【なぜ】新1万円札は“ご祝儀”にふさわしくない?と言われているワケ
【なぜ】新1万円札は“ご祝儀”にふさわしくない?と言われているワケ 「ありえそうで草」マナー違反と感じる人の割合が“衝撃”だった(LASISA編集部 2024.8.9)
一般的に言われているご祝儀のマナーは、「結婚式のご祝儀には新しい紙幣を使用する方がよい」というもの。この全く真逆の「新1万円札はご祝儀のマナー違反」になるという意見があるようです。一体なぜ広まったのでしょうか。
なぜ「新1万円札」がマナー違反になるの?
新しい1万円札、5千円札、千円札が2024年7月3日に発行されました。1万円札には渋沢栄一、5千円札には津田梅子、千円札には北里柴三郎が描かれています。すでに、手にした人も多いのではないでしょうか。実は、新1万円札をご祝儀に使うことが「マナー違反」であるという情報が出回っているようです。
一般的に言われるのは「結婚式のご祝儀には新しい紙幣を使用することがマナーといわれているため、なるべく新紙幣で用意した方がよい」という意見。新紙幣が用意できなくても新札を用意することで「結婚式のために準備を整えました」と意思表示をするというもの。なぜ、これまで言われてきたマナーとは真逆の「新紙幣がマナー違反」であるという話しがでているのでしょうか。
新札発行と同時期にSNSで話題になっていたのが、「クソマナー講師『新札の渋沢栄一は女遊びが激しく不貞を連想させるため、結婚式のご祝儀には結婚するまで女性関係がなく結婚後も愛人を持たなかった福沢諭吉の旧札を使うのがマナーとされています』」というあるユーザーの投稿。
その投稿には7万いいねがつくほど反響があり、「有り得そうで草」「(そんなことをいうマナー講師が)実際に出てきそう」「そんなマナー講師が出てくる前にここで止めよう」などの声が集まっていました。一方で、「なるほど」「ご祝儀にふさわしくない」「縁起を担ぎたいからやめてほしい」と考える人もいるようです。
実際に、新紙幣が「マナー違反」だと思う人はどのくらいいるのでしょうか。LINEでできる式場探し「トキハナ」が、「渋沢栄一の新紙幣をご祝儀に使用することに関するアンケート」を実施し、その結果を発表しました。調査は、2024年7月30日~8月6日の期間、20~40代の326人を対象にインターネット上で行われました。
それによると、約30%が、渋沢栄一の新紙幣をご祝儀に使うことに対して「マナー違反」であると回答したという結果でした。
トキハナは、「結婚式業界には、時折「謎の説」や「不確かなルール」が出現することがあります。これらは必ずしも根拠が明確でない場合もあり、またその正当性が疑問視されることもあります。こうした説やルールが世に広まると、新郎新婦やゲストが不必要なプレッシャーを感じたり、自由な選択肢が狭まる原因になりかねません」と指摘しています。
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韓国 渋沢栄一採用の新一万円札に批判の声
「恥辱抱かせた」韓国、渋沢栄一採用の新一万円札に批判の声 経営哲学紹介の本出版も(産経新聞 2024/7/11 17:37)
7月3日から始まった日銀の新紙幣発行は韓国でも広く報じられた。ただ、新一万円札の肖像が渋沢栄一となったことには、植民地支配を受けた経緯から批判的な報道も。当時の独立運動家の子孫らでつくる団体「光復会」は「(日韓)両国関係のためにならない」と非難する声明を出した。
東亜日報は、渋沢は朝鮮半島に鉄道を敷いて「経済収奪の先頭に立った」と紹介。聯合ニュースは、渋沢が設立した第一銀行が朝鮮半島で発行した紙幣に渋沢自らの肖像画を使い「韓国に恥辱を抱かせた」と伝えた。
一方、朝鮮日報は「植民地化を目標として(第一銀行の)紙幣発行や鉄道設置をしたというのは結果論的な解釈だ」との経済学者の見解も伝えた。韓国では今年5月「私たちには国権収奪の象徴の一人だが、学ぶことは学ばねばいけない」として渋沢の経営哲学を紹介する本も出版された。(共同)