小沢一郎氏、公明離脱の本当の理由は「高市総裁の『考え方・発想・体質』そのものへの拒否感」(日刊スポーツ 2025年10月13日7時58分)
立憲民主党の小沢一郎衆院議員が13日までにX(旧ツイッター)とYouTubeを更新。1999年10月に自由党党首として「自自公(自民党、自由党、公明党)」連立に立ち会った小沢氏は、26年間続いた自公連立から公明党が離脱したことを「若干驚いた」としつつ、連立解消の「本当の理由」として、高市早苗・自民党新総裁の「『考え方・発想・体質』そのものに対する拒否感ですよ」と指摘した。
小沢氏はYouTubeチャンネルで、公明党の連立解消について「えー若干、驚いております」と言及。驚いた理由について「自民党がね、公明、(創価)学会のね、気持ちをね分からないというか、これをね、抱えていくことができなくなってしまったということはね、自民党のね、統治の能力がね、なくなったちゅうこと、著しく低下しているちゅうことなんですよ」とし、これが「自民党の現実の姿ですね」と指摘した。
公明党の斉藤鉄夫代表は、政治とカネの問題に端を発した政治資金規制法改正をめぐる姿勢の違いを解消の理由として挙げているが、小沢氏は「斉藤代表がインタビューで政治とカネという話をね、クドクドいってましたけどね。本当の理由は、政治資金規制法をどうこうするって話ではないですよ」とし「今回のことはね、高市総裁の責任が非常に大きい。彼女のね、やはり『考え方・発想・体質』、そのものに対する拒否感ですよ」と語った。
小沢氏は、高市氏が裏金問題に関与した萩生田光一氏を幹事長代行につけた高市氏の人事について「党の人事でも萩生田(光一)さんという、いわゆる裏金のね、最大のね、人物をね、幹事長代行というポストにつけた。それから他にも裏金問題の人たちを、もうみそぎが済んだということで、いろんな待遇を与えたということ。こういう、非常に、まだまだね、裏金問題が火の粉が燃えさかって残っている時にね、もう済んだということで、これを党の執行部の真ん中に据えたりするちゅうことは、本当に政治的感覚の無さというか、それを疑わざるを得ない」とバッサリ。
9日には、高市氏に近く、総裁選の高市氏陣営幹部で新執行部では選挙対策委員長に就任した古屋圭司衆院議員らが台湾を訪問したことに、小沢氏は「外交的にはね、高市くんの周り、側近でね、政府与党の要職に就くだろうと言われている人たちが、この時期に台湾に行ったということ」と言及した。「僕は何も、習近平(国家主席)がね、『台湾は中国の固有の領土だ』なんて言う主張を認めている訳ではないんですよ」としつつ「だけど彼がある意味で、彼の主張の最大の柱みらいにしている訳だ。『武力解放でもやるんだ』って言ってるのにね、敢えてそれを逆なでするようなことを、今高市くんの側近である人たちがやるというこの政治感覚ね」と指摘。。「腹決めてやるなら別だけどね、そんなね、判断も度胸もないのにね、そういうね、まったくナンセンスだね。高市くんがそれを認めているというか、そうさせてるわけだからね」と批判した。
小沢氏は「これじゃあね、公明、学会と言わず、今公明党が離れててんやわんやしてるけど自民党。他の野党だってね、こういう高市君の体質・ものの考え方、これにはね、誰も付いていけないわね」と分析。「日本の存立に関わる大問題だから。これをまるっきり判断する力が、能力がないということが、私は本当に公明党が離れた原因でもあるし、多くの人たちが、もちろん野党の各党も、非常に危ぶんでいる問題だと思う」と語った。