韓国で非常戒厳令 司令部「全ての政党活動、集会、デモ禁止」を布告
韓国で非常戒厳令 司令部「全ての政党活動、集会、デモ禁止」を布告
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が3日夜に「非常戒厳令」を宣布し、「戒厳司令官」に朴安洙(パク・アンス)・参謀総長(大将)が任命された。聯合ニュースによると、戒厳司令部は同日、「国会と地方議会、全ての政党活動と政治的結社、集会、デモを禁じる」との布告を出した。
国会に軍が突入したとの情報もある。4日未明現在、国会の周辺には市民が集まり、「戒厳令を撤回せよ」と抗議している。国会周辺は警官らが取り込んでおり、市民も入ることができない状況だ。
韓国「非常戒厳令」 国会に兵士動員、市民は「撤回しろ!」と抗議
韓国野党、弾劾訴追案を提出 大統領の戒厳令宣言受け
韓国の尹錫悦大統領が「国政がまひ状態にある」などとして、1987年の民主化後初めて「非常戒厳」を宣言したのを受け、革新系最大野党「共に民主党」など野党6党は4日、国会に尹氏の弾劾訴追案を提出した。野党は戒厳令の発出が憲法違反に当たるとしている。
韓国の野党6党、尹大統領の弾劾訴追案を提出 非常戒厳の宣布は「反乱行為」
韓国大統領を失職させる弾劾手続きとは? 2016年には朴槿恵氏も
玉木代表、役職停止3カ月 不倫問題で処分、辞任せず…国民民主
玉木代表、役職停止3カ月 不倫問題で処分、辞任せず―国民民主
国民民主党は4日、国会内で両院議員総会を開き、不倫問題が報じられた玉木雄一郎代表を役職停止3カ月とする処分を決めた。玉木氏は代表辞任を否定した。来年3月3日までの役職停止期間中は、古川元久代表代行が職務を担う。
玉木氏に対し、支援団体の連合から「けじめをつけるべきだ」(芳野友子会長)との声が出ていた。党内では「けじめでも何でもない。きっちり辞めるべきだ」(関係者)との不満もくすぶっている。
在日米宇宙軍が発足 中ロ念頭に抑止力強化へ
米軍は4日、横田基地(東京都福生市など)で在日米宇宙軍の発足式典を開き、正式に運用を開始した。宇宙領域で活動を活発化させるロシアや中国を念頭に、自衛隊との連携を深め抑止力向上を図る。
米インド太平洋宇宙軍のマスタリア司令官は発足式で「潜在的な敵国に日米両国が陸海空、そして宇宙領域で防衛する用意があるというメッセージを送ることになる」と意義を強調。宇宙でも集団的抑止力を強化する重要性を訴えた。
「先生の希望、全て引き継ぐ」 アフガン支援続けるスタッフ…中村医師殺害から5年
「先生の希望、全て引き継ぐ」 アフガン支援続けるスタッフ―中村医師殺害から5年
アフガニスタンで長年にわたって医療支援や用水路建設に力を尽くした医師中村哲さん=当時(73)=が現地で殺害されてから、4日で5年を迎えた。中村さんが設立したNGO「ペシャワール会」(福岡市)の現地団体「PMS」は、中村さんの死去後も新たに同国の河川3カ所にせきを完成させた。30年以上、共に活動を続けてきたPMS支援室長の藤田千代子さん(65)は「先生の希望は全て引き継いでいく」と力を込める。
中村哲さん死去5年 同級生が小学校で講演「読書好きの少年だった」
40年の大学進学者「27%減」 学部定員を縮小、大学院強化へ…少子化見据え答申案・中教審
40年の大学進学者「27%減」 学部定員を縮小、大学院強化へ―少子化見据え答申案・中教審
急速な少子化進行を見据え、大学の在り方を議論している中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の特別部会は4日、答申案を公表した。大学進学者が2040年に約27%減少するとの試算を示し、学部定員を縮小し、大学院教育を強化する方向性を盛り込んだ。年度内に答申する予定。
答申案は、少子化について「中間的な規模の大学が1年間で90校程度減少する規模で進んでいる」とし、大学の規模見直しが急務だと指摘。大学進学者数は現在約63万人だが、40年には約46万人まで大幅に減少するとした。
対応策として、学部定員の規模縮小や、大学院強化に取り組む大学への支援を提案。特に国立大には、「修士・博士課程への重点化を図り、大学院を充実する検討が必要だ」と言及した。
生活保護申請、3カ月連続増 厚労省
厚生労働省は4日、9月の生活保護申請件数が前年同月比0.9%増の2万1832件(速報値)だったと発表した。3カ月連続で前年同月を上回った。担当者は「横ばいと受け止めている。今後の調査結果を引き続き注視する」と話した。
被保護世帯は165万802世帯で、前年同月比で微減。一時的な保護停止を除いた内訳は、高齢者世帯が55.2%、失業者を含む「その他の世帯」は15.9%だった。
全国のサンマ水揚げ、昨年比1.6倍 全盛期に比べて依然低水準
全国のサンマ水揚げ、昨年比1.6倍 全盛期に比べて依然低水準
全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、東京都港区)は3日、11月末までのサンマ水揚げ状況を公表した。全国の水揚げ量は3万8681トンで、極めて低調だった昨年同期に比べて1・6倍強となったが、全盛期に比べれば依然として低水準が続く。価格は昨年より1割程度高く推移している。