47都道府県の魅力度ランキング 2021年
「地域ブランド調査2021」の結果から、47都道府県の魅力度ランキングの結果。
1位は北海道で都道府県の調査開始から13年連続の1位。2位以下は京都府、沖縄県、東京都、大阪府、神奈川県、福岡県、長崎県、奈良県の順で、10位は長野県と石川県となった。
過去5年間のランキングを掲載した。
「魅力度」とは、地域のブランド力、すなわち地域の魅力を数値化する指標。
「以下の自治体について、どの程度魅力を感じますか?」という問いに対して、「とても魅力的」を100点、「やや魅力的」を50点、「どちらでもない」、「あまり魅力を感じない」、「全く魅力的でない」を0点として、それらの回答を自治体ごとに集計(点数)として算出した。点数が大きいほど消費者はその地域を「魅力的」と感じる人が多いことになる。
1位 北海道 調査を開始した2009年から13年連続で1位
都道府県の中で最も魅力度が高かったのは北海道で73.4点。都道府県の調査を開始した2009年から13年連続で1位となった。前年の60.8点から大幅上昇となった。
「とても魅力的」が57.6%、「やや魅力的」が31.5%で、合計ではおよそ9割が北海道を「魅力的」と答えている。一方で「あまり魅力的でない」「全く魅力体でない」は合計でも1.0%と少ない。
2位 京都府 13年連続の2位
2位は京都府でこちらも13年連続の2位。点数は前年の49.9点から56.4点へと上昇。「とても魅力的」との回答率が前年の29.4%から今年は36.1%へと急増している。
3位~8位 沖縄県、東京都、大阪府、神奈川県、福岡県、長崎県
3位沖縄県、4位東京都の順位は前年と同じだが、いずれも魅力度が10点以上も上昇している。
5位は大阪府。前年より10点以上も上昇する42.0点で、神奈川県を抜いて調査開始以来最高順位を記録した(点数も最高点)。
6位の神奈川県は順位こそ1つ下げたが、点数は40.0点と前年より5.3点も上昇している。
福岡県は7位となり、これは2013年と2014年に並ぶ最高位タイとなった。同じ九州では長崎県も順位を3つ上昇して8位となり、2015年の軍艦島等が世界遺産となった時以来のベスト10入りを果たした。
ほとんどの都道府県が点数を伸ばしている。そのため、評価が上がったにもかかわらず相対的に順位が下がった都道府県も多い。つまり、順位が下がったからと言って、評価が下がったとは限らない。
千葉県、長崎県、宮崎県が急上昇
2021年の魅力度の結果を前年の結果と比較し、伸びの大きかった都道府県を表示した。
最も魅力度の伸びが大きかったのは北海道。今年は73.4点で前年の60.8点から12.6点上昇し、2位以下との差を広げた。次に伸びが大きかったのは東京都だが、これは前回の調査の際にコロナ禍の影響で大きく順位や点数を下げたことによる反動ともいえるだろう。
順位の上昇が最も大きかったのは千葉県で、21位から12位へと9つも上昇した。点数も北海道、東京都に次いで伸びが大きい。同県を「とても魅力的」と答えた人は11.0%で、これは前年の3.9%のおよそ3倍。しかも20代は24.6%と前年の6.3%のおよそ4倍にも増えている。こうした若い世代からの評価が急上昇したことは観光面での評価も同様で、観光意欲度は17位から12位へと急上昇している。
他に伸びが大きかったのは、長崎県で11位から8位へと3つ順位を上げた。自然や歴史に関する評価が高まっているが、千葉県とは異なり年代においては万遍なく評価を挙げている。また、宮崎県は22位から17位へと急上昇。観光意欲度が大きく伸びている。
【参考・引用記事】
群馬県・山本知事「弁護士とも相談の上、法的措置も検討して参りたい」
群馬県知事の「法的措置」発言、調査会社が反発「意図が理解できない」 魅力度ランキングめぐり(弁護士ドットコムニュース編集部 Yahoo! ニュース 10/13(水) 13:10配信)
都道府県魅力度ランキングに対し法的措置を検討――。群馬県の山本一太知事の発言が波紋を呼んでいる。
このランキングは民間の調査会社「ブランド総合研究所」が年1回おこなっているもので、点数が大きいほど消費者はその地域を「魅力的」と感じる人が多いことになるという。群馬県は2021年、44位(前年40位)と順位が下がった。
これに対し、山本知事は10月12日の臨時会見で「なぜ群馬県の順位が下がったのか、判然としていません。根拠の不明確なランキングによって、魅力がないと誤った認識が広がることは、県民の誇りを低下させるのみならず、経済的な損失にも繋がる由々しき問題」と懸念を示した。
その上で、「弁護士とも相談の上、法的措置も検討して参りたい」と話した。