2023年7月12日 今日の出来事

東京・八王子、今年最高39度超 全国で猛暑日58地点

日本列島は12日、暖かい空気が流れ込んだ影響で関東や東海を中心に気温が上昇し、東京都八王子市で今年の全国最高となる39.1度を記録した。最高気温が35度以上の猛暑日も午後3時時点で全国58地点に上った。

猛暑日となったのは、東京都練馬区で38.6度、さいたま市桜区で38.5度、埼玉県越谷市で38.4度など。東京都心も37.5度と今年1番の暑さとなった。

気象庁によると、午前中から晴れて気温が上昇し、山を越えて熱を帯びた風が吹き下ろす「フェーン現象」の影響も加わったとみられるという。気象庁と環境省は12日、千葉や神奈川など14都県に「熱中症警戒アラート」を発表した。

関東で突風被害か 住宅屋根飛び、倒木も

11日夕から夜、埼玉県や茨城県、千葉県、群馬県の一部で、家屋の屋根やビニールハウスが飛ばされたり、木が倒れたりしたとの通報が相次いだ。突風の影響とみられる。いずれもけが人の情報は入っていない。

九州北部で大雨被害、家屋250件超 道路、護岸広範囲で損壊

6月末からの断続的に続いた大雨により、九州北部の福岡、佐賀、大分3県では250件を超える家屋に倒壊や浸水などの被害が発生した。道路や河川護岸などインフラ施設は広範囲で損壊。田畑は冠水し、海には多量のごみが流れ込むなど影響は農水産業にも及ぶ。現状を確認中の自治体も多く、被害件数は今後さらに増加するのは確実だ。

3県の災害対策本部の資料などを12日、共同通信が集計した。家屋の被害は、福岡県で少なくとも全壊4件を含む134件を確認。久留米市は含まれておらず、今後も被害件数は積み上がるとみられる。大分県では125件を確認。佐賀県では、県が実態把握を進めている。

東電の適格性、再確認を指示 柏崎刈羽原発巡り規制委

原子力規制委員会は12日、テロ対策不備で事実上の運転禁止命令を出した東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)について、東電に原発を運転する「適格性」があるかどうか再確認することを正式に決定した。山中伸介委員長は、確認作業を始めるよう事務局に指示した。再確認を終えなければ禁止命令は解除されない。

適格性の再確認は、テロ対策の改善を確認する追加検査と並行し、事務局の原子力規制庁が原子力安全の観点で検査する。規制庁は東電から安全性向上の取り組みなどを公開会合で聴取し、必要に応じて規制委も東電経営層との意見交換や現地調査を行うことにした。

規制委は2017年12月、6、7号機の再稼働に向けた審査の合格を出した。その際、福島第1原発事故を起こした東電に原発を扱う技術的な能力があるか確認した経緯がある。合格後に不祥事が相次いだため、再確認が必要だと判断した。

規制委は今年5月、テロ対策を巡る追加検査で確認した27項目のうち、情報共有の不十分さなど4項目で課題が残ると指摘。今後も追加検査で改善を確認する。

食品値上げ、3万品超え 年間予想は据え置き

帝国データバンクは12日、2023年に値上げしたか10月までに値上げを予定する食品が計3万9品目に達したと発表した。原材料価格の上昇分を価格転嫁する動きが拡大している。ただ、10月をピークに値上げラッシュは鈍化するとみており、年間見通しは3万5千品目前後で据え置いた。

10月の値上げ予定品目は3716と、6月末の公表から約300増えた。新たにソーセージなどの価格改定が発表されたことが背景にある。今後、値上げの発表があることを考慮すると、最大8千品目前後になると予想する。

北朝鮮がICBM発射 過去最長74分飛行、北海道沖落下

北朝鮮は12日、平壌周辺から日本海に大陸間弾道ミサイル(ICBM)1発を発射した。日韓両政府が発表した。飛行時間は過去最長の約74分で、北海道の奥尻島西方約250キロの排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定される。

防衛省によると、発射時間は12日午前10時(日本時間同)ごろ。飛行距離が約1000キロで最高高度が約6000キロを超えた。高角度の「ロフテッド軌道」で発射されたと推定される。飛行時間は昨年3月のICBMの約71分を超えた。通常の角度なら飛距離は米全土を射程に収める1万5000キロを超えるとみられている。

北朝鮮による弾道ミサイル発射は短距離2発の6月15日以来。聯合ニュースによると、韓国軍や情報当局は既存の液体燃料式に比べ迅速な発射ができる新型の固体燃料式ICBM「火星18」の可能性が高いとみている。北朝鮮は4月13日に火星18を初めて発射した。

【1年前の今日の出来事】 2022年7月12日