2024年10月11日 今日の出来事

日本被団協にノーベル平和賞 「核兵器なき世界の実現へ努力」

日本被団協にノーベル平和賞 「核兵器なき世界の実現へ努力」

ノルウェーのノーベル賞委員会は11日、日本原水爆被害者団体協議会に今年のノーベル平和賞を授与すると発表した。日本の受賞は1974年の佐藤栄作元首相以来50年ぶり。

ヨルゲン・バトネ・フリドネス委員長は「核兵器のない世界を実現するための努力と、核兵器が二度と使用されてはならないことを証言によって示してきた」と受賞理由を述べた。

「うそみたい」被爆者喜び 広島で中継見守り、涙ぐむ

「本当にうそみたい」。日本全国の被爆者らでつくる日本原水爆被害者団体協議会(被団協)にノーベル平和賞を授与することが11日、決まったことを受け、被爆者らからは喜びの声が上がった。広島市役所で平和賞発表の中継を見守った広島県原爆被害者団体協議会の箕牧智之理事長(82)は「(これまでの先人も)喜んでいるはず」と涙ぐみながら話した。

維新、公明牙城の大阪・兵庫6小選挙区に候補擁立 「全面対決」へ

維新、公明牙城の大阪・兵庫6小選挙区に候補擁立 「全面対決」へ

15日公示、27日投開票の衆院選では、公明党が長年議席を維持してきた大阪府と兵庫県の6小選挙区に、日本維新の会が初めて公認候補を擁立する。「常勝関西」と称される公明の牙城だ。特に激戦が見込まれる大阪では、公明が国政で連立する自民党と統一戦線を組んで維新に対抗、府内全域で協力態勢を整えた。維公初の「全面対決」へ、決戦のゴングが鳴った。

大阪で旗揚げし、関西で勢力を広げてきた維新。前回2021年の衆院選では大阪の全19選挙区中、公明が議席を持つ4選挙区を除く15選挙区で候補を擁立し、全勝した。今回は全19選挙区に擁立する。公明との直接対決を避けてきたのは、旗印の「大阪都構想」で協力を得る必要があったためだ。

裏金の3氏、衆院選で比例不出馬 自民、非公認15人で決着図る

裏金の3氏、衆院選で比例不出馬 自民、非公認15人で決着図る

自民党は11日、派閥裏金事件に関係し、衆院選比例代表で単独立候補の可能性があった旧安倍派の杉田水脈、尾身朝子、上杉謙太郎の3氏が出馬を辞退したとして非公認を事実上決めた。非公認は小選挙区を含め計15人となる。森山裕幹事長は「問題のあった方々の責任を明確にできる決定をした」と述べ、裏金事件で処分を受けた前衆院議員らへの対応の決着としたい考えだ。

執行部は当初から、裏金議員を比例上位で優遇する考えはなく、3人は事実上、出馬辞退に追い込まれた形だ。

「ドラえもん」大山のぶ代さん死去 「子どもたちの心に寄り添い…笑顔を届けて下さった」

大山のぶ代さん死去 「ドラえもん」公式サイトが追悼「子どもたちの心に寄り添い…笑顔を届けて下さった」

人気アニメ「ドラえもん」の公式サイトが11日、9月29日に老衰のため90歳で死去した俳優の大山のぶ代(本名・山下羨代=やました・のぶよ)さんを追悼した。

大山さんの代名詞になったのは、1979年からテレビ朝日系で放送されたアニメ「ドラえもん」で、主人公のドラえもんの声を担当。05年に勇退するまで26年間担当し、自他ともに認める代表作となった。

日本人拉致問題にも「関心を」 EASで韓国大統領が言及

日本人拉致問題にも「関心を」 EASで韓国大統領が言及

韓国の尹錫悦大統領は11日、ラオス・ビエンチャンで開かれた「東アジアサミット(EAS)」で、北朝鮮の人権問題を提起する発言の中で、韓国人の被害に加え「日本人拉致被害者問題」に別途言及し、「(各国)首脳の持続的な関心に期待する」と表明した。韓国大統領府が明らかにした。

東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議を含む石破茂首相の外交デビューの場で、積極的に日韓連携を印象付けた。尹氏は拉致などの「北朝鮮の人権問題は国際社会が至急解決すべき事案」と指摘。10日の日韓首脳会談でも、日本の拉致問題に言及していた。

地方創生へ新本部設置 政府、石破首相をトップに

地方創生へ新本部設置 政府、石破首相をトップに

政府は11日、地方創生の加速を目指す「新しい地方経済・生活環境創生本部」の設置を閣議決定した。石破茂首相を本部長に全閣僚で構成する。農林水産業や観光業の振興、企業の地方進出促進、半導体のサプライチェーン(供給網)の国内立地策などを検討し、年末に向けて基本的な考えを取りまとめる。

同本部は岸田文雄前政権が設置した「デジタル田園都市国家構想実現会議」を発展させる形で、地方の経済成長や生活環境確保を推進する役割を担う。

国民医療費は46.7兆円 22年度確定値、コロナ影響…厚労省

国民医療費は46.7兆円 22年度確定値、コロナ影響―厚労省

厚生労働省は11日、2022年度に病気やけがの治療で医療機関に支払われた国民医療費(確定値)が前年度比3.7%増の46兆6967億円だったと発表した。高齢化や医療技術の高度化が進んだのに加え、新型コロナウイルス関連の医療費が膨らみ、過去最高を更新した。

人口1人当たりの医療費は4.2%増の37万3700円。65歳以上は77万5900円で、65歳未満(20万9500円)の3.7倍に達した。65歳以上の医療費は28兆1151億円で、全体の約6割を占めた。

財源は、国と地方を合わせた公費17兆6837億円、保険料23兆3506億円に対し、患者負担は5兆4395億円だった。