男性で最も“短命”なのは「未婚の人」 データがあぶりだす男女の顕著な違い

老夫婦 政治・経済・社会

男性で最も“短命”なのは「未婚の人」だが…データがあぶりだす男女の顕著な違い(日刊ゲンダイ 公開日:2022/01/06 06:00 更新日:2022/01/06 06:00)

「2040年には日本の人口の半分ほどが独身者で占められ、世帯の4割が一人暮らしになる見通しです」と話すのは、コラムニストで独身研究家の荒川和久さんだ。

近年、生涯未婚の人だけでなく、離別・死別も含めた独身比率が上昇。未婚化とともに進んでいるのが高齢化(2020年の平均寿命は男性82歳、女性は88歳)だが、男女の死亡年齢に顕著な違いが表れているのだ。

「18年の人口動態調査から、配偶関係別年齢別の死亡者数構成比をグラフにした結果、最も長生きなのが配偶者と死別した人で、これは男女ともに変わりません。一方、未婚者、有配偶者、離別者の死亡年齢中央値に、男女で著しい違いが出ているのです」と荒川さん。

男性の場合、最も早く亡くなっているのが「未婚の人(死亡年齢中央値約66歳)」で、次が「離婚している人(約72歳)」。そして「配偶者のいる人(約80歳)」「配偶者と死別した人(約86歳)」と続く。

一方、女性は「配偶者がいる人(約78歳)」が最も早く亡くなっていて、次が「離婚している人(約81歳)」「未婚の人(約82歳)」。最も長生きなのが「配偶者と死別した人(約92歳)」。

男性は未婚、女性は配偶者アリが“最も短命”という結果に……この背景について荒川さんに解説してもらおう。

「一人暮らしの男性は糖尿病、高血圧、心疾患で亡くなるケースが多く、これらは生活習慣に起因するものです。健康に気を使って自炊や運動をしている人は少なく、ほとんどが外食です。実際、独身男性の外食費は多く、ひと家族の外食費が月平均1万円ほどに対して、単身者は2万円ほど。大企業に勤めていれば、健診結果が悪いと強制的に食生活のチェックが入りますが、そうでない環境の人も多いでしょう。奥さんがいる人はしっかり食事を管理してもらっているので、この差が大きいと思われます」

女性はどうか。

「女性の場合、老後は夫が亡くなってからのほうが幸せを感じる人が多い傾向があります。老後の夫婦間のストレスは個々に事情はあるでしょうが、どちらかといえば、女性は男性よりも、一人で生きていくことに耐性と適応性が強いとみるべきだと思います」

ただ20年後、この結果が大きく変わっている可能性はあるという。

「今の若い人たちは筋トレをしたり、炭水化物の摂取に気を使っていたりと意識が高く、一人で生きていく術を持っている人も増えています。生涯未婚率は上昇していく見通しですが、特に未婚男性は健康のためにも、日々のちょっとした生活習慣の見直しが大切になってくると思います」

アナタは大丈夫?