2023年5月7日 今日の出来事

日韓首脳会談始まる 尹大統領、岸田首相が両国の連携を強調

岸田文雄首相は7日午後、訪問先の韓国・ソウルの大統領府で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と会談した。北朝鮮の核・ミサイル対応での日韓や日米韓の安全保障協力を確認する。覇権主義的な行動を強める中国を念頭に、インド太平洋地域の安定化に向けた連携強化や、「法の支配」に基づく国際秩序維持の重要性についても議論する。

首相の訪韓は就任後初めて。2011年12月の李明博(イ・ミョンバク)大統領(当時)訪日を最後に途絶えていた首脳同士の相互往来「シャトル外交」が本格的に再開した。

首相は会談で「すでにさまざまな対話がダイナミックに動き出している。2国間関係の進展について意見を交わしたい」と述べた。

一方、尹氏は「歴史問題が完全に整理できなければ未来の協力へ一歩も進めないという認識から脱却しなければいけない」と言及。先の大戦などを巡り日本側に謝罪を求め続ける「謝罪要求外交」とは一線を画し、日韓関係を前に進める方針を重ねて示した。

会談に臨む岸田文雄首相(右手前から2人目)と韓国の尹錫悦大統領(左手前から2人目)=ソウルで2023年5月7日

石川県珠洲市 震度6強の地震から3日目 大雨警報、避難指示が継続

震度6強の地震に見舞われた石川県珠洲市では7日も雨が降り続き、気象庁は能登地方への大雨警報を継続、市は約1630人への避難指示を維持した。地震は同日も相次ぎ、雨とともに復旧作業を妨げている。被災した建物の応急危険度判定では少なくとも51棟が「危険」、89棟が「要注意」と判定された。雨は9日まで続く見通しで、市は土砂災害への厳重な警戒を呼びかけた。

応急危険度判定は二次災害を防ぐため実施され、6日時点で421棟の調査を終了。281棟は「問題なし」だった。調査済みの建物には赤(危険)、黄(要注意)、緑(問題なし)のステッカーを貼り状態を知らせた。調査が進めば危険性のある建物はさらに増える可能性がある。市は6日から風雨の吹き込みを防ぐブルーシート千枚を配布。7日には追加分を準備し公民館などで住民に配った。

市内の道路では陥没やひび割れといった被害が少なくとも40カ所発生。複数の場所で土砂崩れも確認された。市や県職員が市内をパトロールして警戒している。

国王戴冠祝い野外パーティー 隣人と交流、記念コンサートも…英

英国で6日に行われたチャールズ国王戴冠の祝賀イベントは7日も続いた。「コロネーション(戴冠)・ビッグ・ランチ」と称し通りに机を並べて会食する「ストリート・パーティー」を各地で開催。1953年の故エリザベス女王戴冠以来70年ぶりとなった歴史的イベントを、隣人同士で楽しみながら祝うなど英国らしい風景が街を飾った。

報道によると、王族たちも7日は各所に赴きパーティーへ。国王の妹アン王女夫妻、弟エドワード王子夫妻もそれぞれ南部にある町を訪れ、野外で市民と食事を共にしながら交流。「国民に近い王室」の演出はチャールズ時代も大きな課題だ。

夜には著名アーティストたちが出演するウィンザー城での記念コンサートが開催され、一連の模様をテレビ中継。チャールズ国王の下での王室の「新時代」を国民全体で祝福し、週明けを迎えることになる。

バッキンガム宮殿のバルコニーに立つイギリスのウィリアム皇太子、キャサリン妃、子どものルイ王子とジョージ王子、イギリス国王チャールズ、カミラ王妃

チャールズ英国王の戴冠式を3分で…BBC

昨年9月に即位したイギリス国王チャールズ3世の戴冠式が6日(日本時間同日夜)、ロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われた。宗教典礼と華やかな様式を組み合わせた象徴的な儀式を、3分間にまとめた。

秋篠宮ご夫妻、帰国の途に イギリスのチャールズ国王戴冠式参列

チャールズ国王の戴冠式参列のため、英国を訪問していた秋篠宮ご夫妻は6日午後(日本時間7日午前)、ロンドン郊外のスタンステッド空港から政府専用機で出発し、帰国の途に就かれた。日本時間の7日午後に羽田空港に到着する予定。初の英国公式訪問だった。

