2021年8月26日

「選択肢示す」岸田氏、首相との違い強調
自民党総裁選は再選を目指す菅義偉首相と岸田文雄前政調会長による「因縁の対決」が中心となる。閣僚として安倍晋三前首相を支えた両氏だが、かねて不仲がささやかれ、首相が昨秋の総裁選を勝利すると岸田氏は政権中枢から遠ざけられた。それから約1年。首相の新型コロナウイルス対応に批判が集まる中、新たなリーダーを求める党内の声が岸田氏の背中を押した。

「『コロナ禍で生活が苦しい』『家族に会えなくて寂しい』。私はそうした声をこの小さなノートに書き続けてきた」。岸田氏は26日の記者会見で1冊のノートを取り出し、こう語った。平成21年の自民の野党転落から約10年間続けてきた習慣を紹介し「私にはやるべきことがあると信じている」と訴えた。発信力に乏しく、安倍氏らから「情念が足りない」と指摘された姿は一変した。

「自助の精神は大切だが、人間は1人では生きていけない。デジタル化が進む現代だからこそ、人の温かさが感じられる社会を目指していく」。岸田氏は会見でこう述べ、「自助」「デジタル化」を重視する首相との違いをアピールした。

タリバン新政権、財政難の恐れ 支援停止で麻薬産業依存も―アフガン
アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが実権を掌握後、各国や国際機関が資金凍結や財政支援停止を表明する動きが相次ぎ、タリバン新政権が成立しても財政難から政府が機能不全に陥る可能性が出てきた。タリバンは、アフガンで盛んな麻薬産業の撲滅を宣言したものの、財源として同産業への依存を強める恐れもある。

これまでアフガンへ約53億ドル(約5830億円)規模の支援を表明してきた世界銀行は24日、「アフガンの状況、特に女性(の人権)についての懸念」から、支援を凍結すると発表した。国際通貨基金(IMF)やドイツなども支援を一時停止。米国内のアフガン政府資産も大部分が凍結された。

アフガンの主要産業は農業だが、旧ソ連の侵攻後、約40年にわたる戦乱で発展を阻害されてきた。汚職の影響もあり徴税システムは不完全だ。ロイター通信は「アフガン政府予算の7割から8割は国際支援で賄われている」という駐アフガン米大使経験者の話を伝えた。国際支援がなければ財政は立ち行かない。

こうした中、米紙ウォールストリート・ジャーナルは、レアアースや金などの鉱物資源輸出と併せ、タリバンにとって麻薬産業が「(海外支援の)損失を部分的に相殺するのに十分」な規模だと報じた。アフガンはアヘンやヘロインの原料となるケシの一大産地で、昨年世界で流通したアヘンの8割超はアフガン産とされる。麻薬産業の収益は、アフガンの国内総生産(GDP)の7~11%に相当するという統計もあり、一部はタリバンの収入源になっていると指摘されてきた。タリバンのムジャヒド報道担当者は17日の記者会見で、麻薬産業の根絶を誓ったが、財政難を背景に方針を転換する可能性は否定できない。

陸自オスプレイが茨城飛行 千葉に暫定配備の1機
陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備されている輸送機V22オスプレイのうち1機が26日、訓練で茨城県小美玉市の航空自衛隊百里基地上空まで飛行した。木更津市などによると、昨年7月の暫定配備開始後、陸自オスプレイが千葉県外を飛行するのは初めて。防衛省はオスプレイを17機導入する計画で、駐屯地には現在、うち7機が配備されている。点検などを終えた機体は、これまで駐屯地周辺や東京湾南部の海上などを飛行していた。

同省は佐賀空港への最終的な配備を目指しており、駐屯地での暫定配備は最初の機体が到着した昨年7月から「5年以内を目標」としている。

未成年感染、1週間で3万人 コロナ、1か月前の5.5倍―厚労省
新型コロナウイルスの「第5波」が続く中、未成年の新規感染者は25日までの1週間で過去最多の3万427人だったことが26日、厚生労働省のまとめで分かった。1か月前の約5.5倍に急増した。間もなく2学期を迎える小中高校も多い中、児童らの感染防止が急務となっている。

厚労省が公表した速報値によると、新規感染者数は10歳未満が1万127人、10代が2万300人。合わせて3万人を超え、全体の約2割を占めた。国内のウイルスは感染力が強いインド由来のデルタ株に置き換わっており、感染者数の急増に伴い未成年の感染も増えているとみられる。

全国で新たに2万4977人感染 重症者、14日連続で最多更新
新型コロナウイルスの感染者は26日、全国で新たに2万4977人確認された。2万人を超えるのは3日連続。重症者は前日から10人増えて1974人となり、14日連続で過去最多を更新した。死者は50人で約2か月ぶりに50人を上回った。1日あたりの感染者が過去最多となったのは、青森、群馬、岐阜、愛知、三重、京都、大阪、徳島――の8府県。

大阪府は新たに2830人感染 最多を更新 新型コロナ
大阪府は26日、新型コロナウイルスの感染者が新たに2830人確認され、過去最多を更新したと発表した。1日あたりの新規感染者数が最多だったのは25日の2808人。2000人を超える感染者が確認されるのは3日連続。新たに判明した死者は6人だった。