【五輪汚職】東京地検特捜部が狙いを定める「最終ターゲット」…「竹田JOC前会長」と「神宮外苑開発」利権

五輪汚職、東京地検特捜部が狙いを定める最終ターゲット 政治・経済

【五輪汚職】東京地検特捜部が狙いを定める「最終ターゲット」…「竹田JOC前会長」と「神宮外苑開発」利権(現代ビジネス 2022.10.06)

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特捜部の最終ターゲット

五輪汚職に終わりが見えない。特捜部はAOKI、KADOKAWAに続き第3ルートの広告代理店「大広」に着手した。

電通元専務の高橋治之容疑者が賄賂を受け取り、大広を販売協力代理店にしたというものだ。

五輪でスポンサー契約を結んだのは68社で総額3761億円。高橋容疑者は「顧問料(賄賂)を受け取っての口利き」を常態化させており、スポンサー企業を対象にした「横」の捜査はきりがない。

そこで特捜部が最終ターゲットに定めたのは、高橋容疑者と親しく、五輪組織委員会の副会長を務めた竹田恒和氏だという。

「ハコ物」に関わった総理経験者

現在、捜査対象になっているのが、竹田氏が社外取締役を務める駐車場会社「パーク24」や、高橋容疑者が「竹田氏のためにカネを集めた」と語ったとされる大会マスコット製造「サン・アロー」だ。

これに区切りがつけば、特捜部は政界を狙う「縦」の捜査に移る。対象となるのは、新国立競技場や神宮外苑再開発などの「ハコ物」。

組織委元会長として全体計画に関与した森喜朗氏の他にも、総理経験者の名前が取りざたされている。

神宮外苑開発は三井不動産を中核とする地権者が事業を進めているが、樹木の伐採計画が明らかとなって都民からの反発も大きい。再開発を利権化したのは誰か。息の長い捜査になりそうだ。

「週刊現代」2022年10月8日号より