ご夫妻は6日午前11時からウェストミンスター寺院で執り行われたチャールズ国王の戴冠式に参列した。5日は、バッキンガム宮殿で国王主催のレセプションに出席し、国王に直接お祝いの気持ちを伝えるとともに、天皇、皇后両陛下からの祝意も伝えた。

流行時に逼迫しない医療体制の構築が焦点に コロナ、8日に5類移行

新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが8日、季節性インフルエンザと同じ5類に移行する。政府は3年あまりにわたった非常時対応を終え、緊急事態宣言や感染者の隔離など私権制限を伴う措置はできなくなる。患者の医療費などの公費負担は縮小し、感染対策について個人の判断に委ねる本格的な「ウィズコロナ」に踏み出す。 

保健所による入院調整は原則終了し、新型コロナ患者の入院先は地域の医療機関の間で調整する体制に移行する。政府は患者に対応する医療機関の拡大を促しているが、今後再び流行が拡大した際に逼迫しない入院や外来の診療体制を構築できるかが焦点となる。

5類移行でこう変わる

・緊急事態宣言や感染者の隔離はできず、感染対策は個人の判断が基本に
・医療費の公費負担を縮小し、原則1~3割を自己負担
・ワクチンの無料接種は2023年度は継続
・感染者数の全数把握は終了し、一部の医療機関からの報告に基づき感染状況を監視

防衛増税80%支持せず 経費43兆円、不適切58%

共同通信社は6日、安全保障に関する全国郵送世論調査の結果をまとめた。岸田文雄首相が表明した防衛力強化のための増税方針について「支持する」は19%で「支持しない」が80%を占めた。2023年度から5年間の防衛費を従来の1.5倍超の43兆円に増やす方針は「適切ではない」が58%。中国が台湾に軍事行動を起こし有事となる可能性を「大いに懸念する」「ある程度懸念する」が計89%に上った。

他国領域のミサイル基地などを破壊する反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有は賛成が61%で、反対は36%。これらの結果からは、安保環境の厳しさから一定の防衛力強化はやむを得ないが、大幅な防衛費増額や増税までは望まないとの心理がうかがえる。防衛力を巡る首相の説明は「十分ではない」が88%に達した。

増税を支持しない人に理由を聞くと「今以上の税負担に国民が耐えられない」が48%で最多。東日本大震災復興財源の一部を防衛費に転用する方針は反対が73%だった。

調査は3~4月、全国の18歳以上の男女3千人を対象に実施した。

旧統一教会が合同結婚式 韓国で2千人、日本に中継

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は7日、教団本部がある韓国で合同結婚式を開いた。教団によると、日本の約550人を含め56カ国から約2600人が参加した。式典の様子は、約200人が訪れた東京都内の会場にも中継された。信者にとって合同結婚式を経て生まれた子どもを育てることが教義に沿った人生とされるが、婚姻の自由の侵害も指摘されている。

韓国での式典は、ソウル中心部から北東約50キロに位置する京畿道加平の教団施設「清心平和ワールドセンター」で行われた。開始の数時間前から大型バスが続々と到着。合同結婚式のたびに花束を売りに来ているというソウルの女性(59)は「(安倍晋三元首相銃撃)事件の影響で日本からの参加者は減ると思っていたが、新型コロナウイルス禍前同様に多い」と話した。

GW最終日 帰国ラッシュ 羽田と成田で約6万3500人

ゴールデンウィークは7日が最終日。連休を海外で過ごした人たちの帰国は7日がピーク。

今年のゴールデンウィークの旅行先は、ハワイと東南アジアが人気だった。

羽田空港と成田空港では7日、一日で合わせておよそ6万3500人が帰国する。高速道路では日本道路交通情報センターによると、東名高速上りなどで最大15キロの渋滞が予想されている。

全国で1万4436人感染確認 前週比7600人増 新型コロナ

厚生労働省は7日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で1万4436人確認されたと発表した。前週の日曜日より約7600人増えた。死者は9人だった。

主な都道府県の新規感染者数は、北海道658人▽東京都2345人▽愛知県863人▽大阪府1098人▽福岡県687人。

<新型コロナ・7日>東京都で新たに2345人が感染、4人死亡 感染者は前の週の日曜日の2倍超

東京都は7日、新型コロナウイルスの新たな感染者2345人と4人の死亡を確認したと発表した。1週間平均の新規感染者数は、7日時点で1562.1人で、前の週に比べて105.2%。

<新型コロナ・7日>東京都で新たに2345人が感染

【1年前の今日の出来事】 2022年5月7日