今日の出来事(2022年6月30日) マイナポイント第2弾開始 申し込み9月末まで

マイナポイント第2弾開始 申し込み9月末まで

マイナンバーカードの普及策「マイナポイント第2弾」が30日、全面的に始まった。カードを取得して「マイナ保険証」や公的給付金の受け取り口座の登録を済ませれば、買い物などで使える最大2万円分のポイントが付与される。9月末までにカードを申し込み、来年2月末までにポイントを申請する必要がある。

26日時点でカード取得率は45%。カードに保険証機能を加えるマイナ保険証の登録は950万件(カード取得者の17%)、口座登録は198万件(同3%)。ポイント付与は、これらの水準を引き上げる狙いがある。

ポイントはスマートフォンの「マイナポイントアプリ」などから申請。クレジットカードや電子マネーなど、30日時点で約80種類ある決済サービスの中から一つを選ぶとポイントが受け取れる。30日はアクセス集中で、一時つながりにくい状態となった。

付与額の内訳は、カードの新規取得で最大5千円分、マイナ保険証の登録で7500円分、給付金の口座登録で7500円分。

コロナ感染「全国で増加傾向」 夏休みで拡大懸念―厚労省助言組織

新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は30日、全国の感染状況が「上昇傾向に転じた」との見解を示した。今後は夏休みなどで感染者の増加が見込まれるとし、「医療提供体制への影響も含めて注視していく必要がある」と注意喚起した。

座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は会合後の記者会見で、「下げ止まりから増加局面に入った」と指摘した。より感染力が強いとされるオミクロン株の別系統「BA.5」の検出割合が東京都内で増えており、「置き換わりで増加が加速する可能性がある」と述べた。

専門家組織によると、大都市圏を中心とした29都府県で増加傾向にあるという。ワクチンの効果は時間の経過とともに減少することから、高齢者らへの4回目接種を着実に実施するよう求めた。

全国の感染者、前週から6000人増加 新たに2万3447人確認
新型コロナウイルスの感染者は30日、全国で新たに2万3447人確認された。1週間前の木曜日から6000人以上増えた。死者は13人。重症者は前日から2人増えて52人だった。

東京の新規感染者、前週より1200人以上増える 新型コロナ
東京都は30日、新型コロナウイルスの感染者が新たに3621人確認されたと発表した。前週の木曜日(2413人)から1200人以上増えた。新たに2人の死亡も確認された。

東京都がコロナ感染警戒レベルを引き上げ 前週の1.4倍「再拡大」

東京都は30日、新型コロナウイルスの感染動向などを分析するモニタリング会議を開いた。29日時点の新規感染者数(週平均)は2337.3人で、前週から約1.4倍に増加した。専門家は「感染が再拡大している」として、感染状況の警戒レベルを4段階で上から2番目に1段階引き上げた。上から2番目となるのは3週間ぶり。コロナ患者と熱中症患者の増加が重なる恐れもあり、都は警戒を強めている。

国立国際医療研究センターの大曲貴夫医師は、都内の感染例で、従来型より感染力が強いとされるオミクロン株の派生型「BA.5」への置き換わりが進んでいるとみられることや、繁華街の人出の増加などが感染再拡大を招いていると指摘。「幅広い世代への3回目のワクチン接種と、高齢者らへの4回目の接種を加速する必要がある」と訴えた。

感染状況の4段階

福島・勿来火力発電所がトラブル停止 電力需給一段と厳しく

福島県で火力発電所を運営する常磐共同火力によると、30日午前3時ごろ、同社の勿来(なこそ)発電所(福島県いわき市)でトラブルが発生し、9号機が停止した。同社は30日午後3時をめどに9号機の運転再開を目指しているが、最大出力は平常時の60万キロワットから25万キロワット程度に低下する見込みという。

同発電所は東京電力と東北電力管内に電力を供給している。連日の猛暑を受け、東京電力管内では電力需給が逼迫しており、経済産業省は27日から4日連続で、企業や家庭に節電を呼びかける「注意報」を発令中。同発電所のトラブルで供給電力が減少し、需給が一段と厳しくなる恐れがある。

円相場、一時1ドル=137円台に…24年ぶりの円安水準

29日の外国為替市場で、円相場は一時、1ドル=137円台まで円安・ドル高が進み、1998年以来、約24年ぶりの円安水準を更新した。

欧州中央銀行(ECB)が29日にポルトガルで開いた金融政策に関する討論会で、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、米国では家計も企業も財務的に安定しているとして「経済全般が金融引き締めに耐えられる」と述べた。インフレ(物価上昇)を抑制するため、米国で金融引き締めがさらに進むとの思惑が広がった。

熱中症で82歳死亡 自宅の庭で倒れているのを発見 千葉・南房総

千葉県は30日、南房総市の男性(82)が熱中症の疑いで死亡したと発表した。同日午後1時ごろ、自宅の庭で倒れているところを通行人の女性が見つけた。男性は病院に搬送されたが、死亡が確認された。気象庁によると、南房総市に近い館山市では同日午後0時半ごろ、33.2度を観測していた。

熱中症の応急処置は「FIRST]

アルツハイマー病の進行抑制 iPS細胞で発見の既存薬―京大など

京都大iPS細胞研究所の井上治久教授らの研究チームは30日、家族性アルツハイマー病の患者に、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って発見した治療薬の候補を投与する臨床試験(治験)を実施した結果、症状を抑制する傾向が見られたと発表した。

研究チームは2017年、iPS細胞を用い、アルツハイマー病の原因物質「アミロイドベータ」を減らす化合物を調査した。その結果、パーキンソン病の治療に使われる既存薬「ブロモクリプチン」が有効と分かった。

20年から家族性アルツハイマー病の患者8人を対象とした治験を実施。偽薬を20週間投与した患者は、3人中2人で認知機能が低下したのに対し、ブロモクリプチンを投与した患者は5人中1人にとどまったという。治験に参加した患者が少ないため、研究チームはさらに詳細な検証を進める方針。

【1年前の今日の出来事】 2021年6月30日