2025年4月7日 今日の出来事

両陛下、硫黄島訪問 戦後80年で慰霊

両陛下、硫黄島訪問 戦後80年で慰霊

天皇、皇后両陛下は7日、戦後80年に当たっての戦没者慰霊のため、太平洋戦争末期の激戦地、東京都小笠原村の硫黄島を訪問された。天皇、皇后の同島訪問は、1994年に上皇ご夫妻が初めて訪れて以来、31年ぶり。

天皇、皇后両陛下が硫黄島訪問 戦没者の慰霊碑で拝礼 戦後80年

旧日本兵の戦没者2万1900人を追悼する国の「硫黄島戦没者の碑」(天山慰霊碑)、かつて島民墓地があった場所に小笠原村が整備した「硫黄島島民平和祈念墓地公園」、日米双方の戦没者を慰霊する都の「鎮魂の丘」の順に足を運んで拝礼した。天山慰霊碑と鎮魂の丘では厳しい暑さの中で亡くなった兵士たちを悼み、献水した。鎮魂の丘の近くには旧日本軍の戦闘指揮所が置かれた「粟津壕(ごう)」が残っており、両陛下は出入り口付近で壕の説明を受けた。

日経平均急落 3万1000円台割れ 下げ幅一時2800円超

日経平均急落 3万1000円台割れ 下げ幅一時2800円超

週明け7日午前の東京株式市場で、日経平均株価(225種)が急落して始まった。前週末終値からの下げ幅は一時2800円を超え、節目の3万1000円台を割り込んだ。

トランプ米政権の大幅な関税引き上げに対し、中国が報復を表明するなど貿易戦争の懸念が拡大。4日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均の下げ幅が史上3番目となる2231ドルで終えるなど世界同時株安の様相となった。週明けもこの流れが続くのか、東京市場の動きが注目されていた。

アジア株も軒並み急落

アジア株も軒並み急落

7日午前のアジア株式市場では、米相互関税に伴う景気後退リスクや貿易戦争激化への警戒感から、主要株価指数は軒並み急落した。

香港市場のハンセン指数は一時約10%下落。中国電子商取引大手アリババ集団などのハイテク株や金融株を中心に、幅広い銘柄に売りが出た。

台湾の株価指数も一時約10%安。シンガポールは8%安、中国・上海は7%安、オーストラリアは6%安、韓国は5%安といずれも大幅安で推移した。

円相場、145円80~82銭 7日午後5時現在

円相場、145円80~82銭 7日午後5時現在

7日の東京外国為替市場の円相場は、午後5時現在1ドル=145円80~82銭と、前週末(146円25~27銭)に比べ45銭の円高・ドル安となった。

コメ価格、5キロ4206円 13週連続上昇で過去最高…農水省

コメ価格、5キロ4206円 13週連続上昇で過去最高―農水省

農林水産省は7日、全国のスーパーで3月24~30日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が前週比10円上昇し、4206円だったと発表した。13週連続で値上がりし、過去最高を更新した。政府が放出した備蓄米は3月下旬から一部スーパーの店頭に並び始めたが、全体への値下げ効果はまだ表れていないもようだ。

調査は全国のスーパー約1000店舗のデータに基づく。上昇率はわずかに鈍化したものの、前年同期に比べると2149円高く、2倍以上の高騰が続いている。

万博会場でメタンガス検知 換気強化、測定頻度増やす対策実施へ

万博会場でメタンガス検知 換気強化、測定頻度増やす対策実施へ

万博協会によると、6日午後4時半ごろ、ピットを保護するマンホール内で、引火すれば爆発を起こしうる最低濃度(5vol%)を超えるメタンガスを検知した。

会場の人工島・夢洲(ゆめしま)は埋め立て地で、一部は廃棄物で造成された場所があり、可燃性のメタンガスが発生している。GW工区内では2024年3月、トイレ床下の配管ピットにメタンガスがたまり、爆発事故が発生。万博協会が32億円を投じ、換気装置を設置するなどの対策を進めていた。

