トルコ・シリア地震、犠牲者5万人超えの見通し 国連事務次長
国連人道問題調整事務所(OCHA)のマーティン・グリフィス(Martin Griffiths)事務次長(人道問題担当)は11日、マグニチュード(M)7.8の地震が襲ったトルコを訪問し、地震の犠牲者は現時点で確認されている数の2倍以上になるとの見通しを示した。この日までの集計では、トルコ、シリア両国の死者は計2万8000人を超えた。
グリフィス氏は震源地に近い南部カフラマンマラシュ(Kahramanmaras)を訪問。英スカイニューズ(Sky News)に対し、「がれきの下まで捜索する必要があるので正確な予測は難しいが、犠牲者は現在の倍以上になると考えている」と語った。また、「犠牲者数の確認作業はまだできていない」と述べた。
130時間ぶり救出、歓喜の輪 6歳女児、日本隊が貢献…トルコ
トルコ大地震で甚大な被害が出たトルコ南部カフラマンマラシュ県で11日、がれきの中から約130時間ぶりに6歳の女児が救出され、日本の国際緊急援助隊・救助チームが生存を確認した。一連の作業を見守っていた人々からは「神さまのおかげだ」と歓喜の声が上がった。
関係者によると、トルコ軍ががれきの中から見つけ出し、付近で作業をしていた日本隊の医療担当者に協力を依頼した。現場で取材していたトルコ人記者はツイッターに「女児に大きな傷などはないようだ」と書き込んだ。
カナダ領空に未確認物体 緊急発進の米軍機が撃墜…北米上空で今月3例目
カナダのトルドー首相は11日、カナダ北西部の領空を侵犯した「未確認物体」を撃墜したと明らかにした。小型車ほどの大きさ。米国とカナダが共同運営する北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が緊急発進(スクランブル)して対応。米軍のステルス戦闘機F22が撃墜した。
中国が世界各地に飛ばしているとされる偵察気球との関連など、物体の詳細は不明。今後、物体の残骸を回収し、飛行目的などを分析する。
北米上空を飛行する物体が撃墜されるのは、今月に入って3例目。米軍は4日、中国の偵察気球を南部サウスカロライナ州沖合で撃墜。中国政府は「気象研究用」だったと主張し、激しく反発している。
日本、アジアで影響力低下 防衛力拡大でも補えず…豪研究所
アジアにおける日本の影響力は低下しており、防衛力を拡大しても補えない―。オーストラリアのシンクタンク、ローウィー国際政策研究所が、このほどまとめた「2023年アジア・パワー指数」報告書でこんな分析を示した。
同研究所は18年以降、経済、軍事、文化など8分野のデータを基に、アジアでの影響力を指数化。対象26カ国・地域のうち、米国、中国に次いで日本は3位の37.2ポイント(満点=100)で、21年の前回より1.4ポイント低下した。
日本は防衛費の大幅増へ動き、米国や豪州などとの共同訓練を進めたことから、軍事分野の指標が上昇。しかし、経済、文化、外交、危機適応力などの分野は軒並み低下した。総合的に影響力が落ちている要因として、国内総生産(GDP)の低成長、少子高齢化、研究・開発への投資減少を挙げた。
中国の影響力は前回比2.1ポイント減の72.5ポイントと、最大の下げ幅となった。新型コロナウイルス感染封じ込めのため経済活動を制限した「ゼロコロナ政策」が響いた。5位のロシアはウクライナ侵攻に伴い、外交分野の指標が大きく落ち込んだ。
東京の新規感染者799人 新型コロナ 8カ月ぶり1000人下回る
厚生労働省は12日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で1万3740人確認されたと発表した。前週の日曜日より約1万8000人減った。死者は137人だった。
東京都の新規感染者は799人で、1000人を下回ったのは2022年6月以来、約8カ月ぶり。その他の主な道府県の新規感染者は、北海道326人▽愛知県588人▽大阪府825人▽福岡県491人――など。
<新型コロナ・12日>東京都で799人感染、8人死亡
東京都は12日、新型コロナウイルスの新たな感染者799人と死者8人を確認したと発表した。1週間平均の新規感染者数は、12日時点で1927.7人で、前の週に比べて60.2%。
【1年前の今日の出来事】 2022年2月12日