2022年11月24日 今日の出来事

生き埋めの5歳児を45時間後に救助 ジャワ島地震、271人死亡

インドネシア・ジャワ島西ジャワ州で発生した地震で、国家災害対策庁は23日、死者数が271人で37%が子どもだと明らかにした。行方不明者は40人、負傷者は約2000人。また生き埋めになっていた5歳男児が23日、倒壊家屋から救助された。

国家災害対策庁によると、6万2000人近くが避難し、5万6000戸以上の家屋が損壊した。10月から雨期に入っており、気象当局は24日にかけての豪雨による土砂崩れに注意喚起した。

生存率が下がる「発生後72時間」が24日午後に迫る中、捜索救助庁が救助活動を続けているが、土砂崩れ現場での活動が難航している。

生き埋めになっていた5歳男児が23日、倒壊家屋から救助された

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ウクライナ全土にミサイル攻撃 10人死亡、各地で停電

ロシア軍は23日、ウクライナ全土を再びミサイルなどで攻撃した。ウクライナ内務省によると、この攻撃で少なくとも10人が死亡。電力インフラも大打撃を受け、首都キーウ(キエフ)や西部リビウなど各地で大規模な停電が発生した。

ロシアの侵攻開始から24日で9カ月。ウクライナのゼレンスキー大統領は国連安保理の緊急会合でオンライン演説を行い、「気温が氷点下となる中、ロシアのミサイルで何千万人もの人々が電気や暖房、水を失うことになれば、それは明らかに人道に対する犯罪だ」と非難した。

ウクライナ側の発表によると、ロシア軍は23日に70発のミサイルと5機の自爆型ドローンを発射。このうち51発のミサイルとドローン全機が迎撃されたが、病院や発電所、住宅などが攻撃を受けた。南部ザポロジエ州では病院の産科病棟を直撃し生後間もない男児の命が奪われたという。

ウクライナのキーウ近くの町で、ロシアのミサイル攻撃によって破壊された住宅=2022年11月23日

秋葉復興相に「公選法違反」報道

写真週刊誌「フライデー」は24日までに電子版で、秋葉賢也復興相の公設秘書2人が昨年の衆院選で、選挙運動の報酬として12万円と8万円をそれぞれ受け取っていたと報じた。報酬の支払いは事務員らに限って認められており、同誌は公職選挙法違反(運動員買収)の疑いがあると指摘している。

【詳細記事】秋葉賢也復興大臣「親族に政治資金を還流」「選挙運動員買収」疑惑 野党は秋葉大臣にロックオン 自民内から「岸田政権はもうもたない」

臨海部と都心結ぶ新地下鉄構想 東京都、2040年代開業目指す

東京都が、東京湾臨海部と東京駅や銀座を結ぶ新たな地下鉄の事業化を検討していることが判明した。東京駅から銀座や豊洲市場を経由して東京ビッグサイト付近までの約6キロを結ぶ計画で、完成まで約20年と見込んでおり、2040年代の開業を目指す。

都関係者などによると、新路線は東京駅付近を起点とし、新銀座▽新築地▽勝どき▽晴海▽豊洲市場▽有明・東京ビッグサイト――の各駅を設ける(駅名は仮称)。事業主体は決まっていない。総事業費は約5000億円を見込んでいる。

タワーマンションが林立する勝どき地区や、東京オリンピック・パラリンピックの選手村が大規模マンション群になる晴海地区は今後も人口増加が見込まれているが、都心部との交通アクセスが課題だった。こうした地域に加え、再開発が予定される築地市場跡地や豊洲市場を東京駅と直結させることで利便性向上が期待できる。

新たな地下鉄路線案

JR東日本のローカル線35路線66区間、全て赤字 21年度収支

JR東日本は24日、利用者の少ないローカル線について、2021年度の収支状況を公表した。収支が公表されたのは、19年度の実績で輸送密度(1日1キロ当たりの平均旅客輸送人員)が2000人未満だった35路線66区間で、全区間が赤字だった。JR東は今回の公表が廃線などに直結するものではないとしたうえで、「具体的な経営情報を地方の方々と共有し、地域にとって最適な交通体系を議論させていただきたい」としている。

JR東は今年7月、この66区間を対象に収支を初めて公表し、19年度と20年度の実績を明らかにした。両年度とも全て赤字だった。66区間は東北地方を中心にJR東管内のほぼ全域にまたがる。総延長は計2218.2キロで、ローカル線全体の35%を占める。

全国で6万108人感染確認 新型コロナ

厚生労働省は24日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに6万108人確認されたと発表した。主な都道府県別の新規感染者数は、北海道4895人▽東京都5639人▽神奈川県4708人▽愛知県2592人▽大阪府2644人▽広島県3664人▽福岡県1339人――など。

「クラフトビールの大和三山」そろう 「みみなしやま」はバラ風味

奈良先端科学技術大学院大ストレス微生物科学研究室の高木博史教授と奈良市東寺林町の醸造所「ゴールデンラビットビール(GR)」(市橋健代表)がバラの香りのクラフトビール「みみなしやま」を共同開発した。両者は既にクラフトビール「かぐやま」「うねびやま」も開発・販売しており、これで「大和三山シリーズ」がそろった。

両者は2020年からクラフトビールの共同研究を始め、研究室でビールに適した酵母を育ててきた。コラボ第3弾となる今回は、バラの匂いの基のフェネチルアルコールを多く生み出すビール酵母の育種に成功。ほんのりとバラの香りがして、モルトのこくも感じるレッドエールタイプのクラフトビールに仕上がり、大和三山の一つ、耳成山から命名した。1本330ミリリットル入り、715円。GRが22日から本社やネットなどで販売を開始した。原料は麦芽、ホップ以外に多糖類を使うため、発泡酒の扱いになる。

両者は21年7月、ホップの苦みと香りが楽しめるイングリッシュ・ペール・エールタイプの「かぐやま」(香具山)を、22年7月には、まろやかで口当たりの良いホワイトエールタイプの「うねびやま」(畝傍山)を開発・販売している。

高木教授は「これでクラフトビールの大和三山が完成した。今後も発酵・醸造食品で製造業の発展に寄与したい」と抱負を述べた。市橋代表は「『みみなしやま』は味に重量感があるので、肉料理や鍋料理に良く合う。月内には大和三山の3種類セットを通販限定で売り出したい」とPRしている。

問い合わせはゴールデンラビットビール(0742・77・0944)。

クラフトビール「かぐやま」「うねびやま」「みみなしやま」

【1年前の今日の出来事】 2021年11月24日