2025年5月1日 今日の出来事

李在明候補の無罪判決破棄 審理差し戻し、大統領選へ逆風…韓国最高裁

李在明候補の無罪判決破棄 審理差し戻し、大統領選へ逆風―韓国最高裁

韓国の革新系最大野党「共に民主党」の大統領候補である李在明前代表の公選法違反事件で、韓国最高裁は1日、有罪の判断を示してソウル高裁の無罪判決を破棄し、審理を差し戻した。6月3日投開票の大統領選に向け支持率で独走してきた李氏にとって逆風になる。

李氏はソウル近郊の城南市長時代の都市開発を巡る汚職疑惑に絡み、2022年の前回大統領選に出馬した際に虚偽の発言をした罪に問われ、ソウル中央地裁は24年11月に有罪判決を言い渡した。しかし、ソウル高裁が今年3月、一審判決を覆し、検察が上告していた。

韓国首相が辞任表明 大統領選出馬の見通し 与党と一本化が焦点

韓国首相が辞任表明 大統領選出馬の見通し 与党と一本化が焦点

韓国の大統領代行を務める韓悳洙(ハン・ドクス)首相(75)が1日、辞任を表明した。6月3日に投開票される大統領選に無所属で出馬する見通し。

一方、与党「国民の力」の候補者は3日に決まる予定。いずれも出馬すると保守票が割れるため、今後、候補者の一本化を図れるかが焦点となる。

尹前大統領を追起訴 「非常戒厳」巡る職権乱用罪…韓国検察

尹前大統領を追起訴 「非常戒厳」巡る職権乱用罪―韓国検察

韓国検察の特別捜査本部は1日、昨年末の「非常戒厳」宣言を巡り、尹錫悦前大統領を職権乱用罪で追起訴した。尹氏は1月に内乱罪で起訴されており、既に裁判が進んでいる。

韓国憲法は在任中の大統領に原則訴追を免れる「不訴追特権」を認めているが、内乱罪は例外。4月に尹氏が大統領を罷免され不訴追特権を失ったことを受け、検察が補充捜査を続けていた。

米ウクライナ、鉱物資源権益で合意 共同で投資基金設立…停戦交渉に影響も

米ウクライナ、鉱物資源権益で合意 共同で投資基金設立―停戦交渉に影響も

米国とウクライナは4月30日、ウクライナ国内の鉱物資源の権益に関する合意文書に署名した。資源開発のための投資基金を共同で設立するのが柱で、両国の経済関係強化につながる内容だ。米国が仲介するロシアとウクライナの停戦交渉に影響を与える可能性がある。

ベセント米財務長官とウクライナのスビリデンコ第1副首相兼経済相が同日、ワシントンで署名した。トランプ米大統領はこれに先立ち、閣議で「米国人が採掘で現地にいれば、悪質な勢力がその地域に立ち入ることはないだろう」と主張した。

米とウクライナ、鉱物資源開発で協定 停戦交渉への影響注目

日本議員団に関係強化訴え 台湾総統

日本議員団に関係強化訴え 台湾総統

台湾の頼清徳総統は1日、訪台した自民党青年局の議員団と台北市の総統府で会談し、防衛や経済などの分野で日台関係を一層強化するよう訴えた。総統府が発表した。

頼氏は、日台は「インド太平洋の平和と安定の促進に向け協力や交流が可能だ」と強調。青年局長の中曽根康隆衆院議員は「台湾海峡の平和と安定は東アジアや世界の平和と安定に関わる」と応じた。頼氏は半導体産業に関しても「台湾は製造、日本は素材や設備、技術が強く、双方が連携すればさらに発展する」との認識を示した。

宮内庁ユーチューブ公式チャンネル、10万人突破 「銀の盾」届く

宮内庁ユーチューブ公式チャンネル、10万人突破 「銀の盾」届く

4月からユーチューブへの動画投稿を始めた宮内庁に1日、「銀の盾」が贈られた。「銀の盾」はチャンネル登録者数が10万人を超えた証し。宮内庁公式チャンネルは4月1日から投稿を始め、8日に10万人を突破していた。皇室への関心喚起のために始めた新たなSNS(交流サイト)戦略は、順調なすべり出しと言えそうだ。

5月1日時点の登録者数は約12・6万人。藤原麻衣子広報室長は「多くの方に関心をいただいていることをありがたく、重く受け止めている」とコメント。「ご期待に応えられるよう、発信内容や方法について工夫や努力を重ねていきたい」とした。

奥能登人口、1割減 地震から1年3カ月時点…石川

奥能登人口、1割減 地震から1年3カ月時点―石川

石川県は1日、能登半島地震から1年3カ月となった4月1日時点の人口推計を発表した。被害の大きかった奥能登4市町(輪島、珠洲両市、穴水、能登両町)の人口は4万9558人で、地震のあった昨年元日から10.2%減少した。昨年4月1日との比較では6.7%減。

特に輪島、珠洲両市の減り幅が大きく、輪島市は昨年元日比11.9%減、珠洲市は同12.5%減だった。

水俣病確認69年で慰霊式 遺族「豊かな海であって」…熊本

水俣病確認69年で慰霊式 遺族「豊かな海であって」―熊本
水俣病犠牲者慰霊式で「祈りの言葉」を述べる患者・遺族代表の杉本実さん=1日午後、熊本県水俣市
 水俣病の公式確認から69年を迎えた1日、熊本県水俣市内で犠牲者の慰霊式が開かれた。患者や遺族のほか、浅尾慶一郎環境相や原因企業チッソの山田敬三社長ら660人が参列し、犠牲者の冥福を祈った。

式典では患者と遺族を代表し、祖父母と両親が認定患者だった杉本実さん(58)=同市=が祈りの言葉を読み上げた。発症後、周囲から差別などを受けても人を憎まず、子どもの前ではつらい顔を見せなかった両親らについて「苦しみ、悲しみを家族皆で力を合わせ乗り越えてきたのでしょう」とした上で、「(自分の)孫たちが大きくなって、魚釣りや海で遊んだり楽しい思い出が生きる豊かな海であってほしい」と語った。

東京円一時144円台後半 3週間ぶり円安ドル高水準

東京円一時144円台後半 3週間ぶり円安ドル高水準

1日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=144円台後半を付けた。4月上旬以来、約3週間ぶりの円安ドル高水準。日銀が金融政策決定会合で政策金利の維持を決め、追加利上げに慎重な姿勢との受け止めが広がり、円を売ってドルを買う動きが進んだ。

日銀が1日、2025年度の実質国内総生産(GDP)成長率の予測も引き下げたことなどから、円売りドル買いの動きが強まった。午後に植田和男総裁が記者会見を開くと、円安が加速する場面もあった。