テレ朝・玉川徹氏「降板報道」で話題再燃 安倍元首相「虚偽答弁118回」なぜお咎めなし?

テレ朝・玉川徹氏、『羽鳥慎一モーニングショー』降板? 政治・経済

テレ朝・玉川徹氏「降板報道」で話題再燃 安倍元首相「虚偽答弁118回」なぜお咎めなし?(日刊ゲンダイ 公開日:2022/10/14 13:20 更新日:2022/10/14 16:33)

テレビ朝日の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」の生放送中、事実誤認の発言をして謹慎処分を受けていた同局社員でコメンテーターの玉川徹氏(59)が、同番組を降板する見通しになった──と複数のメディアが報じている。

14日付のスポーツニッポン紙は、【テレ朝・玉川徹氏 コメンテーター復帰は白紙か】と題し、玉川氏が復帰予定とされる19日の放送回で謝罪し、自身の処遇について説明する──と報道。さらに、同局関係者の話として、「テレ朝を代表する番組の顔としてコメンテーターの立場からは退くことになるだろう」との見方を伝えている。

ネット上では、《公共放送で嘘をついたのだから降板は当然》といった意見があるものの、厳しい姿勢で自民党政権を批判してきた玉川氏を評価する人から漏れ伝わるのは、《なぜ玉川さんはアウトで、安倍さんはセーフなのか》との声だ。

《公共放送で虚偽発言したのだから降板は当然というが、国権の最高機関である国会という公の場で、118回も虚偽答弁した安倍元首相はそのまま居座り続けたが?》

《玉川さんは事実誤認を認めて謝罪した。でも、安倍さんは衆院調査局が確認しただけでも計118回も虚偽答弁したのに、その事実を認めることも、謝罪することもなかった。玉川さんを叩いている人はなぜ騒がなかったのか》

《今回の騒動で、BPO(放送倫理・番組向上機構)で徹底調査するべき、と言う人がいるけれど、国会で少なくとも118回も虚偽答弁し、「全国津々浦々まで景気回復を実感してもらう」とか言いながら、国民生活を困窮させた人の嘘の方がよっぽど重大問題だけれど》

玉川氏の一件では、自民党の西田昌司参院議員(安倍派)が9月30日に自身のユーチューブチャンネルを更新し、「テレビ朝日の玉川という局の社員だそうですが、菅氏の弔辞を完全に腐す無礼千万なコメントをしていた。報道の自由はありますが、事実に基づかないで社員が腐す発言をするというのは報道の自由を超えた政治的な発言です」などと批判。

続けて、「お詫びで済む話じゃない。テレビ朝日としての責任を取ってもらいたい。厳正な処分をしないといけない」と処分の必要性を訴えていたが、自分が所属する派閥の“元親分”の「虚偽答弁118回」にこそ厳正な処分が必要だったのでは?