カネの出どころは一体? 岸田総理「秘書官」の「銀座高級クラブ通い」証拠写真 「自分の金では到底無理」…週刊新潮 2024年2月29日号掲載

週刊新潮 2024年2月29日号 政治・経済

カネの出どころは一体? 岸田総理「秘書官」の「銀座高級クラブ通い」証拠写真 「自分の金では到底無理」(デイリー新潮 2024年02月21日 週刊新潮 2024年2月29日号掲載)

週刊新潮 2024年2月29日号掲載国内 政治

“山本センセイ”

朝日新聞などの世論調査で過去最低の支持率を記録した岸田内閣。そんな最中、岸田文雄総理(66)の側近中の側近である山本高義・総理秘書官(52)の「銀座高級クラブ通い」の様子を「週刊新潮」が捉えた。その「飲み代」は秘書官の給与で賄えるレベルを超えていて――。

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東京・銀座の高級クラブ街の一画、銀座8丁目にある雑居ビルから一人の中年男性が出てきたのは、1月27日深夜1時前のことだった。黒っぽい色のスーツ、コートに身を包んだ男性。山本秘書官である。官邸の中枢で岸田総理を支えなければならない人物がなぜ、銀座のネオン街をうろついているのか。

「われわれは“山本センセイ”と呼んでいるんですが……。このところ、頻繁に銀座へ出られています。同じ店に足しげく通われているようですね。同行の方がいることもありますが、お一人のことも多いです」(銀座のクラブ関係者)

山本氏がひいきにしているのは、この雑居ビルに入っている高級クラブ。ここでは仮に「クラブA」としておこう。オープンから比較的日が浅い、中規模のクラブである。

「Aは高級店の部類に入るので、初回1人で訪れてウイスキーのボトルを入れると席代込みで12万~15万円くらい。山本センセイは『山崎』のボトルを入れていて、毎回、席代のみの“素飲み”ですが、それでも7万~8万円くらいはする。それをクレジットカードや現金で払う。あまりにも頻繁に通っているので去年秋頃には“総理秘書官の給料だけでここまで通いつめられるのは不自然”とうわさになっていました。山本センセイのAでの担当はリエさん(仮名)というホステスで、相当入れ込んでいるようですね。リエさんは40歳前後くらいで、若いころの大原麗子に似ています。山本センセイとは、リエさんが以前勤めていたお店からの関係らしいと聞きました」(同)

「処分の必要を考えなければならない事態」

山本氏は岸田総理の地元、広島の出身。広島市にある私立崇徳高校から明治大学文学部に進み、

〈大学4年生の時、初当選を果たしたばかりの岸田の事務所でアルバイトとして働き始めた。卒業後も事務所で働くことを選び、政策秘書や外務大臣秘書官として29年間にわたり岸田を一番近くで支えてきた〉(2021年12月15日のNHKニュースより)

まさに岸田総理の懐刀である山本氏。そんな彼の「クラブA通い」の様子について、先の銀座のクラブ関係者が続ける。

「例えば昨年の10月からは、23日に来店したのを皮切りに、数日おきに『出勤』しています。自民党の派閥の『裏金問題』が世の中を騒がせるようになった12月も何回か来ていますし、年が明けた後の今年1月や2月にも来店しています」

なお、過去の内閣で総理秘書官を務めた人物は、

「総理秘書官の年収は1200万~1400万円くらい。家族がいて生活費を家に入れなければならないとすると、自分の金で銀座の高級クラブ通いなんて到底無理です」

として、こうあきれる。

「そもそも総理秘書官は遊ぶ余裕などないくらい忙しい。能登の震災があり、政治とカネの問題が噴出している今なんて、官邸は最大レベルで緊張しているはず。そんな時に総理秘書官が夜遊びなど、緊張感がなさすぎます。総理や幹事長、官房長官が叱らなければならない、というレベルを超えており、処分の必要を考えなければならない事態です」

「行ってません。行ってません」

果たして山本氏はどう答えるのか。

――「クラブA」という店名、ご記憶にない?

「(少し驚いたような表情で)あー……お答えするつもりはありません」

――自民党の「裏金事件」などで大変な時にも飲み歩いていた?

「行ってません。行ってません」

後日、岸田事務所にも取材を申し込んだが、

「ご質問の秘書官のプライベートについて、事務所は把握していません」

との文書回答が寄せられたのみ。飲み代の出どころは、岸田総理の政治資金や、いわゆる官房機密費ではないのか、といった質問に明確に答えることはなかったのである。むろん自腹で息抜きをしているのならいいではないかと強弁することも可能かもしれないが、裏金の使途に疑念の目が向けられる中、そのような主張は理解されるものだろうか。2月22日発売の「週刊新潮」では、この問題を4ページにわたって詳しく報じる。

週刊新潮 2024年2月29日号掲載