農政抜本改革へ閣僚会議 コメ高騰で、「減反」見直し焦点…政府
農政抜本改革へ閣僚会議 コメ高騰で、「減反」見直し焦点―政府
政府は2日、コメの安定供給に関する閣僚会議を週内にも立ち上げると発表した。コメの歴史的な高騰を受け、補助金で転作を促し、事実上の「減反政策」とされる現行の生産調整の在り方などを議論。食料安全保障の考え方も整理し、農政の抜本改革につなげたい考えだ。
コメの需要減少を背景に、国は1970年代から需給見通しを示して生産量を調整する減反政策を進めた。2018年産から減反は廃止されたものの、補助金を出して飼料用米などの生産を促す仕組みは残り、現在のコメ高騰の一因になっているとの指摘は根強い。
会議では、「コメ余り」となって価格が下落した場合などに農家の所得を補償する「直接支払制度」も焦点になりそうだ。
セブン、おにぎり100円 コメ高騰で4日間限定セール
セブン―イレブン・ジャパンは2日、コメ価格の高騰を受け、11日から14日までの4日間の限定で、おにぎりの割引セールを実施すると発表した。全国の店舗が対象で、一部商品は税抜き100円となる。100円で売り出すのは2020年8月以来、約5年ぶり。
通常価格がいずれも税抜きで170円までの商品を100円に値下げし、171円から200円までの商品を150円で売り出す。201円から300円の商品は200円となる。
核「撃ち込ませず」に見直しを 笹川平和財団、核共有を提言
笹川平和財団は2日、米国の「核の傘」提供を軸とする拡大抑止の実効性向上に向けた政策提言を発表した。台湾有事に際し、中国が核によるどう喝や戦術核を使用する可能性を想定。非核三原則の「持ち込ませず」を「撃ち込ませず」と見直し、核ミサイルを搭載した米原子力潜水艦の寄港容認や核共有を検討する必要性を指摘した。
兼原信克・元官房副長官補や山崎幸二前統合幕僚長らが、米国有識者との間で3月に実施した議論を基にまとめた。今後、日本政府関係者に配布予定。
北海道 震度4相次ぐ 日頃から備え進めるよう呼びかけ 気象庁
北海道 震度4相次ぐ 日頃から備え進めるよう呼びかけ 気象庁
2日朝早くに起きた北海道十勝沖を震源とする地震など、北海道では5月から震度4の揺れを観測する地震が相次いでいます。気象庁は、ほかの地震を誘発する規模ではないとする一方で、千島海溝沿いでは過去にも巨大地震が起きているとして、日頃から備えを進めるよう呼びかけています。

中国、5月に艦船70隻展開 第1列島線周辺と台湾当局
台湾の安全保障当局者は2日までに、中国が5月に日本の南西諸島と台湾、フィリピンを結ぶ「第1列島線」周辺に海軍や海警局の艦船を大規模に展開させていたと明らかにした。1日平均で計50~70隻程度としており、同当局者は第1列島線内の支配能力を誇示するための「圧力」と指摘し、警戒感を示した。
中国は5月に入り艦船の大規模展開を始め、同月27日には第1列島線周辺で70隻程度が確認された。5月は中国海軍の空母「遼寧」が東シナ海や西太平洋を航行したほか、「山東」が南シナ海で活動。3隻目の空母「福建」も8回目の試験航行を実施した。

ウクライナ無人機、シベリアで初攻撃 露軍の重爆撃機を破壊か
ロシア国防省は1日、東シベリア・イルクーツク州や北部ムルマンスク州の飛行場がウクライナ軍の無人機(ドローン)による攻撃を受け、複数の航空機が炎上したと発表した。人的被害はなかった。無人機は飛行場の近くから発射され、攻撃に関わった数人を拘束したとしている。イルクーツク州のコブゼフ知事によると、シベリアへの無人機攻撃は初めてという。
万博の大屋根リング 200メートルを「原形」保存検討 大阪府と市
万博の大屋根リング 200メートルを「原形」保存検討 大阪府と市
大阪・関西万博の大屋根「リング」(1周約2キロ)の閉幕後の活用について、大阪府と大阪市が、北東部分の約200メートルを原形に近い形で保存する案を軸に検討していることが、関係者への取材で明らかになった。これまでは屋根を取り外してモニュメントとして保存する案が出ていたが、府と市は人が上がれるプランを提示する。跡地を開発する民間事業者が採用しない場合に備え、南側の約600メートルのうち約350メートルを解体せず、一時的に保存する案も検討している。
元白鵬、相撲協会を退職 周囲慰留も翻意せず
日本相撲協会は2日、大相撲で歴代最多となる45度の優勝を遂げた元横綱白鵬の宮城野親方(40)=本名白鵬翔、モンゴル出身=が提出した退職願を9日付で受理すると発表した。宮城野部屋の力士は当面、伊勢ケ浜部屋が継続して預かる。宮城野親方は9日に東京都内で記者会見する見通し。
元白鵬は2007年夏場所後に22歳で69人目の横綱に昇進。少年相撲の国際親善大会「白鵬杯」を主宰するなど、相撲の普及や慈善活動にも取り組む一方、現役時代終盤の粗暴な取り口や不適切な言動で批判を浴びた。21年9月の秋場所後に引退。後進の指導に当たっていた。