2025年9月29日 今日の出来事

金小売価格、初の2万円台 ドル不信背景に2年で2倍

金小売価格、初の2万円台 ドル不信背景に2年で2倍

国内の金の店頭小売価格(税込み)が29日、初めて1グラム当たり2万円を超えた。1万円台に乗せた2023年8月末から約2年間で2倍になった。1月の第2次トランプ米政権発足以降、基軸通貨ドルへの信認低下が安全資産とされる金の購入を促し、価格上昇を加速させている。

ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢の緊迫化に伴う地政学リスク、大国間の対立を背景に、新興国などの中央銀行はドル離れを進めるとともに安全資産として金の購入を拡大。金価格は長期的な上昇が続いている。

大阪・関西万博入場者、愛知超えの2220万人 黒字ラインも突破

大阪・関西万博入場者、愛知超えの2220万人 黒字ラインも突破

日本国際博覧会協会(万博協会)は29日、大阪・関西万博の28日時点の一般の入場者数が2220万5483人(速報値)となり、2005年の愛知万博の入場者数(2205万人)を上回ったと発表した。9月中旬から入場者数は連日20万人を超えており、10月13日の閉幕までには2500万人に達する勢いだ。

運営収支が黒字となる目安の2200万人も27日時点で突破した。万博協会の計画では運営費の8割の969億円を入場券収入で賄う予定で、損益分岐点の販売枚数は1800万枚としていたが、通期パス利用などで複数回の来場を想定して入場者数の黒字ラインは2200万人と設定していた。

茨城・つくばの突風は「竜巻と認められる」 風速推定45メートル、コンテナ横転など被害

茨城・つくばの突風は「竜巻と認められる」 風速推定45メートル、コンテナ横転など被害

水戸地方気象台と気象庁気象研究所は29日、茨城県つくば市で18日に発生した突風について「竜巻と認められる」と発表した。コンテナが横転するなどの被害が発生した。風速は推定約45メートルで、強さを6段階で示す改良藤田スケールは、下から2番目の「JEF1」とした。

気象台によると、痕跡が帯状に分布し、建物の壁の高いところに泥が付着していたことなどを根拠とした。気象研究所は、雲の下の冷たい空気の塊が、暖かい空気に向かって流れ出すことで発生するガストフロントが要因の竜巻だったとした。

大山のぶ代さんお別れの会 毒蝮三太夫ら追悼

大山のぶ代さんお別れの会 毒蝮三太夫ら追悼 一緒に旅行しても「ドラえもんの声で、すぐわかっちゃう」

人気アニメ「ドラえもん」のドラえもんの声で知られ、昨年9月29日に亡くなった声優の大山のぶ代(おおやま・のぶよ 本名・山下羨代=やました・のぶよ)さんのお別れ会が29日、東京・港区のオークラ東京で行われ、約250人が花を手向けた。

発起人の1人は大山さん夫妻の結婚式の司会などで長年にわたり親交があった毒蝮三太夫(89)。家族ぐるみで旅行に行った時には「(大山さんが)『これいくら?』と言うのがドラえもんの声で、すぐわかっちゃう」と”身バレ”。たちまち人だかりができ、大山さんは撮影や握手に応じていたという。

韓国でオンライン行政サービスがまひ 電算システム拠点火災で

韓国でオンライン行政サービスがまひ 電算システム拠点火災で

韓国でオンライン行政サービスの機能停止が続いている。政府の電算システム拠点で26日に発生した火災が原因。行政システム647件が停止を余儀なくされたが、復旧したのは29日時点で一部にとどまっており、混乱が長期化している。

この影響で、スマートフォンに入れて利用できる身分証明書をはじめ、郵便局のインターネットサービス、火葬のオンライン予約など、多岐にわたる市民向けシステムがまひ状態に陥った。

行政安全省は、国民の安全や経済活動に関わるサービスの復旧に優先的に取り組むと説明しているが、なお時間を要する見通しだ。システムのバックアップ体制が事実上機能していなかったことを問題視する見方も出ている。

中朝外相、対米共闘で戦略連携強化 トランプ政権念頭「覇権に反対」

中朝外相、対米共闘で戦略連携強化 トランプ政権念頭「覇権に反対」

中国の王毅共産党政治局員兼外相と北朝鮮の崔善姫外相は28日、北京で会談した。北朝鮮とトランプ米政権の間で対話機運が生じる中、中朝の戦略連携を深化させる方針で一致。「覇権主義」への共闘を掲げ、米国をけん制した。中国外務省が発表した。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は今月上旬、中国の「抗日戦勝80周年」記念日に合わせて北京を訪れ、約6年ぶりに習近平国家主席と会談した。中朝関係は、北朝鮮の急速な対ロシア接近などを背景に冷え込みが指摘されてきたが、習氏と正恩氏の対面会談を経て、改善の動きが本格化している。

731部隊映画に酷評相次ぐ 期待一転、史実無視に怒り…中国

731部隊映画に酷評相次ぐ 期待一転、史実無視に怒り―中国

中国で18日に公開された旧日本軍の関東軍防疫給水部(731部隊)が題材の映画「731」を巡り、SNS上で酷評が相次いでいる。シリアスさに欠ける展開や現実離れした演出に「犠牲者への敬意がない」と怒る「愛国者」も。映画は7月に公開延期となった経緯があり、事前の期待値が高かっただけに失望も大きいようだ。

731部隊は、戦時中に中国東北部で細菌兵器開発や人体実験を行ったとされる。映画は、日本軍に捕まり部隊の収容施設に連れて来られた中国人男性が他の捕虜たちと共に脱走を図る内容だ。細菌感染や凍傷実験の残虐なシーンも盛り込まれている。

一方で、収容所内の廊下でおいらん道中が行われたり、「必勝」と書かれた鉢巻きにふんどし姿の部隊関係者がいたりと、荒唐無稽な描写が随所に。史実ではあり得ない女性の幹部兵士も登場する。