【マイナンバーカード】5月11日から電子証明書機能がスマホ単体で利用可能に! 今後の展望と注意点

【マイナンバーカード】5月11日から電子証明書機能がスマホ単体で利用可能に 社会

【マイナンバーカード】5月11日から電子証明書機能がスマホ単体で利用可能に!今後の展望と注意点(LIFE & MONEY 2023.05.11 07:30 公開)

執筆者 大蔵大輔

デジタル庁は2023年5月11日からマイナンバーカードの電子証明書の機能をスマートフォン単体でも利用可能にしました。これによりマイナンバーカードを持ち歩かなくても幅広いサービスを利用することができるようになります。

【マイナンバーカード】スマホ用電子証明書機能の利用条件

スマホ単体での電子証明書機能利用を利用できるのは、マイナンバーカードの所有者のみです。

利用するためには、マイナポータルアプリをスマホにダウンロードして利用申請する必要があります。マイナンバーカードの機能を利用するためには4桁の暗証番号が必須ですが、利用申請時にカードを読み取らせれば、その後はスマホの生体認証機能で代用が可能です。

【マイナンバーカード】5月11日から利用できるサービス

5月11日から利用可能になるのはマイナポータルを活用したサービスは以下の通りです。

子育て支援の申請
薬剤・検診情報の閲覧
母子健康手帳の閲覧
予防接種のお知らせ

【マイナンバーカード】5月11日以降に順次対応するサービス

引っ越しの申請に(2023年7月予定)
コンビニ交付サービス(2023年内予定)
確定申告の申請(2024年度からを予定)
健康保険証機能(2024年4月頃を予定)

このほか、民間サービスの申込・利用もスタートし、銀行・証券口座開設、携帯電話申込、キャッシュレス決済申込なども順次対応する予定です。

【マイナンバーカード】利用時の注意点

マイナカードの機能をスマホで利用する上で、いくつかの注意点があります。まずは、利用できるスマートフォンに制限があるということです。

機能の利用はスマホ用電子証明書に対応しているデバイスに限定されます。5月11日時点ではAndroidスマホのみが対応しており、iOSスマホは対応していません(対応機種はデジタル庁の公式サイトを参照)。

次に安全性です。スマホ用電子証明書はデバイスのGP-SEと呼ばれる秘匿性の高いチップに保存するなど、登録情報の盗取を防止する設計を採用しています。しかし、暗証番号を第三者に知られた場合は不正に利用される可能性があるので、注意しましょう。

スマホ紛失というリスクもあります。官公庁では紛失時に機能を一時停止するために24時間365日のコールセンターを設置するなど対策を講じています。また、スマホの機種変更などに際しては利用者自身で電子証明書の失効や一時利用停止の手続きをとる必要があります。

【参考資料】
デジタル庁リリース「スマホ用電子証明書搭載サービス」

執筆者 大蔵大輔
LIMO編集部 記者、IT・家電ライター/編集者
1990年生まれ。福岡県福岡市出身。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」で、家電・ガジェット・IT・テクノロジー領域を担当。
明治大学文学部史学地理学科を卒業後、株式会社BCNに入社。デジタル生活を応援するランキング情報誌「BCNランキング」、流通業界特化の専門紙「BCN RETAIL REVIEW」、家電・グルメ・マネー・ヘルスケア・ライフスタイルの最新トレンドを発信するニュースサイト「BCN+R」、法人向けIT業界特化の専門紙「週刊BCN」の編集・記者として10年間勤務。業界のキーパーソンを数多く取材し、1000本以上の記事を執筆。専門領域はPC、スマートフォン、オーディオ、IoT、EC、キャッシュレス、家電量販店、ディスカウントストアなど。定量的なデータに基づく正確な市場分析とユーザー目線の忖度のないレビューを得意とする。大のホラー映画好き。