国家公安委員長「運転免許証は廃止しない」「警察官、専用のカードリーダーが必要になる」 河野デジタル相、前橋の先進例を視察

閣議後会見で発言する谷公一国家公安委員長 政治・経済

運転免許証は廃止しない 「健康保険証との違い」と国家公安委員長

運転免許証は廃止しない 「健康保険証との違い」と国家公安委員長(朝日新聞 2022年10月14日 20時26分)

谷公一国家公安委員長は14日の閣議後会見で、マイナンバーカードとの一体化により運転免許証を廃止することについて「検討していない」と述べた。

マイナンバーカードをめぐっては、一体化に伴い健康保険証を2024年秋に廃止するとの政府方針が13日に示された。谷委員長は14日の会見で、運転免許証については「廃止ということは検討していない」とし、「そこが健康保険証の扱いとの違いになる」と語った。

また、運転免許証の機能を一体化する時期の前倒しを検討すると河野太郎デジタル相が13日に発言したことについては、「システムに障害が起こらないための品質の確保」が必要だとの考えを示した。

免許証の発行は各都道府県公安委員会が担っている。ただ、都道府県警察の運転者管理システムが現在統一されていないため、警察庁が統一に向けた整備を進めていると述べた上で、「来年1月から一部の府県で、警察庁が設置する新システムの運用を開始する」とした。

「マイナカードに運転免許証」導入前倒しも検討 免許証廃止は否定

「マイナカードに運転免許証」導入前倒しも検討 免許証廃止は否定(朝日新聞 2022年10月13日 17時03分)

政府はマイナンバーカードに運転免許証の機能を持たせる「マイナ免許証」の導入前倒しも検討している。河野太郎デジタル相は13日の会見で、これまで2024年度末としてきた導入時期について、「前倒しできないか、検討を警察庁と一緒に進める」と表明した。

一方で、政府がこの日公表した健康保険証の廃止方針と同じように、免許証も廃止するのかについて、政府は現時点で「検討を始めていない」(デジタル庁幹部)と否定する。現行の免許証も併存する姿を描いているとみられる。

政府は「マイナンバーカード1枚で様々なサービスが受けられる社会」を将来像として掲げる。健康保険証に加え、運転免許証との一体化についても関係省庁で検討してきた。

ただ、マイナカードの認証機能を使うには専用のカードリーダーが必要になる。警察官が免許証の記載事項を見たり、無線で連絡したりする現在の運用を変えることになるため、調整にはまだ時間を要するとみられる。

河野氏は会見で「カードリーダーをお巡りさんに持ってもらい、きちんと(カードを)読み取れることは大前提になる。どう前倒しをするか、しっかり検討していきたい」と語った。

河野デジタル相が視察 「前橋の先進例全国に」 マイナカードを交通に活用

河野デジタル相が視察 「前橋の先進例全国に」 マイナカードを交通に活用(上毛新聞 2022/10/16)

行政手続きのオンライン化などを推進する河野太郎デジタル相が15日、群馬県前橋市を訪れ、マイナンバーカードを活用した交通弱者向けのタクシー運賃助成制度「マイタク」や、交通系ICカードのSuica(スイカ)を連携させた自動運転バス実証実験など同市の取り組みを視察した。

河野氏は山本一太知事の案内で県庁32階の官民共創スペース「ネツゲン」などを見学した後、県庁から白井屋ホテル(同市本町)までの移動の際、マイタクを利用。山本龍前橋市長らから制度の仕組みや利点についての説明を受け、同カードをタクシー内のタブレット端末にかざした。

同ホテルでは、ジンズホールディングスの田中仁CEOと日本通信の福田尚久社長が官民連携のまちづくりやデジタル個人認証「めぶくID」を説明。河野氏は上毛電鉄中央前橋駅で、スイカと同カードを登録すると運賃が安くなったり、顔認証ができたりする自動運転バスに乗車した。

河野氏は視察後、「デジタル技術で生活が便利になる。前橋の先進的な取り組みを全国に広めたい」と評価。先進7カ国首脳会議(G7サミット)に伴って来年4月に本県で開かれるデジタル・技術相会合について「群馬や日本の良いところをG7の閣僚らに体験してもらえるよう、県と相談しながら進めたい」と述べた。