「日本がコメに700%もの関税」…米大統領報道官、20年前の数字念頭に発言か
「日本がコメに700%もの関税」…米大統領報道官、20年前の数字念頭に発言か
米国のトランプ政権は11日、日本のコメに対する関税について「700%もの関税を課している」と名指しで批判した。具体的な数字の根拠は示さなかった。政権は4月2日に、高関税の貿易相手国・地域からの輸入品に同水準の関税を課す「相互関税」の発動を予定しており、日本も対象となる可能性を示唆している。
米ホワイトハウスのキャロライン・レビット大統領報道官が、記者会見で言及した。「カナダは米国産チーズとバターに約300%、インドは米国産アルコールに150%の関税を課している」とも発言するなど、日本以外の国についても批判を展開した。
日本はコメの輸入に関して、世界貿易機関(WTO)のルールに基づいて「ミニマムアクセス」という無関税の輸入枠を設定している。現在の輸入枠は年77万トンで、枠外分には1キロ・グラムあたり341円の関税を課している。
EU、米追加関税に対抗措置 4月発動、4.2兆円相当対象
欧州連合(EU)欧州委員会は12日、米国による鉄鋼・アルミニウム追加関税は「不当」だとして、対抗措置を発表した。4月1日から2段階で実施する。報復対象は最大計260億ユーロ(約4兆2000億円)相当の米製品。米国の追加関税に匹敵する内容を予定しており、米EU間の「貿易戦争」が再燃する恐れが高まっている。
自民、石破首相へ不満表面化 参院改選議員が退陣要求
自民党内で、夏の参院選への危機感から石破茂首相(党総裁)に対する不満が表面化し始めた。改選を迎える西田昌司参院議員が12日、公然と退陣を要求。「高額療養費制度」を巡る判断が二転三転したことなどで、首相の求心力は低下している。今後、与党内で首相交代論がどこまで広がるかが焦点だ。
党参院議員総会で、西田氏は「今の体制では参院選を全く戦えない。リーダーを選び直さないといけない」と述べ、2025年度予算案の成立後に党総裁選を実施すべきだと主張。
東大寺二月堂に籠たいまつ 春の風物詩、お水取り
世界遺産・東大寺二月堂(奈良市)で12日、「お水取り」の名で知られる仏教修行「修二会」に、長さ約8メートルのひときわ大きな「籠たいまつ」がお目見えした。東大寺によると、修二会は大仏開眼と同じ752年から続き、疫病や戦争でも途切れず続いてきたことから「不退の行法」と呼ばれ、古都に春を告げる風物詩とされる。
中国で大規模黄砂 13日にも日本に飛来
中国内陸部で大規模な黄砂が確認され、中国中央気象台は11~12日にかけて警報を出した。黄砂の警報は今年初めて。13日以降、日本への飛来が予想されている。
大規模な黄砂は、10日から新疆ウイグル自治区や内モンゴル自治区などで観測された。中央気象台は11日夜、北京などに警報を発令。マスクの着用や、運転時に速度を落とすよう呼び掛けた。警報は12日朝に解除された。日本の気象庁は、13日の昼頃には北海道や東北地方に到達すると見込んでいる。