2022年9月17日 今日の出来事

両陛下が羽田出発 エリザベス女王国葬参列へ 即位後初の外国

エリザベス女王の国葬に参列されるため、政府専用機に乗り込む天皇、皇后両陛下=羽田空港で2022年9月17日午前10時51分

天皇、皇后両陛下は17日午前、英国のエリザベス女王の国葬に参列するため、羽田空港から政府専用機で出発された。即位後の外国訪問は初めて。羽田空港であった出発行事には秋篠宮ご夫妻らが出席し、住まいの皇居・御所では長女の愛子さまが見送った。

両陛下は現地時間の17日午後、ロンドン郊外のスタンステッド空港に到着予定。国葬は19日午前11時(日本時間同日午後7時)からウェストミンスター寺院で執り行われる。20日午後、羽田空港に戻る。

台風14号、過去の暴風を上回る恐れ 4年前は大規模停電224万軒

大型で猛烈な台風14号は九州や中国、四国で19日にかけて、これまで経験したことのないような暴風や記録的な大雨のおそれがある。記憶に新しい最近の台風災害をも上回る暴風となりそうだ。気象庁は暗くなる前、平均風速25メートル以上の暴風が吹く前に、避難を済ませるよう呼びかけている。

気象庁によると、九州地方では18日に最大風速が50メートル、最大瞬間風速は70メートルを見込んでいるという。

10分間の風速の平均である「平均風速」のうち、最大値を「最大風速」と言う。平均風速が35~40メートルだと走行中のトラックが横転したり、電柱や街灯が倒れたりする恐れがある。40メートル以上になると住宅が倒壊することがあるという。

17日午後2時時点の台風14号の予想経路図

日朝首脳会談20年、近年は公式対話もできない状況

2002年9月に小泉首相(当時)が北朝鮮を訪問し、日朝平壌宣言に署名してから17日で20年となる。拉致被害者5人の帰国は実現したが、その後の交渉は停滞。近年は政府間の公式対話もできない状況が続く。ロシアのウクライナ侵略も逆風となっている。

松野官房長官は16日の記者会見で、「いまだに多くの拉致被害者の方々が北朝鮮に取り残されていることは痛恨の極みだ」と強調。「一日も早い帰国実現に向け、あらゆるチャンスを逃すことなく、全力で行動する」と述べた。

岸田首相は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記に対し、「直接向き合う覚悟だ」と語っているが、北朝鮮側に応じる動きはない。

日朝首脳会談 初の首脳会談を終え、お互い署名した「共同宣言」を交換し握手する小泉純一郎首相(左)と北朝鮮の金正日総書記=2002年9月17日

後ろ手に縛られ、首にロープ ウクライナ奪還の要衝、遺体に暴力の痕

ウクライナ国防省は15日、ロシア軍が撤退した北東部ハルキウ州の要衝イジュームで、440人分の「墓標のない墓」があると発表した。大半が民間人の遺体とみられ、ロシア軍に殺害された人たちの「集団墓地」の可能性がある。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は16日、現地に監視チームを派遣する方針を示した。

同州の警察責任者は英メディアに「多くの遺体の身元が特定されていない。捜査の過程で死因を明らかにする」と述べた。射殺されたり、砲撃や地雷、空爆で亡くなったりした人たちだとみられ、遺体をすべて掘り起こして調査を進めるという。同州では、ほかにも集団墓地が見つかる可能性があるという。

「オペラ座の怪人」、ブロードウェーで終演へ コロナで減収響き

米ニューヨーク(NY)のブロードウェーを代表するミュージカル、「オペラ座の怪人」が来年2月で終演することになった。広報担当者が16日、明らかにした。1988年の初演から、史上最長のロングランが続いてきたが、コロナ禍を受けての観光客減少などが影響したとみられる。

ブロードウェーは作品が常に入れ替わり続けるが、「オペラ座の怪人」は観光客らの人気にも支えられ、上演が続いてきた。業界団体のまとめによると、上演回数は1万3千回超で、延べ1950万人が観劇し、興行収入は約13億ドル(約1858億円)に上る。

NYブロードウェー「オペラ座の怪人」、23年2月閉幕へ

岸和田だんじり祭、全34地区が町を駆ける 3年ぶりに制限なく

大阪府岸和田市の伝統行事「岸和田だんじり祭」が17日、始まった。新型コロナウイルス感染症の影響で一昨年は中止となり、昨年は規模を縮小、今年は3年ぶりに全地区が参加しての開催となった。感染が急拡大した「第7波」は収まっておらず、参加者はだんじりを引く時以外はマスクを着用するなど、感染症対策を徹底する。

だんじり祭は約300年前、岸和田藩主が五穀豊穣を祈って始めた祭りが起源とされる。今年は岸和田地区22町と春木地区12町の全町34台のだんじりが繰り出し、「ソーリャ、ソーリャ」という威勢の良い掛け声が町中に響いた。だんじりを交差点で直角に曲げる「やりまわし」が披露されると、観客から大きな拍手が送られた。

3年ぶりにすべての地区が参加した「岸和田だんじり祭」

光のハート出現 水面との合わせ鏡 千葉・君津の「亀岩の洞窟」

千葉県君津市笹の清水渓流広場にある「亀岩の洞窟」で17日朝、洞窟に差し込む陽光が水面との合わせ鏡でハート形を描く光景が見られた。陽光の差し込む角度の関係で、1年のうち3月と9月の各1週間ほどしか見ることのできない現象。早朝から多くの見物客が訪れた。

洞窟は、県南部で江戸時代にさかんに行われた「川廻し」と呼ばれる河道掘削工事の跡地。朝日がハート形を描く風景が、数年前からSNS(ネット交流サービス)などで話題となっている。午前6時50分から30分間ほどが最もきれいに観測できる。

洞窟に差し込んだ朝日が手前の水面に映り、右に90度倒れたハート形が浮かび上がった=千葉県君津市で2022年9月17日午前7時49分

全国で新たに7万975人感染 前週から2.2万人減 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染者は17日、全国で新たに7万975人確認された。1週間前から約2万2000人減り、土曜日としては2週連続で10万人を下回った。死者は138人。重症者は前日より17人少ない309人だった。

東京の新規感染者、8018人確認 前週から1970人減
東京都は17日、新型コロナウイルスの感染者が新たに8018人確認されたと発表した。前週土曜日(9988人)から1970人減った。新たに10人の死亡も確認された。

【1年前の今日の出来事】 2021年9月17日