万博会場で基準値超メタンガス 大阪

日本国際博覧会協会は7日までに、大阪市の大阪・関西万博会場内で基準値を超えたメタンガスを検知したと発表した。着火すると爆発の危険性があるという。検知したのは、会場西側の電気設備が設置された地下ピット。6日午後4時ごろ、大阪市消防局に通報があったことから、周囲への立ち入りを一時禁止し、マンホールのふたを開けて換気した。

ETC障害、応急復旧完了 38時間ぶり再開 5日の作業は無関係

ETC障害、応急復旧完了 38時間ぶり再開 5日の作業は無関係

東名高速道路や中央自動車道などで自動料金収受システム(ETC)に障害が発生した問題で、管轄する中日本高速道路(NEXCO中日本)は7日、同日午後2時までに応急復旧作業が完了し、約38時間ぶりに全てのETCが再開したと発表した。同社は今後、本復旧に向けた作業を進め、詳しい原因を調査する。

ETC障害は6日午前0時半ごろに発生。東京、神奈川、山梨、静岡、愛知、岐阜、三重、長野の計8都県にある17路線に広がり、計106カ所の料金所やスマートインターチェンジ(IC)でETCが利用できなくなった。障害が起きた料金所のETCレーンのバーを開放し、通行料金を後払いにして通過してもらう異例の措置を取っていた。

信玄公祭り、6年ぶり春開催 元宝塚・紫吹淳さんら登場 山梨

信玄公祭り、6年ぶり春開催 元宝塚・紫吹淳さんら登場 山梨

戦国武将の武田信玄をしのぶ「第51回信玄公祭り」が4~6日、甲府市中心部で開催された。5日にあったメインイベント「甲州軍団出陣」では、元宝塚歌劇団月組トップスターの紫吹淳さんが信玄を、元月組男役の優ひかるさんが山本勘助を演じ、2人の力強い美声が観客を魅了した。

甲州軍団の出陣式は、桜が満開になった舞鶴城公園(同市丸の内1)で行われた。よろい姿の紫吹さんが登場し、勝利を祈願する「三献の儀」などを披露。優さんと息の合った掛け合いを見せ、「いざ、出陣」と声を張り上げた。

韓国大統領選、6月3日投開票 政府方針、8日決定…一斉報道、尹氏罷免で短期戦

韓国大統領選、6月3日投開票 政府方針、8日決定―一斉報道、尹氏罷免で短期戦

韓国メディアは7日、尹錫悦前大統領の罷免に伴う大統領選の日程について、6月3日投開票とする方針を政府が固めたと一斉に報じた。政府関係者の話としている。今月8日の閣議で決定する。

憲法裁判所は4日、「非常戒厳」宣言を巡り弾劾訴追された尹氏を罷免した。憲法は60日以内の大統領選実施を定めており、政府は最も長く選挙戦を行える日程を選んだ形だ。ただ、候補者選びを含め通常なら半年以上にわたる選挙戦は今回、約2カ月にとどまることになる。

各種世論調査では、革新系最大野党「共に民主党」の李在明代表が支持率でリードしている。調査機関「リアルメーター」の7日の発表によると、56.9%が政権交代を望むと答え、与党の政権維持が好ましいとの回答は37.0%だった。

米MS、創業50年 PC・ネットから生成AIへ

米MS、創業50年 PC・ネットから生成AIへ

米マイクロソフト(MS)が今月、創業50周年を迎えた。パソコン(PC)やインターネットを一般に普及させた立役者は、モバイル市場に乗り遅れたが、ネット経由で計算能力を提供するクラウド事業で成長路線に回帰。2022年に「チャットGPT」が号砲を鳴らした生成AI(人工知能)ブームを捉えてサービスを積極投入し、半世紀を経てもIT市場で存在感を示している。

MSは1975年、ビル・ゲイツ、ポール・アレン両氏がPC向けのソフトウエア開発を目指して設立。基本ソフト(OS)「MS―DOS」が81年にIBMに採用され、成長の足掛かりをつかんだ。95年の「ウィンドウズ95」は、ウェブブラウザー(閲覧ソフト)や業務用ソフトとセットで売られ、ネットの爆発的普及に寄与した。

生成AIの時代到来を見据え、19年にはその後チャットGPTを開発する米オープンAIとも提携した。資金とクラウドインフラを提供し技術開発を支えるとともに、その成果をクラウドに取り込んだ。