安倍前首相が高市氏をシャカリキに肩入れする本当の狙いは、自身の再々登板

安倍前首相_高市氏をしゃかりきに支援 政治・経済・社会

安倍前首相が過剰なまでに“高市氏肩入れ”…本当の狙いは自身の再々登板か(日刊ゲンダイ 公開日:2021/09/21 14:15 更新日:2021/09/21 15:10)より抜粋

4人の候補者は誰もが決め手に欠ける自民党総裁選だが、週末の各社世論調査では高市前総務相が急速に支持を伸ばしている。どの調査も「次の首相にふさわしい人」のトップは河野ワクチン相だが、2位争いは高市氏と岸田前政調会長の接戦で、調査によっては高市氏が単独2位に浮上。そんな中、安倍前首相が高市支援の動きを加速化させる狙いは――。

そもそも、無派閥で総裁選初挑戦の高市氏は立候補に必要な推薦人20人を集められるかも分からなかった。安倍氏が支持を鮮明にしたことで一気に流れが変わり、当初は泡沫扱いだった高市氏が勢いを増しているのだ。

それにしても、安倍氏はなぜ過剰なまでに高市に肩入れしているのか。その裏には“再々登板”をもくろむ野望が見え隠れする。

「安倍さんの出身派閥である清和会(細田派)では当初、下村政調会長が総裁選に立候補しようとしたが、安倍さんが若手に直々に電話をかけて『下村さんの推薦人にならないように』『今は派閥が割れるようなことをするべきではない』と全力で潰しにかかっていた。

それなのに、清和会を出た高市さんを担ぎ出して、自ら派閥が割れるようなことをしているのは道理に合わない。政治信条を同じくする右派ということなら下村さんでもいいはずです。安倍さんがあえて無派閥の高市さんを担いだのは、“清和会の総裁候補は今も自分ひとりだ”と暗に示しているように感じる。秋の衆院選後に派閥に戻ったら、再々登板に向けて本格的に動き出すのではないか」(清和会関係者)

そのためにも、今回の総裁選は最終的に高市氏が勝利することよりも、何票集められるかが重要なのだという。

「安倍前首相は自分がどれだけ“数字”を持っているかを可視化させ、自分の影響力を誇示することが目的でしょう。高市候補も勝敗度外視で、首相在任中の靖国参拝など安倍氏でも言わないようなタカ派発言で右派に訴えかけています。総裁選で高市候補が集めた票は、そのまま安倍支持者の数と重なる。いわゆる岩盤支持層です。そこから待望論が出てくるわけで、安倍氏は再々登板に向けた地ならしのため、高市支援にシャカリキになっている。高市候補の得票数は、自民党の右傾化を測るバロメーターでもあります」(政治評論家・本澤二郎氏)

高市氏が得票を伸ばせば、その先に待っているのは安倍前首相の再々登板なのか。それが総裁選の裏テーマだとすれば不気味だ。