感染力2倍のインド変異株、市中感染始まる 水際対策の限界、五輪危惧
インドで初めて確認され、感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異株が国内で徐々に広がり始めている。日本国内では新しい変異株も確認。政府は海外渡航歴がなく、感染経路不明の「市中感染」が始まっているとみて、水際対策と監視体制を強化し、警戒を強めている。英国で初めて見つかり、感染力が強いとされたN501Y変異を持つウイルスと比べ、インドの変異株は感染力が1.5倍も強いとの報告がある。昨年まで国内で広まっていた従来株と比べたら2倍の強さだ。
北村誠吾・前地方創生相 五輪「何が何でもやるのは間違いのもと」
衆院長崎4区選出の北村誠吾・前地方創生担当相(自民)は6日、長崎県佐世保市での報道各社の取材に対し、東京オリンピックについて「何が何でもやるというのは大きな間違いのもと。いつかどこかであった戦争みたいなことになってはいけない」と述べた。政府・与党内から五輪開催に否定的な見解が出るのは異例だ。
五輪開催に当たってはワクチン接種に全力を注ぎ、一定の時期に開催の見通しについて専門家の判断が必要と指摘。日本国民や参加選手、関係者らの命と安全の保証ができる体制がとれて初めて開催の判断ができるとして「(開催の可否には)いろんな人の意見があってしかるべきだ」と強調、五輪開催に突き進む政府の姿勢に疑問を呈した。
19歳笹生、最高峰のメジャー制覇 プレーオフで畑岡下す―全米女子ゴルフ
女子ゴルフのメジャー大会で最高峰の全米女子オープンは6日、サンフランシスコのオリンピック・クラブ(パー71)で最終ラウンドが行われ、笹生優花が通算4アンダーで並んだ畑岡奈紗とのプレーオフを制し、日本勢初の優勝を果たした。19歳11か月17日の笹生は、2008年に勝った朴仁妃(韓国)の最年少優勝記録に並んだ。日本女子のメジャー制覇は1977年全米女子プロ選手権の樋口久子、19年全英女子オープンの渋野日向子に続く3人目。笹生は優勝賞金100万ドル(約1億960万円)を獲得した。
秋元司衆院議員が保釈 IR汚職事件、保証金8000万円納付
カジノを含む統合型リゾート(IR)を巡る汚職事件で、東京地裁は7日、収賄罪などに問われた衆院議員、秋元司被告(49)の保釈を認める決定を出した。検察側は決定を不服として抗告したが、東京高裁は棄却した。秋元議員側は保釈保証金8000万円を現金で納付。同日夜、保釈された。秋元議員は収賄罪で起訴後の2020年2月、保釈保証金3000万円で保釈されたが、同8月、贈賄側の中国企業の元顧問らに公判で虚偽の証言をする報酬として現金の提供を持ちかけたとして、組織犯罪処罰法違反(証人等買収)容疑で再び逮捕された。今年3月に初公判が開かれ、予定されていた大半の証人尋問が終了。今月1日から被告人質問が始まり、秋元議員は一貫して無罪を主張している。
ペルー大統領選 ケイコ氏と急進左派が接戦 確定まで数日の見方も
南米ペルーで6日、任期満了に伴う大統領選の決選投票が実施され、同日、開票作業が始まった。日系2世のアルベルト・フジモリ元大統領(82)の長女で中道右派の野党党首、ケイコ・フジモリ氏(46)と、急進左派の小学校教師、ペドロ・カスティジョ氏(51)の対決で、大接戦となっている。早ければ7日にも大勢が判明するが、結果確定までに数日かかるとの見方もある。
選挙管理委員会の中間集計結果(開票率42%)によると、得票率はケイコ氏が52.9%、カスティジョ氏は47.0%。ケイコ氏は首都リマなど都市部で、カスティジョ氏は地方の農村部でそれぞれ浸透している。僅差のため、開票作業が進むにつれて情勢が変わる可能性がある。調査会社イプソスが全土で実施した出口調査の最終結果では、カスティジョ氏が50.2%と、49.8%のケイコ氏を上回った。大統領選はサガスティ大統領の任期満了に伴うもので、新大統領は7月28日に就任する。任期は5年。
イスラエル、マスク着用義務を全面解除へ 半数以上が2回接種
イスラエル政府は6日、マスク着用の義務を15日から撤廃すると発表した。新型コロナウイルスの新規感染者数が少ないことを理由としている。また年少者に対するワクチン接種の安全性が確認できたとして、12~15歳を対象とした接種も6日から始めた。イスラエルでは人口約930万人の半数以上がワクチンを2回接種。1日あたりの新規感染者数は、最も多かった1月末は1万2000人近くに上ったが、今月5日はわずか4人だった。