2021年3月28日

花見名所、主要駅で人出増 解除初の週末―民間調査
新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が全面解除されてから初の週末となった27日の人出が、全国の花見の名所や主要駅などで前週より増加したことが分かった。

1週間前の20日と比べ、都営地下鉄六本木駅で14%、JR東京駅、新宿駅、渋谷駅、上野駅では5~7%増えた。花見スポットとして有名な京都・嵐山は32%増、鶴岡八幡宮(鎌倉市)周辺は24%増だった。羽田空港国内線ターミナル駅は15%増えた。

一方、感染者数が増加している宮城県や山形県では、JR仙台駅西口で前週比15%、山形駅で28%、それぞれ減少した。大阪府では、大阪市営地下鉄の心斎橋駅となんば駅で1~4%増え、梅田駅とJR大阪駅では2~3%減った。

日・インドネシア、南シナ海で共同訓練 防衛相会談、中国に懸念
岸信夫防衛相は28日、来日しているインドネシアのプラボウォ国防相と防衛省で会談し、中国が海洋進出を進める南シナ海で共同訓練を実施する方針で一致した。日本からの防衛装備品輸出を念頭に、早期に防衛当局間で協議し、防衛協力を具体化する。岸氏は会談後、記者団に「防衛省・自衛隊として自由や民主主義、法の支配といった基本的価値を共有する戦略的パートナーであるインドネシアとのさらなる防衛協力・交流を進めたい」と述べた。

汚染土再利用、賛成の知事ゼロ「安全性が」「理解が」
東京電力福島第一原発事故後に福島県内の除染で出た汚染土を県内外の道路工事などで再利用する。そんな国の計画への理解が全国で広がっていないことが、朝日新聞の知事アンケートで浮き彫りになった。7知事が反対し、他の知事も「安全性がまだわからない」「判断できない」「回答を差し控える」などと答え、賛成の回答はなかった。汚染土は2045年までに県外に搬出して最終処分すると法律で定められている。

スエズ座礁船、離礁めど立たず 復旧作業続く
エジプトのスエズ運河で大型コンテナ船が座礁した事故で、当局や海難救助チームによる復旧作業は27日も続いた。船を所有する正栄汽船(愛媛県今治市)は「日本時間27日夜の離礁」を目指す考えを示したが、スエズ運河庁はこの日の記者会見で、離礁や運航再開の時期のめどは立っていないと明らかにした。砂嵐の影響とされた事故原因について、運河庁は「技術的・人的ミスの可能性もある」と指摘し、今後調査を進める方針を示した。