久しぶりに外出し、電車に乗った際、新型コロナ感染に関して気になったニュースをスマホでチェックした。抜粋元の記事にリンクを貼ったが、期間が過ぎるとリンクが切れる場合があります。
日本医師会の中川会長「現実はすでに医療崩壊」と危機感
東京都で1591人の感染者が確認された1月6日、日本医師会の中川俊男会長が記者会見を開いた。
中川会長は、12月から感染の拡大が止まらない現状において、政府が1都3県に対して緊急事態宣言の発令を検討しはじめたことについて、「大いに評価する」としながらも、現状の医療について「すでに医療崩壊している」との見解を示した。
「必要なときに適切な医療を提供できない、適切な医療を受けることができないというのが、医療崩壊です。医療自体を提供できない『医療壊滅』のような状況にならなければ医療崩壊ではないというのは誤解です。現実はすでに医療崩壊です」(中川会長)
また、中川会長は、いまだ根強い「新型コロナはただの風邪」という意見にも苦言を呈す。
2020年1月以降、新型コロナウイルスの流行にともない手洗いやマスクなどの取り組みが進んだことで、インフルエンザの感染者数は激減している。しかし、その一方で新型コロナの感染はとどまる気配がない。
「感染力が桁外れに強いのです。そしてなによりも、重篤化率、致死率の違いがあります」(中川会長)
季節性インフルエンザは約1300万人が罹患し、インフルエンザウイルス以外の二次感染症を理由に、3000人〜7000人が死亡しているという。
一方、新型コロナウイルスは既に25万人に感染し3700人以上が新型コロナウルス自体で亡くなっている。仮に新型コロナがインフルエンザと同規模にまで広がった場合の深刻さは、想像に難しくはないだろう。
加えて、臓器などに多くの後遺症が残ることも分かってきている。
「新型コロナを単なる風邪の一種だと甘く見てはいけないのです」(中川会長)
≪議員会食、夜8時まで4人以下想定 医師会から疑問視も (朝日新聞 2021年1月6日 16時24分)より抜粋≫
自民党の森山裕国会対策委員長と立憲民主党の安住淳国対委員長は6日、国会内で会談し、緊急事態宣言下での国会議員の会食について、ルールづくりを行うことで合意した。会食は「夜8時まで」「参加人数を4人以下」とすることを想定しているが、日本医師会は議員の会食自体を疑問視している。
日本医師会の中川俊男会長は同日の会見で国会議員の会食ルールづくりを念頭に、「4人以下の会食なら感染しないとお思いなら間違い」と批判した。そのうえで、国民の一部に生じた緩みの解消につながるとして、「緊急事態宣言下では国会議員の夜の会食を、人数にかかわらず全面自粛してはどうか。国会議員に範を示して頂きたい」と語った。
日本病院会・相澤会長 緊急事態宣言は「政府にも政治家たちにも相当な覚悟が必要、でも全く見えてこない!」
≪日本病院会・相澤会長「モーニングショー」生出演で憤慨…緊急事態宣言は「政府にも政治家たちにも相当な覚悟が必要…でも全く見えてこない!」 (スポーツ報知 2021年1月7日 9時22分)≫より抜粋
日本病院会の相澤孝夫会長が7日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)にリモート出演した。
番組では、政府が今日にも新型コロナウイルス感染拡大に伴う2度目の緊急事態宣言を発出することを報じた。
相澤会長は、期間が1か月となることに「明らかに期間は短いですね。2か月は最低必要」などと指摘した。その上で「僕は、言いたいことがひとつだけあるんです」と切り出し「こういうことやるのは、相当な覚悟が必要なんです。政府にも政治家たちにも。でもそういう覚悟を持っているかというと、全く我々には見えてこない!」と憤慨した。
さらに「覚悟って言うのは本当に大変なことですよ。それが見えない。だから国民はやらない。ここが一番問題だと思います。大切なところです」と指摘していた。
医療危機に「国民のがんばり」で立ち向かう、戦時中と変わらぬ日本の姿
≪医療危機に「国民のがんばり」で立ち向かう、戦時中と変わらぬ日本の姿 (窪田順生:ノンフィクションライター DIAMOND online 2021.1.7 4:10)より抜粋≫
今のコロナ医療はまだ見直すべきところが山ほどある。にもかかわらず、早々に「国民のがんばり」に依存するのは、あまりにもご都合主義というか、筋が違うのではないかと申し上げたいのだ。
「コロナの専門家でもないくせに、わかったような口を叩いて、医療従事者にすまないと思わないのか!」というお叱りを受けるだろうが、国民の一致団結が求められるムードの中であえてこんなことを言わせていただいたのは、これが日本の陥りやすい「負けパターン」だからだ。
「無策」を放置して、「国民一丸となって頑張るぞ」と突き進むと、結局最前線で戦っている人たちや国民に、多数の犠牲者が出る。そんな悲劇が過去にもあった。そう、先の太平洋戦争だ。
「お国のために1人でも多くの鬼畜米英を殺して来い!」と送り出され、時に玉砕まで命じられた日本の若者たち。・・国民も、「欲しがりません勝つまでは」などというスローガンのもとで、「贅沢は慎め」と自粛ムードが社会を支配する中で、国民一丸となって頑張った。
