2025年1月28日 今日の出来事

中国AI、米国製追い上げ 低コストで同等性能、競争激化

中国AI、米国製追い上げ 低コストで同等性能、競争激化

中国の生成AI(人工知能)開発企業「ディープシーク(深度求索)」が、米国のAI業界を揺さぶっている。同社の先端モデルが米国製より低コストで、同等の回答性能を実現したためだ。中国勢の急速な追い上げへの警戒感から、27日の米市場ではハイテク株中心の米ナスダック総合指数が前週末終値比612.47ポイント安と急落した。

注目を集めたのはディープシークの生成AIモデル「R1」。数学的な指標で、米オープンAIの「チャットGPT」の基盤モデル「o(オー)1」に匹敵する回答精度を示した。米アップルのアプリストアでは、R1を組み込んだチャットサービスが無料アプリで首位に立った。

驚きを誘ったのは、コストパフォーマンスの高さだ。AIモデル一つにかかる学習コストは600万ドル(約9億円)以下といい、事実であれば1億ドル(約154億円)以上ともされる米企業のモデルに比べはるかに安い。米国の対中輸出規制下で、最新のAI半導体を用いずに高性能と低コストを両立させた格好だ。

エヌビディア株急落、「トヨタ2個分」の時価総額吹き飛ぶ…中国AIディープシーク台頭を懸念

シリコンバレーでも注目を集める中国製AI「DeepSeek」、そのすごさと創業者

フジ会見、異例の10時間超 日枝氏の責任巡り紛糾…中居さんトラブルで社長、会長辞任

フジ会見、異例の10時間超 日枝氏の責任巡り紛糾―中居さんトラブルで社長、会長辞任

元タレント中居正広さん(52)の女性とのトラブルを巡る一連の対応への批判を受けて、フジテレビが27日夕に開いた記者会見は、日付を越えて10時間23分もの異例の長時間に及んだ。港浩一社長と嘉納修治会長の辞任、第三者委員会による調査を通して信頼回復につなげたいフジ側に対し、同社に隠然たる影響力を持つフジサンケイグループ代表の日枝久氏の責任を追及する報道陣側との間の溝が埋まることはなかった。

フジテレビの遠藤龍之介副会長は会見で、第三者委員会の調査報告書をまとめる時期をめどに「すべての常勤役員が責任を取るべきだ」とも発言しており、日枝氏の今後の動向が注目される。

青葉被告の死刑確定 京アニ放火殺人、控訴取り下げ

青葉被告の死刑確定 京アニ放火殺人、控訴取り下げ

京都アニメーション第1スタジオが放火され、36人が死亡、32人が重軽傷を負った事件で、殺人罪などに問われ、一審京都地裁で死刑判決を受けた青葉真司被告(46)が28日までに控訴を取り下げた。死刑判決が確定した。大阪高裁によると、取り下げは27日付。

被告は2019年7月18日、京都市伏見区の京アニ第1スタジオに放火。建物を全焼させ、中にいた社員ら70人のうち36人が死亡、32人に重軽傷を負わせた。

世界遺産に「飛鳥・藤原の宮都」推薦へ 大和三山は除外 奈良

世界遺産に「飛鳥・藤原の宮都」推薦へ 大和三山は除外 奈良

政府は28日、「飛鳥・藤原の宮都」の世界文化遺産登録を目指し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦すると閣議了解した。構成資産のうち大和三山(いずれも奈良県橿原市)について「考古遺跡である他の資産と性質が異なる」(文化庁)との判断から除外し19に絞った。「登録の可能性をより高める」戦略だが、喜びに沸く関係者らは複雑な表情も浮かべた。

「飛鳥・藤原の宮都」は飛鳥宮跡や藤原宮跡、高松塚古墳などの史跡や古墳で構成。国内初の中央集権体制が成立していく過程を示す物証を集めた。大和三山(香具山、畝傍山、耳成山)は藤原宮の位置を決めるのに重要な役割を果たしたとされるが、自然の山のため、資産に含める意義が分かりにくいと判断した。昨年9月に文化審議会が国内候補に決めた際にも委員から同様の指摘があった。

日本海側は大雪強風注意 気象庁

日本海側は大雪強風注意 気象庁

気象庁は28日、日本付近は29日から30日にかけて冬型の気圧配置になるとして、東北や北陸の日本海側を中心に大雪や強風、海上のしけに注意するよう呼び掛けた。四国や九州の山地でも29日に大雪になる恐れがあるという。

東北の日本海側では、29日午後6時までの24時間予想降雪量が山沿い50センチ、平地30センチ。30日午後6時までの同降雪量は、山沿い70センチ、平地50センチ。

道路陥没、トラックが転落 運転手の救助難航…埼玉

道路陥没、トラックが転落 運転手の救助難航―埼玉

28日午前9時50分ごろ、埼玉県八潮市二丁目の県道交差点で、「道路が陥没してトラックが落ちた」と目撃者の男性から110番があった。県警草加署によると、六差路の交差点の中央部に直径約5メートル、深さ約10メートルの穴が開いており、中にトラック1台が落下した。草加八潮消防局が運転手の救助に当たっているが、受け答えはできる状態という。県警や県が陥没の原因を詳しく調べる。

中国で春節休暇始まる 90億人が移動

中国で春節休暇始まる 90億人が移動

中国で28日、春節(旧正月)の大型休暇が始まった。連休は2月4日までの8日間。今月14日から2月22日までの40日間は特別輸送態勢が敷かれ、過去最多となる延べ90億人が帰省などで中国内を移動すると見込まれている。

当局推計では、90億人のうち72億人が自家用車で移動する見通し。北京や上海をはじめとする大都市から各地に向かう高速道路や鉄道、航空便は連日、混雑している。

中国の旅行会社によると、海外旅行先の人気上位は日本やマレーシア、シンガポール、韓国となっている。前年までタイも人気があったが、中国人が現地で誘拐されオンライン詐欺に加担させられる事件の影響でキャンセルが相次いだと中国メディアは伝えている。

北朝鮮、近くウクライナ増派か ロシア西部の戦闘、3割超死傷

北朝鮮、近くウクライナ増派か ロシア西部の戦闘、3割超死傷

ロシア西部クルスク州でウクライナ軍と交戦する北朝鮮兵の3割以上が死傷し、北朝鮮がロシアへの追加派兵に踏み切るとの観測が出ている。韓国軍合同参謀本部は24日の声明で「北朝鮮が追加派兵の準備を加速させている」と指摘。米紙ニューヨーク・タイムズによると、米国防当局者は今後2カ月以内に増派が行われるとの見通しを示した。

ウクライナ軍によると、クルスク州に派遣された北朝鮮兵は1万1千~1万2千人。英国防省は24日、1月中旬までに約4千人が死傷し、うち死者は約千人との推計を公表した。英国防省は「短期間で多くの損失を出しており、北朝鮮軍の攻撃能力は著しく減退したのはほぼ間違いない」と指摘した。