への対処でも緊密に連携していく方針を確認した。

COP26 異例の首脳級会合 温暖化対策強化訴え 中国出席せず
国連気候変動枠組み条約26回締約国会議(COP26)の首脳級会合「世界リーダーズサミット」で1日、各国首脳が自国の取り組みなどについて演説した。COPとしては異例となる首脳級会合で、約120カ国・地域の首脳が参加。

バイデン氏は米国が温室効果ガス排出削減目標を引き上げ、2030年までに「05年比で50~52%削減」を目指すことなどを改めて表明。気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」が掲げる「産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑える」という目標実現に向け、「目の前のチャンスをつかむのか、将来世代を苦しめるのか。その答えを決めるのがこの10年だ。米国は模範となって(世界を)リードする」と強調した。

女性の自殺15%増、7千人 非正規拡大が一因 全体は11年ぶり増
2020年の女性の自殺者数は前年より935人(15.4%)増え、7026人だった。男性が微減だった一方で女性が大きく増え、全国の自殺者数が11年ぶりに増加に転じることにつながった。政府が2日閣議決定した21年版の自殺対策白書はコロナ禍の状況を分析し、特に働く女性らが追い詰められている実態も明らかになった。20年の自殺者数は、2万1081人。このうち男性は1万4055人で、前年より23人(0.2%)減った。女性が前年より増えるのは2年ぶりだった。20年後半には有名人の自殺報道の影響とみられる自殺の増加もあった。

「ホームドアとズレてもドア開放を」 国交省、鉄道各社に指示
京王線襲撃事件を受け、国土交通省は2日、京王電鉄を含む大手私鉄やJR各社など鉄道事業者との緊急会議を開催した。国交省は車内で複数の非常装置が押された場合、状況が分からなくても緊急事態と判断し、列車を速やかに停車させることを求めた。また、緊急停車時にホームドアと列車のドアの位置がずれた場合であっても、双方のドアを開けて乗客を安全に誘導・救出することを基本とするよう鉄道各社に指示した。

道路陥没、ゴミ収集車はまる 東京・吉祥寺
2日午前5時50分ごろ、東京都武蔵野市吉祥寺本町2の道路で、ごみ収集車から「道路が陥没し、後輪がはまった」と110番通報があった。警視庁武蔵野署などによると道路に数メートル四方の穴が開いており、収集車の後部が落ち込んだ。収集車には2人が乗っていたがけがはなかった。署や市が陥没の原因を調べている。現場は、JR吉祥寺駅から北西に約300メートル離れた東急百貨店吉祥寺店北側の繁華街。すぐ横ではビル建設工事が行われていた。一帯は大勢の警察官や市職員らが行き交い、多くの人が驚いた様子で見守っていた。