2022年2月17日

【北京オリンピック】

高木美帆、女子1000m五輪新記録で金メダル 個人種目で自身初

北京冬季オリンピック第14日は17日、スピードスケート女子1000メートルが国家スピードスケート館であり、高木美帆(27)=日体大職=が1分13秒19の五輪新記録で金メダルを獲得した。今大会は5種目に出場し、1500メートル、500メートル、団体追い抜きの銀に続き、4個目のメダル。日本女子最多を更新する通算7個目で、個人種目では自身初の金メダルとなった。北海道出身。2010年バンクーバー五輪に日本スピードスケート史上最年少の15歳で初出場。1500メートルは1分49秒83の世界記録保持者。

日本が銅メダル ノルディック複合・団体ラージヒル 28年ぶりメダル
北京冬季オリンピック第14日は17日、ノルディックスキー複合の団体ラージヒル(LH)が河北省張家口の国家ジャンプセンターなどであり、渡部暁斗、渡部善斗(以上、北野建設)、永井秀昭(岐阜日野自動車)、山本涼太(長野日野自動車)の日本は銅メダルを獲得した。複合の団体で日本がメダルを獲得するのは、連覇した1994年リレハンメル大会以来、28年ぶり3回目。

坂本花織が「銅」日本女子3大会ぶりのメダル、樋口新葉5位・河辺愛菜23位
北京オリンピックのフィギュアスケート女子フリーが17日行われ、ショートプログラム(SP)3位の坂本花織(シスメックス)は153.29点となり、SPの79.84点と合わせて自己ベストとなる合計233.13点で、銅メダルに輝いた。この種目で日本勢がメダルを手にするのは、2010年バンクーバー大会銀メダルの浅田真央以来、3大会ぶりとなった。

日本 獲得メダル数(合計、2月17日)
金3 銀5 銅9  計17

【新型コロナ】

全国で新たに9万5209人感染 死者271人、1日あたり最多

新型コロナウイルスの感染者は17日、全国で新たに9万5209人確認された。死者は271人確認され、1日あたりの過去最多を更新した。重症者は前日から25人増えて1469人。東京都の新規感染者は1万7864人で、前週の木曜日を下回ったものの、2日連続で1万7000人を上回った。

東京「第6波」の死者、7割超に基礎疾患 感染経路、施設内が4割
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が急拡大した年明け以降の「第6波」の中で、東京都で死亡した感染者の7割超に何らかの基礎疾患があり、感染経路は老人ホームなどの施設内が4割を占めたことが判明した。年代別では60代以上が9割を占めた。オミクロン株は重症化リスクが比較的低いとされるものの、基礎疾患を抱えた人や高齢者には脅威となる実態が浮き彫りになった。

大阪府で54人死亡 過去2番目の多さ 新型コロナ
大阪府は17日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1万3912人確認されたと発表した。また、54人の死亡も判明。死者数は2021年5月11日に確認された55人に続き、過去2番目の多さとなった。

大阪市、口頭で9650万円業務委託 コロナ感染者情報入力作業
大阪市は17日、新型コロナウイルスの感染急増を受け、政府の情報共有システム「HER―SYS(ハーシス)」への入力作業を外部の業者に委託した際、必要な手続きを経ずに、口頭で9650万円の見積もりを取って発注していたと明らかにした。同日の市議会で自民党市議が指摘し、市側が「不適切だった」と認めた。

コロナ対応の保健所職員、2割「過労死ライン」、36%「うつ症状」
自治労は17日、新型コロナウイルス対応に当たる保健所職員らに昨年1年間の労働実態を尋ねたアンケート結果を公表した。1771人が回答。約2割が過労死ラインに当たる月80時間以上の時間外労働を経験、約36%が自身に「うつ的な症状があった」と答えた。過重労働のまん延が浮き彫りになった。17日に東京都内で記者会見を開いた自治労の平山春樹衛生医療局長は「職場全体の人員増が不可欠だ」と訴えた。

岸田首相「第6波出口へ歩み始める」 3月から水際対策緩和を表明
岸田文雄首相は17日の記者会見で、3月から水際対策を緩和することを表明した。帰国者を含む入国者総数の上限は現在の1日3500人から5000人に拡大するほか、入国後の待機期間は入国時の検査、3日目検査の陰性などを条件に現行の7日間から3日間に短縮すると述べた。さらに、感染が落ち着いている国からの3回目のワクチン接種を受けた入国者は、待機日数をゼロ(免除)とすることも明らかにした。

【経済】

景気判断、5カ月ぶり下方修正 2月月例報告「一部に弱さ」
政府は17日発表した2月の月例経済報告で、景気の基調判断を前月の「持ち直しの動きがみられる」から「持ち直しの動きが続いているものの、一部に弱さがみられる」に下方修正した。下方修正は昨年9月以来、5カ月ぶり。新型コロナウイルスの感染者増加でまん延防止等重点措置の適用地域が拡大し、消費が冷え込んでいることなどを踏まえた。原油高や円安を受けた物価上昇も景気の重しになっている。

1月の貿易赤字、2兆円超 6カ月連続 原油高影響、輸入は最高更新
財務省が17日発表した1月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2兆1911億円の赤字だった。赤字は6カ月連続で、2014年1月に次いで過去2番目の赤字額となった。原油高や円安が影響し、輸入が前年同月比39.6%増の8兆5231億円となり、3カ月連続で過去最高を更新した。新型コロナウイルス禍からの世界的な経済回復を反映し、輸出も9.6%増の6兆3320億円と11カ月連続で増えた。

4月の電気料金、東電など大手電力7社が値上げへ 燃料費上昇で
大手電力10社のうち7社が、4月の家庭向け電気料金を3月と比べ値上げする見通しであることが17日、分かった。火力発電の燃料に使う液化天然ガス(LNG)などの輸入価格が上昇したため。残り3社は燃料費調整制度で価格上昇を転嫁できる上限に達しているため据え置く。大手都市ガス4社は、そろって値上げの見通し。

据え置きの3社は北陸電力、関西電力、中国電力。新たに四国電力と沖縄電力が上限に達する。5社は今後、経済産業省に値上げを申請しない限り、燃料費が上がっても料金に上乗せできない。

【国際】

米・NATO、ロシア軍が増強継続と批判 ウクライナ情勢緊迫続く

米政府と北大西洋条約機構(NATO)は16日、ウクライナ国境付近から軍部隊を一部撤収したとのロシアの主張について、撤収は確認できず、むしろ部隊の増強を継続していると批判した。ロシアによる軍事侵攻の脅威が残る中、ウクライナ政府は16日、前日に発生した国防省などに対するサイバー攻撃について、同国史上最悪の攻撃だったとし、ロシアが背後にいた可能性があるとの見解を示した。ロシアは関与を否定している。

ブラジル、リオデジャネイロ近郊で豪雨 地滑りや洪水で94人死亡
南米ブラジル南東部リオデジャネイロ州の山間部に位置するペトロポリス市で15日、局地的な豪雨により地滑りや洪水が起き、16日までに少なくとも94人が死亡した。多数の行方不明者もいるとみられ、死者は今後増える可能性がある。同市では、15日夕からの6時間で雨量が平年の1カ月分を超える259ミリに達し、市当局は約270カ所で地滑りが発生したとしている。

【1年前の今日の出来事】 2021年2月17日