新型コロナ 全国の新規感染、前週比1.2倍、44都道府県で増 発症1カ月後でも5.2%に後遺症

新型コロナ後遺症でみられる症状 社会

新型コロナ、発症1カ月後でも5.2%に後遺症 大阪大など調査

新型コロナ、発症1カ月後でも5.2%に後遺症 大阪大など調査(毎日新聞 2022/12/14 18:14 最終更新 12/14 19:47)

大阪大と大阪府豊中市は14日、新型コロナウイルス感染症の後遺症について市民を対象にした共同調査の結果を公表した。有効回答3247人のうち療養後に何らかの症状があったと回答した人は47.7%。5.2%は発症から1カ月後の時点でせきや倦怠感などの症状があった。2カ月後でも3.7%の人が後遺症に悩んでいた。

感染1カ月後の時点で最も頻度が高い症状は脱毛とせきで、1.6%が日常生活に支障を感じていた。重症だった人は軽症者に比べ約5.4倍後遺症が起こりやすい傾向にあった。一方、年齢や治療内容などが後遺症の起こりやすさに与える影響は、今回の調査では明確にならなかった。

忽那賢志・大阪大教授は「海外の報告でも、後遺症は時間の経過とともに改善している。ワクチン接種を受けた人は後遺症が起こりにくい傾向にある」と話した。

調査は2022年7月から実施。22年3月末までに感染した市民2万6880人にアンケートを送付し、4047人が回答。回答率は約15%だった。

全国の新規感染、前週比1.2倍 44都道府県で増 専門家組織

全国の新規感染、前週比1.2倍 44都道府県で増 専門家組織(毎日新聞 2022/12/14 18:40 最終更新 12/14 20:03)

厚生労働省は14日、新型コロナウイルス対策を助言する専門家組織「アドバイザリーボード」(座長=脇田隆字・国立感染症研究所長)の会合で、直近1週間の全国の新規感染者数が前週比で1.2倍に増加したとの集計を示した。加藤勝信厚生労働相は「新規感染者数、重症者数、死亡者数ともに増加傾向になっている。変異株の置き換わりの状況や年末年始の接触機会の増加の影響を注視する必要がある」と述べた。

厚労省によると、13日までの1週間の新規感染者数は44都府県で前週と比べて増加した。増加幅が大きいのは宮崎県の1.77倍や熊本県の1.65倍。東京都は1.16倍、大阪府は1.30倍だった。一方、11月に感染が急拡大していた北海道は0.86倍、長野県も0.96倍だった。

全国で19万607人感染確認 前週より4.1万人増加 新型コロナ

全国で19万607人感染確認 前週より4.1万人増加 新型コロナ(毎日新聞 2022/12/14 16:27 最終更新 12/14 16:27

厚生労働省は14日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに19万607人確認されたと発表した。前週の水曜日から約4万1000人増加した。

主な都道府県別の新規感染者数は、北海道7214人▽東京都1万8812人▽愛知県1万1904人▽大阪府1万335人▽福岡県9084人――など。