2021年2月25日

山田真貴子・内閣広報官、接待を「深く反省」と陳謝 辞任は否定
総務省幹部が菅義偉首相の長男正剛氏が勤める放送事業会社「東北新社」側から接待を受けた問題で、1人あたり飲食代7万4203円の接待を受けた山田真貴子・内閣広報官は25日の衆院予算委員会で、「総務省在職中の違反行為で公務員の信用を損なうことになり、深く反省している。申し訳ありませんでした」と陳謝し、広報官を続投する考えを自ら表明した。

山田広報官、NHKへの電話を否定 「自ら履歴を確認」
山田真貴子・内閣広報官が衆院予算委員会に参考人として出席した。菅義偉首相が昨年10月にNHKの「ニュースウォッチ9」に出演した後、NHKに電話をかけたかどうかを尋ねられ、山田氏は同委で「番組出演後に電話をおこなったことはございません」と否定した。番組では、日本学術会議の会員候補の任命拒否問題で、首相が「説明できることとできないことがある」と語った。一部のメディアは、番組後に山田氏がNHKに電話して抗議したと報じていた。

鶏卵贈収賄事件で会食同席、農水次官ら6人処分 農水相は給与自主返納
農林水産省は25日、吉川貴盛元農相と鶏卵生産大手「アキタフーズ」グループ元代表が在宅起訴された贈収賄事件を巡り、両者の会食に同席した枝元真徹(まさあき)事務次官ら職員6人を減給などの懲戒処分にした。職員は会食費用を負担しておらず、利害関係者からの接待を禁止する国家公務員倫理法に基づく倫理規程違反と認定した。

足利の山火事 赤城おろしで被害拡大 鎮火に2週間、長期の様相
栃木県足利市で発生した山火事は25日、発生から5日目を迎えた。火の勢いは衰えず、これまでに約100ヘクタールを焼失し、避難勧告の対象は207世帯に増えた。延焼拡大の要因となっているのが、北側の群馬県の赤城山から吹きつける「赤城おろし」と呼ばれる季節風だ。市は鎮火までさらに2週間程度かかるとみており、住民の不安は募る。

大阪府知事、「都構想」代案の広域行政一元化条例案を議会に提出
大阪府の吉村洋文知事は25日、「大阪都構想」の代案と位置付ける広域行政の一元化条例案を府議会に提出した。大阪市の都市計画と成長戦略の2分野に関する広域的な事業を府に事務委託するのが主な柱。市議会でも3月4日に条例案の提出が予定されており、両議会で議論が本格化する。

年度内の可決を目指しており、大阪維新の会が過半数を占める府議会では成立する見通し。過半数を持っていない大阪市議会では、公明の賛同が必要になるため、修正協議に入る予定だ。公明は府に委託する事業範囲の明確化など5項目の修正案を提示している。

東京都、7か月連続で人口流出 緊急事態宣言などコロナ影響
総務省が25日公表した1月の人口移動報告(外国人含む)によると、新型コロナの感染状況が厳しい東京都は、転出者が転入者を1490人上回り、人口流出に当たる「転出超過」となった。転出超過は昨年7月から7か月連続。超過数は前月の4648人から縮小したが、1月7日に緊急事態宣言が再発令されるなど、新型コロナの影響が続いているとみられる。