2021年7月4日

自公、都議選過半数届かず 政権のコロナ・五輪対応響く
東京都議会議員選挙(定数127)は4日投開票され、自民党が選挙協力した公明党と合わせても過半数に届かないことが確実になった。新型コロナウイルスの感染状況が悪化する中、ワクチン接種の遅れや東京オリンピック・パラリンピックの観客問題で自公政権への批判が高まったことが影響したとみられる。菅義偉首相は4月の三つの国政選挙での「全敗」に続き、都議選でも伸び悩んだ。次期衆院選を控え、党内では危機感が強まっており、菅首相の求心力が低下するのは避けられない情勢だ。

日本海側など大雨警戒 梅雨前線上に低気圧―気象庁
気象庁は4日、北陸から九州北部の日本海側では5日にかけて激しい雨が降る所があるとして、大雨による土砂災害や低地の浸水、河川の増水に警戒するよう呼び掛けた。落雷や突風にも注意が必要。同庁によると、静岡県では6月30日夕の降り始めからの総雨量が500ミリを超え、記録的な雨量になっている所がある。土石流があった熱海市以外でも地盤が緩んだ所があるとみられ、引き続き土砂災害に厳重な警戒が必要。5日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、東海と九州北部150ミリ、北陸と中国120ミリ、近畿100ミリ。その後、北陸と中国の6日午後6時までの同雨量は50~100ミリ。

線状降水帯、各地で大雨 気象庁が初めて発生情報を発表
6月29日から今月1日にかけ、沖縄県や東京都の伊豆諸島で線状降水帯が相次いで発生した。気象庁は今回、集中的な豪雨をもたらす線状降水帯の発生を伝える情報(顕著な大雨に関する情報)を初めて発表。大雨は週末にかけて関東や東海を中心に続き、北海道や東北、北陸から九州でも、局地的に雷雨がある見込みで、気象庁は警戒を呼びかけている。

線状降水帯は、激しい雨を降らせる積乱雲が次々とできて帯状に連なり、数時間にわたって同じ場所に豪雨をもたらす現象。気象庁によると、今回の線状降水帯は、停滞している梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で起きたとみられる。伊豆諸島北部の新島では、観測史上最多の3時間雨量となる137.0ミリを記録した。

線状降水帯が発生すると、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まるため、気象庁は今年6月から、線状降水帯が発生したことを伝える情報を発表する方針にし、今回、初めて発生情報が発表された。3時間雨量が100ミリ以上の場所が500平方キロメートル以上あるといった基準を超えると発表される。今回は、沖縄と伊豆諸島がこれに該当した。

東京都内で新たに518人の感染確認 5日連続で500人超える
東京都は4日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに518人確認されたと発表した。前週の日曜日(386人)から132人増えた。1日あたりの感染者は5日連続で500人を超えた。

インドネシア、コロナ死者が6万人超 1日の感染者も過去最多に
インドネシア政府は3日、新型コロナウイルス感染症による死者が累計で6万27人になったと発表した。同国ではインド由来のデルタ株の感染が広がっている。3日の発表では、1日の新規感染確認者は2万7913人と、過去最多を更新した。累計の感染者は225万6851人。