熱中症搬送1万人超、猛暑日続き 2週連続、死亡は18人
総務省消防庁は8日、熱中症により7月31日~8月6日の1週間に、全国で1万810人が救急搬送されたとの速報値を公表した。前週(1万1765人)に続き1万人を超えた。搬送後に死亡が確認されたのは13都道府県で18人だった。35度以上の猛暑日が続出したため。消防庁は適切なエアコンの使用、小まめな水分補給を呼びかけている。
搬送者のうち3週間以上の入院が必要な重症者は260人、短期の入院が必要な中等症は3381人。発生場所別に見ると、庭や畑など屋外を含む「住居」が4818人と最多だった。
都道府県別では、東京が757人で最多。大阪が691人、埼玉599人、福岡553人と続いた。
秋田で38.9度 東北と東・西日本、猛暑続く
東北から九州北部にかけての日本海側と関東、東海の内陸部では8日、晴れて35度以上の猛暑日になる所が多かった。気象庁によると、秋田県北秋田市(鷹巣)で38.9度を観測し、この地点の最高記録を更新。新潟県長岡市は38.7度、山形県鶴岡市は37.6度となった。
9日の熱中症警戒アラートは北陸と近畿、中国を中心として、青森から山口まで多くの府県に出された。台風7号の影響がはっきりしないものの、東北と東・西日本では少なくとも14~15日ごろまで猛暑日になる所があると予想され、同庁は熱中症を防ぎ、体調管理に注意するよう呼び掛けている。
東海道新幹線、ワゴン販売終了へ 利用者減少、10月末で…JR東海
JR東海は8日、東海道新幹線「のぞみ」「ひかり」の車内で実施している食品や飲み物のワゴン販売を10月末で終了すると発表した。同社は新幹線開業の1964年から車内販売を行ってきたが、車内への持ち込みが増えてワゴン販売の利用者が減少。将来の労働力不足も見据えて終了を決めた。
これに伴い、同社は11月1日からグリーン車利用者を対象に飲食料品をモバイル端末で注文できるサービスを始める。「より快適、安心に利用いただけるような車内空間づくりに努める」(担当者)としている。
新サービスは、各座席からQRコードを通じて自身のスマートフォンなどで商品を注文すると、「パーサー」と呼ばれる販売員が席まで届ける仕組み。また、「のぞみ」停車駅のホーム上に、ワゴン販売で人気のドリップコーヒーやアイスクリームなどを扱う自動販売機を増設する方針だ。
【1年前の今日の出来事】 2022年8月8日