相互関税、交渉本格化へ 9日に完全適用、日本は24%…中国には50%上乗せ警告・米政権
相互関税、交渉本格化へ 9日に完全適用、日本は24%―中国には50%上乗せ警告・米政権
トランプ米政権は東部時間9日午前0時1分(日本時間9日午後1時1分)、2国間関係に基づき関税を課す相互関税のうち、貿易赤字が大きい約60カ国・地域を対象にした上乗せ分の適用を始める。日本には24%を課す。トランプ大統領はSNSに「会談を要請している国との交渉は、直ちに始める」と投稿。交渉を本格化させる考えを示した。
トランプ氏は報復措置を発表した中国に対しては、8日までに同措置を撤回しなければ、相互関税に50%を上乗せすると警告。既に発動している追加関税を合わせると、104%を課すことになる。中国は「絶対に受け入れない」と強く反発。関税を応酬する貿易戦争激化の懸念が強まっている。
3月の街角景気、2年半ぶり低水準 米関税で先行き懸念
内閣府が8日発表した3月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数(季節調整値)は前月比で0.5ポイント低下の45.1だった。2、3カ月先の見通しを示す先行き判断指数も1.4ポイント低下の45.2となり、いずれも新型コロナウイルスの影響下の2022年7月以来の低水準。トランプ米政権の高関税政策に伴う先行き不透明感を背景に景況感が悪化している。
「一目千本」、吉野山の桜が見頃 昨年より数日遅れで山肌ピンクに
「一目千本」、吉野山の桜が見頃 昨年より数日遅れで山肌ピンクに
山肌を埋め尽くすように桜が咲き誇る光景から「一目千本」とたたえられる吉野山(奈良県吉野町)で8日、桜が見頃を迎え、山肌を華やかなピンク色に染め上げた。3月に気温が低い日が続いた影響から、昨年に比べ数日開花が遅れた。
神木として保護されてきた吉野山の桜は、シロヤマザクラを中心に約200種3万本あるとされる。麓から山上にかけて大きく四つの密集群に分かれ、順々に開花する。
吉野町によると、標高の低い密集群「下千本」は8日に満開を迎えた。さらに山上に位置する「中千本」、「上千本」も徐々に満開に近づき、一番標高の高い「奥千本」は15日に満開になる見込みだ。
広末涼子容疑者を逮捕 傷害容疑、看護師に暴行か…静岡県警
静岡県島田市の病院で看護師を蹴るなどの暴行を加え、けがをさせたとして、県警掛川署は8日、傷害容疑で、俳優の広末涼子容疑者(44)=東京都世田谷区=を現行犯逮捕した。認否は明らかにしていない。
逮捕容疑は8日午前0時20分ごろ、島田市野田の病院内で看護師の女性(37)を複数回蹴ったり、腕を引っかいたりするなどの暴行を加え、けがをさせた疑い。
同署によると、広末容疑者は7日午後6時50分ごろ、同県掛川市内の新東名高速道路で車を運転中、大型トレーラーに追突。軽傷を負い、病院へ搬送された。
「心筋シート」を承認申請 iPS細胞の医療用製品で初…阪大発ベンチャー
「心筋シート」を承認申請 iPS細胞の医療用製品で初―阪大発ベンチャー
人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った心筋細胞を用いた「心筋シート」について、心臓病患者へ移植する治験を進めていた大阪大の澤芳樹特任教授が参画するベンチャー企業「クオリプス」(東京都中央区)は8日、厚生労働省に製造販売承認を申請したと発表した。
澤特任教授ら阪大の研究チームは2020年1月、虚血性心筋症により心不全となった患者に対し、他人のiPS細胞から作った直径4~5センチ、厚さ約0.1ミリの心筋細胞シートを移植する手術を世界で初めて実施。23年3月までに患者計8人への移植手術を完了し、安全性や症状の改善が確認された。
阿寒湖マリモ、120年で1割に 土砂流入で減少
東北大や神戸大などの共同研究チームは8日までに、特別天然記念物である北海道・阿寒湖のマリモの量が、約120年前までは現在の約10~100倍だったとの研究結果を公表した。20世紀前半の森林伐採に伴う土砂流入や水力発電用の取水による水位変動で生育環境が悪化したことが減少の理由だと結論づけた。国際学術誌に発表した。
ミャクミャクの500円硬貨登場 万博記念、金融機関で引き換え
ミャクミャクの500円硬貨登場 万博記念、金融機関で引き換え
2025年大阪・関西万博の開幕を目前に控えた8日、公式キャラクター「ミャクミャク」をデザインした500円の記念硬貨の引き換えが金融機関で始まった。一部を除く全国の銀行や郵便局、信用金庫などで500円と交換できる。
初日は1人につき2枚までの制限がある。財務省が発行し、220万8千枚を用意した。万博開幕に向けて盛り上がりを後押ししたい考えだ。