戦争に負けたのは、日本人の「がんばり」が足りなかったからではなく、もっと根本的な国家の方針や、戦争のやり方が間違っていたからだ。
≪田崎史郎氏「専門家含め見通せなかった」発言に玉川徹氏が机たたき反論「専門家を返上しろ」二木芳人氏も同調 スポーツ報知 2021年1月6日)より抜粋≫
6日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)
政治ジャーナリストの田崎史郎氏は「玉川さんはそう見通されたのでしょうけど。多くの方、専門家の方も含めて、正月になれば(感染者は)減るだろうと。実際問題として、こんなに増えると思っていなかった人が多かった。玉川さんの予測は当たったかもしれない。でもオーソライズされた見通しというのは、今はない」と現在の状況を予想するのは難しかったとした。
すぐに玉川氏は「当たったとか当たらないの話ではなくて。最悪の事態を想定しないといけないと常に僕は言っている。・・もし、この事態が想定できなかったと専門家が言うんだったら、僕は専門家を返上しろと思いますね。」
意見を求められた二木氏は「いや、恐らく専門家の多くの人は最悪のケースとしては、こういうこともありうると想定をしていたと思うんですよ。玉川さんもおっしゃっる通り、危機管理の基本は最悪の事態を想定して、万が一そうなっても対応できるように準備をすることですから」と返答。続けて「どうも今の政府にしろ感染対策のメンバーにしろですね、少し読みが甘い方に寄っているような気がします」と話した。
コロナ禍で「経済制限→自殺者増」との懸念を古賀茂明氏が批判
≪コロナ禍「経済制限→自殺者増」との懸念を古賀茂明氏が批判…「苦しむ人を助けていない」「ピンポイントでお金を」 (北村 泰介 まいどなニュース 2021.01.04 Mon)より抜粋≫
古賀氏は「PCR検査をやると陽性者があふれて病院がパニックになるとか、経済の制限措置を取ると自殺者が増えるという声がある。だが、検査で陽性者をあぶりだし、軽症者用の施設を拡大して受け入れ、いま外を歩いている人は基本的に大丈夫な人たちだとなれば経済活動も活発化する。なぜ自殺者が増えるかというと、苦しんでいる人を助けないからです。ピンポイントで個別にお金が渡るようにする準備をしていけば、ロックダウンもできるんですよ」と指摘した。
コロナ禍の終息のめどが立たない中、世論調査で「中止か再延期すべき」という意見が大勢を占めている五輪開催はどうなるか。
古賀氏は「政府はオリンピックありきで進んでいますが、英国で感染力の強いウイルスが増えていて、これからも変異していろんなウイルスが出てくるでしょう。五輪となれば日本への入国規制を大幅に緩和することになるわけで、開幕から2-3週間後に感染が大爆発したら、どう責任を取るつもりなのかと。参加国が大幅に減って『五輪と称する国体』になるという話もあるけど、やっぱり、やっちゃいけないと思います」と、厳しい世界情勢や国民の賛同が得られない現状での政治的な強行開催を懸念した。
≪山本太郎氏「コロナに打ち克った証としての五輪」は寝言でしかない (週刊ポスト2021年1月15・22日号)より抜粋≫
これだけ感染が拡大している中で強行開催するのなら「具体的な感染予防策」「医療体制の抜本的な増強」など対策をひとつひとつ明示して国民を納得させるという作業が必要でした。
しかし政府はまるで無策。すでに医療崩壊が迫っている都市もある。この状況で「コロナに打ち克った証として開催する」という主張は寝言でしかありません。
コロナで職を失い、困窮している人がたくさんいる。なのに五輪に3000億円近くの追加費用を投入することがポンと決まってしまう。庶民にカネを渡すのは躊躇するが、何かしら自分たちに環流できそうなカネなら大盤振る舞い。
そもそも今回の五輪は「震災復興のため」としてスタートしましたが、そんな理念はただの建前です。誘致の際に一番急がなければならなかった原発事故の収束や被災者支援は蔑ろにされ、いまだ復興は進んでいない。そしてコロナ対策でも同じことが起こっている。誰のための五輪なのか理解に苦しみます。即刻中止すべきです。
前川喜平氏 小池都知事のコロナ対応巡る発言に「都民の心がけが悪いからだ」としか聞こえない
≪前川喜平氏「都民の心がけが悪いからだ、としか聞こえない」小池都知事のコロナ対応巡る発言にクギ刺す (中スポ/東京中日スポーツ 2021年1月5日 23時04分)より抜粋≫
元文部科学事務次官の前川喜平氏は5日、自身のツイッターを更新。東京都の小池百合子知事の新型コロナウイルス対応を巡る発言の印象をつづった。
「小池都知事の発言を聞いていると、感染が広がっているのは、都民の心がけが悪いからだ、としか聞こえない」
フォロワーから「めったにないから書くけど、これには同意」「菅首相も国民の自助が足りないと思っているとしか思えない、他人ぶりですから」「自己責任という名の責任転嫁ってやつですね」などのコメントが寄せられた。政治家として最も大切な言葉が都民に響いていないようだ。