岸田首相ボンクラ長男秘書官 6.1更迭に“退職金・ボーナス狙い”の憶測…慌てて火消しの姑息

岸田翔太郎氏 たった8ヵ月で秘書官をクビ…実績ほぼナシ 政治・経済

岸田首相ボンクラ長男秘書官 6.1更迭に“退職金・ボーナス狙い”の憶測…慌てて火消しの姑息(日刊ゲンダイ 公開日:2023/05/30 11:05 更新日:2023/05/30 13:42)

またしても判断が後手に回った。

岸田首相が29日夕方、突然、長男の翔太郎首相秘書官(32)を6月1日付で交代させると発表した。事実上の更迭だ。

昨年末に首相公邸に親族を招き、忘年会を開いて大ハシャギしていたことを週刊文春に報じられ、猛批判を浴びていた。由緒ある公邸の階段で「組閣ごっこ」をしている写真もスッパ抜かれ、日経新聞は週末の世論調査で内閣支持率が下落したのは「長男の不祥事が原因」と分析していたほどだ。

岸田首相は「公邸での不適切な行動にけじめをつけるため交代」と説明し、このタイミングになったのは「広島サミット後の地元との調整に一段落ついた」と言ったが、額面通り受け止める人はいない。先週金曜(26日)の参院予算委員会では、「厳重注意した」として野党の更迭要求を突っぱねていたのに、なぜこのタイミングなのか。

「思った以上に世論調査に響いた。支持率自体は上がった朝日新聞でも、翔太郎秘書官のことは『問題だ』が8割近かった。入管法案や防衛財源法案など、まだ重要法案が残っている。このままでは会期末まで乗り切れない。記事が出た先週の段階で辞めさせるべきでした」(自民党関係者)

更迭発表から数時間後の深夜に

マスコミ関係者は、もっと深刻な事情があったとこう話す。

「実は、文春が今週はもっとすごい写真を続報で載せるという情報が出回っていた。取材をぶつけられ、万事休す、となったのだろう」

そもそも翔太郎氏については、昨年10月の秘書官起用時から「公私混同」との批判が出ていた。今年1月に首相の外遊に同行した際には、公用車で観光三昧だった疑惑も報じられ大炎上。それでも息子を守る岸田首相は「甘すぎる」と言われていた。

岸田首相は昨年の大臣ドミノ辞任で、かばい続けた挙げ句、追い詰められてからの更迭を繰り返した。“異次元の親バカ首相”は、何も学習していない。

どこまでも“過保護”の岸田首相だが、翔太郎氏の交代日が6月1日付なのも怪しい。国家公務員の夏のボーナスの基準日は6月1日だ。基準日まで務めれば満額支給。きのうやきょう付では減額されてしまう。さっそく「ボーナスのためにずらしたのか」(永田町関係者)という臆測を呼んでいたところ、更迭発表から数時間後の深夜になって、「翔太郎氏は退職金とボーナスを受け取らない意向」という情報が流された。慌てて“火消し”したのは明らかだ。

サミット後の支持率上昇で解散風をあおるほど「我が世の春」だった岸田首相。局面は変わった。